無職の漫画家 奮闘の記録

崖っぷち漫画家・流星光の本音ブログ

変化できない者が死に絶える

2010年12月25日 14時57分35秒 | Weblog

僕も、漫画業を続けて22年。
最初の方はアシスタントだったけど。

人間、歳をとってオッサンになってきて、
仕事が上手くいってないと、歳のせいにしたがる傾向があるようだ。

歳だから新しいことが覚えられない。
何もできない。
今までの実績にすがるしかない…等々。

漫画家だって、その傾向はあると思う。

「漫画家にとって絵柄は宝もの」

とは、かつて僕が発言したことがある言葉だけど、
確かに「宝もの」ではあるんだけど、
それに「すがる」ものではないと思う。

すがってるうちに、実は、すがってる「絵柄」が変化していたりする。
かつての全盛期の絵柄より、少しおかしくなって、
いわゆる「劣化」してきているモノに必死ですがりつく…。
そんなベテラン漫画家さんの姿、何人か見てきました。

これが自分の宝物!とかたくなに信じて疑わぬから身動きできない。


僕らの歳からは…いや、もっと前からかな…
一手一手が勝負。将棋の大切な局面と同じ。
序盤戦はとっくに過ぎたな。
次の一手をどこに差すかが問題だ。
一手の積み重ねが実績となり、周りにも評価される。

一手を打たずに、これまでの実績にすがっている者は、
周りも評価してくれないだろう。



結局、「変化」できるかどうかに尽きるんじゃないかと思う。

変化すれば、いろいろ見えてくる。
変化を間違ったと思ったら引き返すけど、その分ふり幅が見える。

いや、でも僕は、まだ変化が足りない。
一歩踏み出した方向に、10歩ほど歩いてみないと、
正解かどうかがわからない。

とにかく、進んでみるしかない。
それも、ある程度の速度でね。

周りの漫画家さんで、漫画の仕事が途絶えて、
普通のバイト始めようかと言ってる人がいるが…、
僕は、どうあっても漫画業界で仕事を探した方がいいと思う。
今さら普通の仕事はキツイだろう。
体力的にもそうだけど、
何のスキルも経験もない人間は、使い道がないのではないか。

まったくのイチからのスタート。
いや、いいですよ。
その道でスタート切って続けるなら。

だけど、絶対違うでしょ。
食らい付いた方がいいと思うんだよな~漫画業界に。



今さら、漫画をやめるって、キツイと思います。
やめるなら30歳でやめてなきゃキツイ。

でも、それも、彼らにとっては「変化」なのだろうか。


--------------------------------------
■「ブログ連載マンガ…by流星光」
【流星光/タイムマシーン・ジャーナル】
このブログ以前の記録
おもてブログ「さいきんの流星光」
--------------------------------------
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする