人の業
人世の神に
頼めども
元より定め
変ふ力なし
秘未歌
無意識や
形而上でも
医でもなく
紐解くはいと
くすし神業
秘未歌
人といふ
悪魔の道の
わざ越えて
獣に見たる
神の生く魂
秘未歌
人獣
違へる由や
ただ一つ
片や神添ひ
片やは添わぬ
秘未歌
自らしさと
欲生く人に
神は来ず
神いづくには
鹿野兎狸狐(彼の擒)らに
秘未歌
香アロマ
水素巴て
悪の業
自然を壊す
者に報あり
秘未歌
護摩札や
人の祀りし
形(なり)不動
われ尊ぶは
じねん命よ
秘未歌
霊峰と
山名づけるは
ひとの業
わが見る神は
名なき生命に
秘未歌