スーパーが高齢者向けの品ぞろえやサービスの充実に取り組んでいる。

高齢化が進んでいるのに加え、時間をかけて商品を選ぶ人が多いからだ。

高齢者を取り込むカギは、「健康」のようだ。

 

 イオンリテールは3日、大阪府茨木市の阪急茨木市駅前に「イオンスタイル新茨木」を開く。

高齢者を主なターゲットに据える業態で、全国では3店目、関西では初めての開業となる。

 

 1階の食品コーナーの一角には、減塩のしょうゆやみそが並ぶ。

2階では骨のじょうぶさや血管年齢が測定できるコーナーや、漢方薬専門店がある。

 

月曜から土曜日の朝8時には無料の体操教室を開く。

店舗内で歩いた距離が分かるような表示がフロアにあり、階段には段数も書かれている。

 

 イオンは東京都と愛知県でも同様の改装をした店舗を営業しているが、

改装前より売上高が5%ほど伸びたという。

 

イオンリテールの西垣幸則・大阪府事業部長は2日の内覧会で、

「60代以上は30〜40代より消費のボリュームが大きい。

とにかく店に来てもらう工夫をしかけた」と話した。

 

 ライフは60歳以上を対象に、毎月1、15日は5%割引になる「ご優待パス」を配布している。

切りにくいカボチャをスライスしたパックなど、小分けの商品も増やした。