小堀日記

ア アラララァ アァ!!

読書

2011年01月14日 | 小堀日記

冬になると外に出るのが億劫になる代わりに本を読みたくなります。

 

いつもは小説を読みたくなりますが、この冬は詭弁論理学という本を読みました。

 

常々自分は議論に向いていないと思っていたので、詭弁や強弁がどういうものかをしっかりと理解すれば、議論中に詭弁に遭遇した時にどう対処すればよいかがわかって、自分も議論に強くなれるかなと思ったのですが。。。結局、自分の問題は『詭弁が詭弁であると認識できない』のではなくて、『詭弁に対して咄嗟に対応できない』ということが分かっただけでした。これを読んだからといって議論に強くはなれそうにないな…

 

ただ自分の意見が詭弁に陥らないように自分の言葉の解釈を改めて考えるようになったのは収穫でした。これは詭弁だろうと思って反論しようとも、その反論が詭弁になってしまうなんていうのは意外と良くあることだと思います。他人の行動や発言を外から見てそのおかしさを指摘することは難しくないけれど、自分の言動を自分で批判したり、省みるのは本当に難しいことです。だって自分が誰かに発言したり反論するというのは、自分は正しいと思わなかったらできない行動であるから。そこにあえて批判の目を持ち込むというのは、ある意味自分の判断基準を否定していることになってしまう。自分の主観を客観視する、ということの難しさを改めて考えさせられました。

 

つまり何が言いたかったかというと、自分の主張をうまく伝えられるようになるために詭弁の本を読んだのに、結局自分が主張することの難しさを再認識しただけでした。ますます議論することが難しく感じられました。本末転倒でした。