去る7月28日に札幌プリンスホテル 国際館パミールにおいて、札幌市が主催する「冬の都市見本市 ビジネス交流会」が開催されました。
当組合は、ビジネスマッチングにおいて、遼寧省の中国企業一社に、廃油ストーブ「ひまわりチビ助」の送風モーターを動かすデモを行いました。同ストーブは、廃食油回収システムと組み合わせて使うと、中国で大量に発生している廃食油による下水汚染を防ぐことができること、廃食油を無煙で燃焼させて大気汚染を著しく減らせること、廃食油が植物由来のため二酸化炭素がカウントされないこと、などを説明しました。
遼寧省の農業用ビニルハウスでは、冬期間の暖房に石炭を燃料にしているとのこと。廃食油で石炭を代替すれば、具体的な環境効果と経済効果は石油燃料主体の日本よりも顕著になります。その理由は以下です。
「石炭を代替する燃料が原価ゼロの廃棄物から得られる。燃料の回収費用と配送費用を低減すればするほど、石炭代金との差額分が増えてコストダウンできる。廃食油燃料は、単位重量あたりの発熱量が、石炭のそれの約1.6倍ある。従って廃食油を1t(トン)燃やすと石炭を1.6t節約し、なおかつ二酸化炭素排出量を3.8t削減できる。」
今後も中国企業との技術交流を続けて、現地での廃食油回収システムの育成と廃油ストーブによるハウスの暖房技術の移植につなげていきたいと思います。下図は当日配布した資料です。pdfファイルにリンクしております。