goo blog サービス終了のお知らせ 
不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

比企山歩人の山日記

山好きな野郎がカメラ片手に各地の山を訪ね歩いた足跡を日記に綴ります

2006年夏:憧れの幌尻岳登頂

2006年09月10日 | 3 最新の山日記
2006年8月14-15日:北海道 日高山地最高峰あこがれの「幌尻岳2052m」に登頂した。
前日早朝に「雌阿寒岳」登山後、日勝峠を越えて午後、日高町ー平取町の旅館に入る。当旅館は幌尻岳登山の客が集う所で、今夜も数組の幌尻登山客が泊まっている。明日の登山予定は天候が下り坂に入ってきているので、明日中に幌尻岳に登頂し、幌尻山荘に泊まって、翌翌朝には沢を下って、下山することにして早々と眠りに着く。翌朝は2時半に起き2:47旅館を出発、登山口駐車場に3:41到着。身支度後明るくなってきた4時に登山開始。林道を1持間50分歩き、取水ダムに5:50に到着。
朝食後(アブが多く、じっとして食事が出来ない)、いよいよ沢沿いの登山道に入る。すぐにちょっと難しい岩をトラバースして15分で渡渉開始地点に着く。ここで登山靴を地下足袋に履き替える。いよいよ渡渉だ。水は冷たく心地よい。深さはここ2週間ほど日高地方は雨がなく、膝下程度で楽しく渡渉できた。計23回の渡渉を繰り返し、幌尻山荘のすぐ下が最後の渡渉で7:58山荘到着。宿泊手続きし、軽荷に変えて、直ちに幌尻岳登山に向かう。しばらくは樹林帯の急坂が続く。「命の水」を過ぎれば、尾根に出て、展望が開け目の前に鳥蔦別岳(とったべつだけ)の三角の鋭鋒が姿を現した。目指す「幌尻岳」はまだ見えない。ハイマツと岩の連続する急登を続けると急に緩斜面の道となり、お花畑の続く道となる。左前方には幌尻岳がガスの合間に見えてきた。左下は大きな草つきのカールとなっており、一面がすごいお花畑である。ウサギギクの黄色が目立ち、イワギキョウ・トカチフウロ・エゾシオガマ・ミヤマオダマキ・ミヤマアケボノソウ・イチヤクソウ等々枚挙に暇が無いほどだ。この辺りからガスが濃くなってきて、幌尻山頂もガスに隠れるようになってきた。花の道はなおも続き、ますます濃くなるガスの中を登っていくとどうやら標識が立っている山頂がガスの中に見えてきて11:21ついに憧れの「幌尻山頂」に立った!残念ながら山頂は濃いガスの中ではあったが、はるばるやってきた感慨がふつふつと湧き上がってきて、思わず、しばらく寝転んだ。山頂は誰もいない静かな山頂であった。しばらくしたら札幌の若者二人組みがやってきてその一人が「やったー!この山には来られないかと思っていたよー」と叫んでいたが、こっちも同じ心境であった。40分ほど山頂にいたが、ガスも晴れないので、「さらばさらば幌尻よ」と心で叫びつつ、下山した。山荘に戻ったのは14:28であった。山荘前で夕食を作り、食事後、やることもなく眠りにつく。翌日は皆さん早々と暗いうちから起き、身支度を始めた。外は小雨が降っているので、早めに登る人達だ。こちらは下るのみなので、明るくなって川面が見えるようになった4:30に小雨降る中、沢を下って下山した。駐車場には7:49に到着し、ついに長年の夢であった「幌尻岳」登山を終えたのだった。
<<行程>>
8/15:平取町旅館出発247==国道から林道への入口250==登山口駐車場341-取水ダム550(600)-渡渉開始点616(625)-幌尻山荘758(820)-命の水941-幌尻山頂1121(1200)-命の水1320-山荘1428(泊)
8/16:山荘430-渡渉終了点555(605)-取水ダム620-駐車場749

渡渉の記念写真。

23回目の渡渉が終わった所が山荘であった。

尾根に出るととたんに鳥蔦別岳の三角の鋭鋒が目に飛び込んできた

左下には草つきの大カール、登山道はお花畑の中を行く。楽しい所だ。黄色いウサギギクが大きな群落を作っている。

お腹に大きなカールを抱いているような立派な雄姿の「幌尻岳」だ

幌尻岳山頂に着いた時はガスのなかであったが至福の一時を過ごした。大感激!山頂には人っ子一人もいない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2006夏:雌阿寒岳登山

2006年09月06日 | 3 最新の山日記
2006年8月14日:快晴の雌阿寒岳(北海道)に登る。新潟港からフェリーで苫小牧港に昨夕17:35到着後、途中日高町にて夕食を取り、日勝峠を越えて足寄を経て雌阿寒温泉まで走り、駐車場で車中泊。(駐車場着が21:52)
翌朝4時に起き、明るくなるのを待って身支度。同様な仲間が数組この駐車場に車中泊していたようだ。彼らに先立ち出発。雌阿寒岳新噴火口からの噴煙が不気味な音を立てて吹き上げているのが登山口から見える。若干、怖気づくが意を決して登山開始。3合目を過ぎると背の高いハイ松帯に入る。4合目辺りからは木も無くなりガレ場の登りとなってくる。良い天気で眼下にオンネトーが遠くには知床や十勝・大雪の山並みが見えてきた。右手に新噴火口がゴーゴーと激しい音を立てている。メアカンフスマ咲くガレ場を登るとやがて火口の一角の9合目に到着。ここで不気味な新噴火口を避けるように左に火口の淵を辿っていけば、すぐ1499mの雌阿寒岳山頂である。東に目を向ければ雄阿寒岳が西の方角には十勝・大雪の山並みが見えている。トムラウシや旭岳もうっすらと判別できる。
南に目を転ずれば優美な姿の阿寒富士がすぐ目の前にあり、眼下には小さく青沼が青い色の水をたたえている。山頂には6組ほどの登山者が集まった。皆雌阿寒温泉からの登山者達である。噴出ガスが心配なので頂上には20分ほどの滞在で下山した。駐車場に下山した時はまだ8:40であった。この後は明日の「幌尻岳」登山のために早めに平取町の宿屋に入るべく、車を飛ばした。
=注=雌阿寒岳登山は正式には9月1日から登山禁止が解除されました。
「今回の行程は次に通り」
登山口435-五合目542(600)-九合目645-山頂653(715)-五合目755-三合目814-登山口837ー駐車場840

雌阿寒温泉の登山口から激しく噴煙をあげる雌阿寒岳を望む

七合目付近から「オンネトー」を俯瞰する。

固有種の「メアカンフスマ」:鳥海山・月山に咲く「コウカイフスマ」よりやや小形であるが、同種のものとも言われる。

雌阿寒岳(1499m)山頂:後方には大雪・十勝方面の山並み

山頂より雄阿寒岳を望む:手前に剣ヶ峯の鋭鋒が見える。雲の下が阿寒湖になる。

火口湖:赤沼が不気味だ。

阿寒富士と火口湖:青沼
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洋上から見た鳥海山

2006年09月03日 | 3 最新の山日記
2006年夏8月お盆休み:、フェリーで北海道に渡り、雌阿寒岳と幌尻岳登山へ行ってきた。今回はその登山の帰り8月17日に新潟港~苫小牧港のフェリーから鳥海山がよく見えていた。まさに洋上に浮かぶ「出羽富士」といったところか。洋上ゆえにさえぎりものがないため、その姿を変えながらいつまでも見えていた。

途中、早朝の秋田港に寄港するが、これは秋田港から見た「鳥海山」。手前に風力発電の風車が見えている。

洋上に浮かぶかのように鳥海山は聳えていた。

中間アップで見た鳥海山

12倍望遠でみた鳥海山
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2006夏:岩手山に登る

2006年08月31日 | 3 最新の山日記
2006年8月6日:2度目の南部富士:岩手山に登る。私にとって2度目となる岩手山は快晴の登山となった。最初の登山では下の方は快晴であったが、山頂付近はガスとなり、展望は得られなかった覚えがある。昨日は早朝に「早池峰登山」その後「八幡平」を歩き、昨夜はJR花輪線の大更駅前のビジネスホテルに泊まり、今朝はホテルを早朝に出発、馬返し登山口へ向かう。しかし岩手山は全く見えない。今日は天気はダメかと思いつつ登山口駐車場に着くや、頭上に大きく岩手山が見えるではないか、どうも朝の霧で見えていなかったらしい。今日は日曜日ということもあって登山口には早くも沢山の車が駐車している。登山口で登山カードを記入していざ登山開始。時に5:13。現在、この柳沢コース登山道は途中、新道と旧道とに分かれるが、登りは暑さが多少しのげる新道を選ぶ。長いきつい登りが続き、七合目に到着。ここで旧道と合流するが、景色は一変、山頂が見え、森林限界で景色も素晴らしく気持ち良い所だ。ここから八合目の避難小屋までは平坦ですぐである。8:50避難小屋到着。ありがたいことに冷たい水が豊富に得られほっとできる。遠く昨日登った「早池峰山」が雲の上に浮いて見える。振り返れば緑一つ無い岩手山の山頂(火口の一角)が見えている。30分弱で火口の一角お釜の淵に登り切る。ここからほぼ180度対面に最高点(薬師岳山頂)がある。9:46分2038m山頂(薬師岳)に到着。やや雲が出てきているが、遠くには出羽富士:鳥海山や早池峰山、近くには秋田駒ケ岳や八幡平等が見えている。大休憩後、コマクサ咲く中をお鉢を一周して小屋へ戻る。下山は旧コースを取るがこれが歩きづらい大変なコースとなっている。4合目辺りまでガレ場の岩のゴロゴロした道を下るが、景色は大変良い。終始登山口駐車場を眼下に眺めながら下る。花も結構きれいに咲いている。13:30に駐車場に下りつく。
これで今回の東北の三山を登り終え、東北道を一路、我が家へと急ぐ。
<今回の行程>
馬返し登山口5:13-八合目避難小屋8:50(9:03)-火口淵9:31-山頂9:46(10:08)ー避難小屋10:50(11:00)-登山口駐車場13:30

柳沢コースの馬返し登山口

八合目避難小屋。後方が山頂の一角の火口淵

山頂直下から遠く雲に浮かぶ「早池峰山」。手前に八合目の避難小屋が見える

火口淵から山頂の薬師岳を見る

岩手山頂:薬師岳2038m。山頂付近にはコマクサが多く咲いていた。

山頂から遠く「鳥海山」を望む。左中央上に見えている。

山頂から「秋田駒ケ岳」を望む。

山頂から「八幡平」を望む
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八幡平散策:2006夏

2006年08月24日 | 3 最新の山日記
2006年8月5日:早朝の「早池峰山登山」を終え、車で八幡平へ移動。頂上駐車場に車を駐車し、先ずは八幡平山頂を目指す。ハクサンチドリやクルマユリ咲く緩やかな路を行くとガマ沼に着く。左にガマ沼、右には大きな八幡沼が俯瞰される。ここからさらに数分行くとおなじみの木の展望台が作られた味気ない八幡平山頂1613mに到着。長居は無用と八幡沼へと下る。八幡沼周辺は湿原となり木道の上を歩く。ニッコウキスゲが最盛期を迎えており黄色の絨毯のようだ。一方、ワタスゲは風に揺られて涼しげである。湿原をさらに進むと軽い登りで「源太森1595m」山頂に到着。こちらの山頂は岩が露出した小広い山頂で360度の展望が得られ、好ましい山頂である。眼下に八幡沼が俯瞰され、その奥には八幡平が大きく広がっている。残念ながら、この日は岩手山山頂に雲がかかっていた。

展望台が作られ、誰もが幻滅する八幡平山頂

左下の駐車場から左上の八幡平山頂へ行き、真ん中の八幡沼の湖畔を歩き、右上の源太森山頂へ登り、八幡沼を一周して駐車場へ戻るコースを取った

ガマ沼付近から大きな八幡沼を俯瞰する。源太森も見えている

八幡沼湿原の木道周辺でもニッコウキスゲが歓迎してくれた

源太森山頂は小広い岩の露出し、360度の展望が得られる

源太森山頂から見た八幡沼と大きく広がる八幡平
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2006夏:早池峰山登山

2006年08月11日 | 3 最新の山日記
2006年8月5日:2度目の早池峰山登山でやや終わりかけの「ハヤチネウスユキソウ」に出会う。
前日の14:40に埼玉の我が家を車で出発。途中SAで夕食を取りながら東北自動車道を一路、花巻へ花巻JCTを20:43に通過。ここで東北道を離れ、釜石自動車道に入り、東和I/Cで一般道へ。早池峰湖畔を走り、岳から河原坊駐車場21:44着。車の中で仮眠して明るくなるのを待って身支度して小田越へ舗装路を緩く登っていく。風が強く天候は良くない。ここで今回の行程実績を記すが、花を撮りながらのゆっくりペースの行程です。
河原坊500-小田越536(545)-森林限界613(623)-五合目720-剣ヶ峯分岐750-山頂805(854)-(コメガモリ沢経由)ー河原坊1050
森林限界の上で一合目となるが、この辺から一面ガスとなる。しかし登山道沿いにはややくたびれたハヤチネウスユキソウ・ナンブトウウチソウ等色々な高山植物が咲き乱れ、楽しい登りである。やがて2段のやや長い梯子を通過すれば、やがて剣ヶ峯分岐で平坦となり、一面のお花畑となる。ここからひと登りで避難小屋の建つ1917mの早池峰山頂である。天気は良くなる方向で、ガスが流れ青空がのぞくようになってきた。小一時間の山頂生活後、河原坊へ直接コメガモリ沢経由での下山コースを取る。かなり急な登山道だ。登山者が次から次へと登ってくる。2時間弱で河原坊に下り立った。この頃には山頂は完全に晴れ駐車場からは登山者の蟻の群がよく望めた。

これが日本のエーデルワイスと呼ばれる「ハヤチネウスユキソウ」か!

すっかり晴れて山頂へ向かう登山者の群が続いているのが眺められる。右に続く尾根が小田越からの登山道となる。

ここが小田越の登山口

ここが森林限界の一合目、ここから岩のゴロゴロした路が続く

頂上避難小屋

相前後するが、ここが2段となった梯子

早池峰山頂(1917m)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤城山の一峰:鍋割山から荒山を歩く

2006年05月26日 | 3 最新の山日記
2006年5月24日:好天の1日、赤城山の一峰でツツジと手軽に登れる展望の山で知られる「鍋割山から荒山」へと歩いてみた。花ではメインの山ツツジは山頂付近ではやや早くつぼみの状態であったがミツバツツジ、わずかに見られたアカヤシオツツジは満開であった。その他、ズミの花も中腹では白い花が見られたが、山頂付近では独特のピンクのつぼみであった。他にシャクナゲも咲いているのがわずかに見られ、アケボノスミレと思われるスミレも多く見られた。展望の方は今日は天気が良く、富士山・榛名山・噴煙上がる浅間山・残雪を残す苗場山や谷川岳等の上越国境の山々、上州武尊山が素晴らしかった。
今日の行程は、赤城青年の家の上部の道路脇に車を駐車してそこから鍋割山の南面を登り、鍋割高原から鍋割山ー荒山高原十字路ー荒山ー避難小屋へそして赤城温泉方面に下り、関東ふれあいの道に出て右折、ふれあいの道を西に向かい、荒山高原十字路と避難小屋からくる道の合流点(芝生の広場)で左折して森林公園荒山登山口へ下り、そこから舗装路を今朝車を止めた場所へと戻った。
工程時間:駐車場835-鍋割山930(1010)-荒山1122(1135)-避難小屋1142(1205)-関東ふれあいの道出1233-芝の広場十字路1253(1300)-森林公園登山口1334(1340)-駐車場1420

鍋割山中腹より榛名山とその上に噴煙上げる浅間山が頭を出している

小広い鍋割山山頂1332mからは眼下に前橋市街が広がる

残雪残す上越国境の山々

左に谷川岳、右に白ヶ門・朝日岳、中央は旧清水峠付近

左端に山頂が平らな苗場山と神楽ヶ峰、右端には平標山と仙ノ倉山

荒山高原へと下る。前方に右:荒山、左奥に地蔵岳が見える

荒山山頂1572mは木に囲まれていて、わずかに地蔵岳方面がひらけている

わずかに開けた荒山山頂から地蔵岳方面を見る。左に地蔵岳、右に長七郎山、その間に袈裟丸山方面が見えている

トイレのある森林公園荒山登山口の駐車場に下り立つ。ここからは舗装路を車を止めた場所まで3kmほど歩く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

丹沢:大室山に白ヤシオツツジを訪ねて

2006年05月23日 | 3 最新の山日記
2006年5月22日:丹沢山塊の西部に大きな山容の比較的静かな山がある。1588mの「大室山」別名「大群山」だ。ある山のガイド本によれば「その山は実に重厚で丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳をはるかに凌駕する。北面の道志川の谷間から1000m以上の標高差を一気に立ち上る姿は独立峰の風格がある」と表現されている。
今日は山頂にガスがかかる良い天候ではないが、道志川の支流神ノ川から山頂へとつめ上げる最大標高差の部分を登る直登コース(日陰新道)を選んだ。このコースは山頂付近にコバイケイソウとトリカブトが群生、又犬越路への下りにはこの時期、白花のヤシオツツジ(五葉つつじ)が咲いているはずであり、期待が高まる。朝7:30林道終点の道路脇のスペースに駐車。すぐ上の神ノ川ヒュッテの脇を登山道に入る。すぐ先の造林用小屋で犬越路への道と別れ、右手に日陰沢に下り、仮橋を渡って、いよいよ登山開始だ。

林道終点には既に数台の車が駐車していた。立派なトイレもある。

日陰沢橋を渡ってすぐ左の道をとると神ノ川ヒュッテがある。この先すぐが犬越路との分岐だ。

直登のきつい登りの連続も終わりに近づくと植物生態保護のための鉄線で囲まれた場所に出る。この付近からすぐ上の頂上までコバイケイソウとトリカブトの大群落が広がっていて見事である。花の時期には素晴らしい花園になる所だ。

この大群落のすぐ上が大室山の山頂だ。登山口から2時間40分を要した。木々に囲まれている静かな山頂には4名ほどの単独登山者が休んでいる。ここで昼食をとる。

山頂から数分で丹沢主脈縦走路に下り立つ。直進するのは縦走路の加入道山・山白石峠方面、犬越路は左に下る。中ほどまで下ると待望のシロヤシオツツジ(五葉つつじ)の清楚な白い花が霧にしっとりと濡れて現れた。

赤いミツバツツジと共に美しい花の道がしばらく続く。やがて鎖のついた登り返しを過ぎれば、新しく建替えられた避難小屋がある犬越路に着く。ここは十字路で東へは檜洞丸・西へ白石沢出合へとなっており、車を置いた神ノ川へは北の谷間へ下りて行く。犬越路から45分で無事下山。きつい登りであったが、期待していたシロヤシオツツジが咲いており、先ずは満足の1日であった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

可憐なカッコソウ咲く鳴神山へ

2006年05月10日 | 3 最新の山日記
2006年5月9日:可憐なカッコソウに会いに鳴神山へ
鳴神山980mは足尾山地の一角栃木県境の群馬県にあり標高は低いが絶滅品種のカッコソウやナルカミスミレの固有種やアカヤシオツツジ等多くの草花が咲くと共に展望も優れており大変楽しく登れる山である。
登山口まで足の便がないので、マイカーが一般的で車の場合、桐生市外を抜けて県道66号線を梅田南小学校前のバス停で左折(徒歩の場合はここから林道を歩く)登山口を目指す。樹徳高校山荘前から登り始める。狭い林道を行くと大滝に出る。林道から本格的な登山口に入り、やや勾配がきつくなるがゆっくり登っていくと囲いで囲まれたカッコソウの移植保護地に出る。紅紫色の可憐なカッコソウが咲いている。すぐ上が雷神社のある肩の広場で登山道は十字路となっている。鳥居をくぐってひと登りで鳴神山山頂に着く。
この日は展望がきかなかったので花の写真以外は昨年登った時の写真を使用した。

鳴神山980m山頂は狭いが明るい。アカヤシオツツジが周りを取り囲んでおり展望も素晴らしい。

「カッコソウ」はサクラソウ科サクラソウ属で別名「キソコザクラ」の名がある。

山頂の展望:男体山・日光白根山・皇海山・袈裟丸山・上州武尊山等が見えている

ヒトツバエゾスミレの白花変種といわれる「ナルカミスミレ」か?

鳴神山から見る西峰の仁田岳山頂はアカヤシオツツジに埋まっている

仁田岳からは赤城山が大きく見える。ここからアカヤシオツツジの林を裏の肩に向かって下る。10分ほどで裏の肩の標識に出るのでここを右に暗い林の中を下っていく。すぐにもうひとつのカッコソウ移植地に出る。こちらの方が株の数が多く、ピンクの花が薄暗い林の下に群れ咲いている。フタバアオイ・二輪草・エンレイソウ・コンロンソウ・ヤマブキソウなどが咲く湿った道をぐんぐん下ればやがて車を駐車した林道に降り立つ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の武甲山を登る

2006年04月30日 | 3 最新の山日記
2006年4月28日:毎年恒例の春の武甲山登山を4月28日に行った。コースは生川表登山口に車を駐車ー妻坂峠ー子持山ー大持山ーシラジクボー武甲山ー生川登山口の右回りコースをとった。ほぼ1年おきに右回り・左回りとコースを変えて登っている。この時期は周りに緑が少ない中、コバイケイソウの芽出しが美しく他にカタクリや大持山から子持山にかけて岩場に咲くアカヤシオツツジ、シラジクボから武甲山への急坂には縁取りがほのかに赤いニリンソウが咲くという私の好きな武甲山の時期である。そして何と言っても武甲山山頂1295mから眼下に眺める秩父市街と羊山公園の芝桜園地が素晴らしい。冬の晴れた日ならば両神山・浅間山・谷川岳などが眺められる。この日は晴れてはいたが北側は春霞で両神山、御荷鉾山、外秩父の山が見えていた程度であったが眼下に見える芝桜園地はきれいに見えていた。また今日は大持山から真西の方向に真っ白い雪を抱いた八ヶ岳がよく見えていた。残念なことに今年はアカヤシオツツジの花数が少なく、またちょっと時期が早く素晴らしいアカヤシオツツジに出会えなかったことである。
コースタイム概略:生川P(30分)妻坂峠(60分)大持山(30分)子持山(60分)武甲山(60分)生川P

子持山山頂から見た素晴らしい山容の武甲山

子持山山頂から見た真っ白い残雪を残す八ヶ岳連峰

子持山山頂に咲いていたアカヤシオツツジ

武甲山山頂からは眼下に芝桜園地がこのように見ることができる。この日も大勢の観光客が散策しているのが眺められた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする