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比企山歩人の山日記

山好きな野郎がカメラ片手に各地の山を訪ね歩いた足跡を日記に綴ります

安戸城址に登る

2020年06月10日 | 3 最新の山日記
安戸城址は埼玉県東秩父村にある城山と呼ばれる標高235.5mの山頂部に作られた山城で山頂の平坦部に二つの郭をもつ縄張りが認められる小規模ではあるが中世の城郭としての構造を備えている。ここから東方向の埼玉県吉見町にある松山城争奪合戦の折り、松山城主であった上田朝直の退路となった城で上田氏ゆかりの城の一つと推定されている。

城山山頂部に作られた安戸城本郭跡。

麓より見た城山(235.5m)の全体。

本郭、二の郭、帯郭、竪堀の跡が認められる推定縄張り図。

本郭は幅10m、長さ40mの広場となっており、西から南へ幅2~4mの帯状に造られた帯曲輪に守られている。

本郭の北側にある小規模な広場が二の郭とされる。

二の郭は2mの幅の竪堀で遮られている。
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ロウバイの花咲く宝登山に登る

2020年02月17日 | 3 最新の山日記
2020年2月15日:埼玉県秩父地方の長瀞町にある通称「宝の山」と言われる宝登山に登ってきた。今のこの時期には山頂付近に「ロウバイの花」が咲き、かぐわしい甘い香りと共に秩父の盟主「武甲山」や深田久弥の百名山である「両神山」そして眼下には秩父の市街が一望できるという。

秩父鉄道「長瀞駅」を降り駅から先ずは宝登山神社を目指して歩き出す。神社にお参りしてからいよいよ山頂を目指す。山頂には当神社の奥宮が鎮座する。宝登山神社の鳥居を一礼してくぐる。

宝登山神社本殿:この神社は由緒によると約1900年前、日本武尊が東北地方平定のみぎり、宝登山山頂に神武天皇、山の神、火の神を祀ったのが始まりという。彫刻が美しい。宝の山に登るという名前から商売繁盛、緒願成就の祈願も盛んという。

駅から10分ほどで宝登山神社。神社の鳥居の左手が登山口となる。なお山頂へはロープウェイも通じている。

神社の登山口から45分ほどで山頂にある奥宮に到着する。

宝登山山頂。標高は497m。山頂北側は樹林に囲まれて眺望はないが、南側は180°の展望が開けている。

南面は樹木が切り開かれ、ロウバイとツツジの木が植えられており、眼下に秩父の街並みや荒川の流れが見渡せる。

かぐわしい甘い香りのロウバイの花の先、南側には秩父の盟主、武甲山がそびえている。

また西側を見ると特徴あるギザギザの山頂部を見せる「両神山」が見える。
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草津白根:武具脱の池

2019年07月31日 | 3 最新の山日記
草津温泉街から志賀草津道路で万座に向かって登って行く途中に白根山に登る白根火山ロープウエイ乗り場がある。このロープウエイ乗り場の駐車場の道路を挟んだ反対側に武具脱の池がある。池の周囲には高山植物も見られ、余り人の入らない別天地なので立ち寄ってみるとよい。

草津側を見た場合、左にロープウエイ乗り場駐車場、右側に「武具脱の池」入口がある。武具脱の池はモノヌグイの池と読む。

武具脱の池への案内標識。

数分下ると池に到着する。この池は変わった名前が付いているが説明板によると「その昔、源頼朝に追われた木曽義仲の残党が追っ手から逃れるために鎧・兜などの武具を脱ぎ捨て逃げたという伝説からこの名が付いた」という。

池は草原の中に佇み、すぐそばを志賀草津道路があるが、大変静かである。

池の周囲にはワタスゲが群生している。

池は木道を伝って一周できる。先ずは左回りに進んでみる。正面に草津白根山を見て進む。

手前の小さな池の周囲にもワタスゲが。

ほぼ半周近くから遠く草津白根山を見て進む。

一周は説明板だと15分と書かれているがあっという間に一回りした感じ。
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埼玉秩父:観音山から日尾城址へ

2019年05月21日 | 3 最新の山日記
2019年初春、埼玉県小鹿野町の西奥 秩父34ヵ所観音霊場31番の札所「観音院」の裏山に標高698mの「観音山」がある。手ごろな山歩きができ頂上からの展望も良いと聞き出かけてみた。登山口は観音院仁王門で駐車場も広く整備されている。今回のコースは観音院をスタートしカラマツ峠分岐から大石山を往復し主目的の観音山に登頂、観音山中腹をトラバースして日尾城址を経て牛首峠から駐車場に戻る周遊コースをとった。
<コースタイム>
駐車場9:30-観音院本殿9:37(9:40)-東奥之院9:44(9:47)-牛首峠分岐10:00-カラマツ峠分岐10:18-大石山10:26-観音山10:37(10:48)-カラマツ峠分岐10:51-牛首峠分岐11:00-日尾分岐11:09-鎖場11:16-日尾城址11:22(11:29)-牛首峠11:32-駐車場11:52 合計2時間25分(休憩含む)

駐車場前に仁王門が立ちはだかる。仁王像は4mの像高で石造では日本一の大きさだという。仁王像に挨拶し門をくぐって登山開始。つづら折れに長い石段が続く。

コース地図。

息を整えながら石段を登ると観音院本殿に出る。本殿背後には清浄の滝が又県指定史跡の磨崖仏が見られる。登山道は本殿右手より山道に入る。

ひと登りで東奥之院に着く。ここから三角形の観音山と右に大石山が望める。
東奥之院から少し分岐に戻り、牛首峠分岐へ向かう。道はトラバース気味に進む。

牛首峠分岐。真っ直ぐ進むと牛首峠だがここは右に登山道を登って行く。

途中に仁王尊細工場跡の標識を見る。こんな山中で仁王像を細工したのかどうも疑問だ。

急な木造の階段を登るが何度か足を止めながらのきつい登りの果てにやっとカラマツ峠分岐に到着。

眼下には西秩父桃湖が見下ろせる。

カラマツ峠分岐から一旦右に登って大石山(688m)に向かう。大石山山頂は木立に囲まれているが木立の間から両神山、天理岳、二子山が望める。

大石山から望む天理岳、二子山。

再びカラマツ峠分岐に戻り、そのまま直に観音山に向かう。途中、仁王尊採石場跡の標識を見るがここから大きな仁王尊の原石を運び出したとは驚きだ。

ひと登りで標高698mの観音山山頂に到着。

観音山山頂は小広く西方に大きく開けている。

山頂から見る左奥にギザギザ尾根の両神山、中央手前に天理岳その右奥に二子山が見える。

南方には奥多摩の山々が。

東に目を向けると三角形の奥武蔵の盟主、武甲山が見える。

北方には眼下に日尾集落、遠く父不見山、御荷鉾山が望める。

十分、山頂からの展望を楽しんだら来た道をカラマツ峠分岐から牛首峠分岐まで下って戻る。牛首峠分岐から西に観音山中腹をトラバース気味に進むとすぐに西奥之院への標識を見る。ここは割愛して先へ進む。

途中、落ち葉に埋もれたトラバース道は急斜面で滑り落ちそうな箇所があり要注意だ。注意しながら進むと右に日尾集落、西秩父桃湖展望台への標識に出る。ここは左に直角に曲がり牛首峠を目指す。

すぐに鎖場に出る。このコース唯一の鎖場を慎重に3mほど下る。

下りきって上部を見上げた状況。

続いて日尾城跡と牛首峠の分岐に出る。

1分で日尾城址に着く。日尾城址の本丸跡。

日尾城址の碑が立つ。この山城は北条氏によって牛首峠付近から数個の曲輪が造られ鉄壁の守りで甲斐武田勢の侵攻をくい止めた出城であったという。

往時を偲んだら牛首峠へ向かう。突然山道が途切れる箇所にぶつかる。牛首峠である。

この峠は戦国期は上に木橋が架かっていたと思われる。天然だろうか人工だろうかスパッと切れている。ここも城の守りの重要な場所であったと思われる。
道は右に馬上集落へ左に観音院仁王門への分岐となっている。

振返り見る牛首峠。スパッと切れているのがよく分かる。非常に印象的な峠だ。

牛首峠から岩殿沢に沿って駐車場へと下る。秩父古世紀の1700万年前の地層を見ながら沢沿いに下る。途中に岩神の滝を見る。

続いて昇龍の滝を見ると駐車場も近い。

駐車場に到着。9時30分に出発し、11時52分に戻ってきた。天候に恵まれ充実した軽登山であった。
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檜原山城址に登る

2019年02月18日 | 3 最新の山日記
2017年11月15日:東京都の史跡に指定されている檜原城址のある檜原城山(標高449m)に登った。登り口から高低差183mを登るのだが頂上近くには垂直な崖を登るような急峻な登りが待っており標高の割には手強い山登りとなる。登山ルートは吉祥寺というお寺の裏から十三仏巡拝路を辿って山頂を目指すことになる。山頂までは足に自信のある小生で約15分だったが通常は30~40分ほどかかると見た方が良い。

前方右のピークが荏原城山(449m)、左奥のピークは城ヶ峰。左手の建物は檜原城主の末裔を名乗る旧名主、庄屋であった吉野家。

登山口となる吉祥寺本堂。

本堂裏手に廻り十三仏巡拝路のゲートをくぐる。

十三仏最初に現れる一番不動明王。

続いて二番釈迦大仏。以下三番文殊菩薩、四番普賢菩薩を経て五番へ。

五番地蔵菩薩。続いて六番弥勒菩薩、七番薬師如来となり八番へ向かうが登山路は歩く人が少ないため荒れており獣道のような危うい道が続く。

八番吉祥観音。この先、徐々に急坂となっていく。

九番勢至菩薩。

十番阿弥陀如来。ここから更に急坂となり木の根にすがって登るようになる。運動靴では滑って難儀する。

十一番阿閺如来。十二番大日如来を過ぎると小広くなった二の丸跡(本郭、主郭)に出る。ここに説明板がある。

二の丸跡の説明板によるとこの山城は後北条後期の築城と考えられ天正18年(1590)豊臣秀吉の関東侵攻時に落城と記されている。

最後の十三仏となる虚空蔵菩薩を拝み、すぐ右裏手の山頂に向かう。

山頂(449m)は狭い平地で小さい地蔵堂が立っている。南曲輪(本曲輪)となる。登ってみて分かったが要害堅固な雰囲気のある山城といえる。帰りは元来た道を下るが下りも大変で一歩一歩慎重に下ることとなる。
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秋の寄居:中間平

2018年11月26日 | 3 最新の山日記
秋の中間平(埼玉県寄居町)を歩き、ミカンの里、風布地区へと下ってみた。

釜伏峠への道から右に外れ、中間平緑地公園を目指す。

やがて右手に公園の展望デッキが見えてくる。

展望デッキに到着。

展望説明図がある展望デッキからは大展望が待っている。夜間の展望台としても人気を集めている。

展望台近くにある休み処の小屋裏の紅葉は真っ盛りだ。

小屋からしばらく尾根道を歩く。やがて尾根道を外れ右に下る道の分岐点に出る。ミカンの里「風布地区」へはここで右に下って行く。

途中で山道から林道に出て下って行くとミカンの里「風布地区」に出る。前方の山手にはミカン畑が広がっている。ここは温州ミカンの産地としては北限に当たるらしい。

のぼりが翻るミカン畑。
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草津殺生河原

2018年09月18日 | 3 最新の山日記
2017年6月:群馬県草津温泉から殺生河原を訪ねた。

ロープウエー乗り場の前の駐車場に車を置き、志賀草津道路を少し登っていく。

自動車道脇を左に入る案内標識に従い進むと”火山性ガス注意”の看板を見る。

さらに進むと前方に荒々しい殺生河原が見えてくる。

今も煙が出ており、ガスが噴出しているようだ。

志賀草津道路はこのすぐ上を走っている。

あまり近づかないように写真を撮る。

近くにはアカヤシオの花が満開で荒々しい殺生河原との対比が面白い。
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弓立山・男鹿岩から女鹿岩

2018年06月04日 | 3 最新の山日記
2018年3月15日:埼玉県ときがわ町に「弓立山・男鹿岩から女鹿岩」という二つの岩を巡る山旅を行った。正確には都幾川を挟み南の弓立山(標高427m)中腹にある男鹿岩と北側の雷電山麓にある女鹿岩を目指すハイキングである。

先ずは弓立山の男鹿岩を目指して登る。ついでなので弓立山山頂に立って、いったん麓に下り、都幾川対岸にある女鹿岩を目指す。

弓立山登山口からは30分ほどで男鹿岩に達する。

男鹿岩に立つと眼下にときがわの町を見下ろせる。

男鹿岩から弓立山山頂までは10分弱で到着する。山頂は山火事にあったため樹林はなく広々とした草原になっており360度の展望が広がる。十分休憩し下山する。

急な木段を降り切ると都幾川近くのもう一方の登山口に降り立つ。

都幾川を渡り「都幾川色彩館」の前を通過し、山道に入る。

5分ほどで車道に出るので車道を忠実に辿る。女鹿岩下のデマンドバスのバス停を見るが女鹿岩はまだ先と知る。

木工製作販売店を通り過ぎ大きく左に回り込むと民家が数軒現れ左に展望が開ける。ここは女鹿岩上のバス停で先ほど登った弓立山が望める。

そのすぐ先に左女鹿岩の標識を見つける。ここを左に進む。山道となり下って行く。

下った先に再び女鹿岩への標識が現れ、右へ登れと指示される。直線的に道らしき道がない中を少し登ると突然、眼前に大きな岩が現れた。女鹿岩だ。

右と左に割れたように巨岩が立ちはだかり、岩の間に大石が挟まっている。

岩の左手を登って女鹿岩の上部に立つ。

樹間を透かして見ると弓立山らしき山が望める。

岩の上部から少し登るとお墓の先にある林道に出られる。この林道を下って元来た道を戻り今日の山行を終える。
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富士山小富士

2017年10月17日 | 3 最新の山日記
2017年5月28日:富士山まぼろしの滝を見に行ったついでに同じ須走五合目から行ける「小富士」まで足を延ばした。生憎の濃いガスの中、ほぼ平坦な鬱蒼とした木立の中を15分ほど行くと標高1979mの小富士山頂にたどり着く。

ケルンの積まれた小富士山頂は濃いガスの中だった。

小富士へのルート地図。黄色丸部が小富士山頂。

須走五合目標高2000m、駐車場からやや下ったここからスタートとなる。

五合目の茶屋の間を進む。

すぐに小富士への入口に着く。真っ直ぐに進む道は富士山頂への須走ルート。標高1980m地点。

右へ樹林の中の山道へ入る。ほとんど平坦の山道でロープ沿いに進めばOKで迷うことはない。

やがてポッカリと前方が開ける。山頂と思われる大きなケルンが見える。

このケルンは山頂の手前のコブであった。山頂はもう一つ先にあった。

全く展望のない標高1979mの小富士山頂にたどり着く。山頂の標識もなくケルンが積まれ小さな祠があるのみ。もっとも単に富士山のコブの一つに過ぎないのだからこんなものか・・・。帰りは来た道を戻る。
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富士山:まぼろしの滝

2017年07月31日 | 3 最新の山日記
2017年5月28日:富士山に雪解けの水が滝となって流れ落ちるという「まぼろしの滝」があると聞き、出かけてみた。天気はあいにくであったが目の前に流れ落ちる滝を見て来たかいがあったと満足感に浸った。基本的には富士山には川や滝はないが雪解けの時期にのみ見られることから「まぼろしの滝」と言われ人気となっているようだ。今日もバスツアー客が多数訪れていた。また中国人らしき大勢の人々もきており大声で感動している光景も見られた。

富士山は粗い火山性の土壌が水を全て吞み込んでしまい雨水や雪解け水は地下に浸み込んでしまうため川や滝は存在しない。だが硬い岩盤の個所であれば水は浸み込まず川や滝ができてもおかしくはない。その場所がここ須走口の五合目にあるのだ。

この滝が見られるのは標高2000mの須走口五合目から20分~30分ほど歩いた先にある。五合目第3駐車場から登山道に入るが最初はきつい登りとなることを覚悟する必要がある。


5月初旬から6月初旬には雪解け水が岩盤上を滑り落ち、滑床滝となってごうごうと流れ落ちる様子が見られる。




この日はガスが濃かったが、流れる量は十分で堪能できた。

この場所に行くには軽登山をする気持ちで靴や服装を選ぶ必要がある。駐車場からしばらくきつい登りが続くが、そこを抜ければ平坦になる。なお滝の近くは岩が濡れており滑りやすいので注意を要する。
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