モンキー・パンチさんへ「ルパン」声優陣が追悼 五ェ門「巨星墜つ」不二子「感謝」
[ 2019年4月18日 05:30 ]
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/04/18/kiji/20190417s00041000492000c.html
人気アニメ「ルパン三世」の原作者で漫画家のモンキー・パンチ(本名加藤一彦=かとう・かずひこ)さん
が11日に誤嚥(ごえん)性肺炎のため81歳で死去したとの本紙報道を受けて17日、
アニメの声優陣に悲しみが広がった。
ルパンの声を担当する栗田貫一(61)は「いつも笑顔の先生に救われていました」と人柄をしのんだ。
栗田は「終わりのない不安とプレッシャーの日々の中、笑顔で接してくださる先生に救われていました」
と事務所を通じ感謝と哀悼の意を表した。
アニメ版が始まった1971年からルパンの声優を務めた山田康雄さんが95年、62歳で死去。
山田さんのモノマネをしていた栗田が急きょ代役を任された。声優経験ゼロで思うように演じられぬ日々。
「自分で見て、自分が一番気持ち悪かった」と周囲に話したこともあったが、モンキーさんの笑顔で
「“何も心配するな”と守られていた気持ち」になったとした。
モンキーさんの故郷、北海道浜中町では一緒にイベントに参加。
「宝物にさせていただきます」とつづった。
銃の名手、次元大介を第1シリーズから演じ続ける小林清志(86)は
「もう少しこの、めくるめくルパン三世の世界で遊ばせておいてください」とコメント。
77年の第2期から居合の達人・石川五ェ門を演じた井上真樹夫(80)は
「巨星墜(お)つの感があります」。
2011年のテレビ特番から引き継いだ浪川大輔(43)は
「今は先生の作り出した世界が最高に色づくよう精いっぱいやり続けます」と悼んだ。
セクシーなヒロイン峰不二子を第2期から演じた増山江威子(82)は
「役者は作品との出合いが全て。峰不二子と出会えたこと、先生に感謝」。
11年から担当する沢城みゆき(33)は
「あのどこまでも穏やかな笑顔に、もう一度ごあいさつすることがかなわないのかと思うと残念」と
別れを惜しんだ。
ルパンの永遠のライバル銭形警部役を故納谷悟朗さんから受け継いだ山寺宏一(57)は
「先生が生み出された銭形をしっかり演じていくことが恩返し」と、演技で報いることを誓った。
《実写版」キャスト小栗旬「感謝、誇り」、綾野剛「優しい表情」》「2014年に公開された
実写版「ルパン三世」のキャストも悲しみに暮れた。
ルパンを演じた小栗旬(36)は
「私にルパン三世をやらせていただけたことをとても感謝し、
また誇りに思っております。
作中で特別出演していただいた機内のシーンは私の中でも素敵な思い出です」と悼んだ。
石川五ェ門役だった綾野剛(37)は
「初めてお会いした日、モンキー先生はとても優しい表情で“あ、五ェ門がいる”と言ってくださいました。
役作りをあれこれ考えていた私の不安を吹き消すような、エールのお言葉です」と感謝した。
銭形警部役の浅野忠信(45)は
ツイッターにツーショット写真を投稿した。テーマ曲を提供した布袋寅泰(57)もインスタグラムで
追悼した。
ルパン三世の愛車として語られることが多い車と言えば、やはり「フィアット500」であろう。丸いフォルムの小粋なイタリア車は、ルパン三世の愛車として実にそれらしい雰囲気をかもし出している。実際、「ルパン三世愛車」で画像検索してみても圧倒的にヒットするのはフィアット500である。しかし、ルパン三世が作中でフィアット500を大々的に乗り回していたのは劇場版「カリオストロの城」くらいで、その他でも乗っているシーンはあるようだが、少なくともTVシリーズでフィアット500を愛車にしていたことはない。それだけ「カリオストロの城」の影響力が強く、印象的だったと言ってしまえばそれまでなのだが、もっと大々的に乗っていた車も存在するのである。ここでは、そんな印象の薄かった(?)ルパン三世の愛車について語ってみよう。
TV版第1シリーズの愛車はメルセデス・ベンツSSK
TV版第1シリーズというと、まだルパンのジャケットが緑色だった頃で、これを懐かしいと感じるのは40代以上であると思われる。ルパン三世の記念すべきTV版第一弾でルパンが愛車にしていたのは、「メルセデス・ベンツSSK」である。ノーズの長い2シーターのオープンカーを覚えている方も少なくはないだろう。もちろん、ボディカラーは黄色と黒のツートンだ。ちなみにルパンはこれにフェラーリV型12気筒エンジンを搭載し、最高時速300km/h超えを実現させたという設定がある。
このメルセデス・ベンツSSKは、実にクラシカルな雰囲気だが、それもそのハズ、製造されていたのは1928〜1932年である。製造台数も極めて少なく、購入するのは極めて困難ということである。ちなみに近年オークションに出品されたようだが、落札価格は日本円にして7億4400円だったとのことである。ただし、レプリカならは日本の光岡自動車から200台限定で発売されていたようである。車種名は「BUBUクラシックSSK」興味がある方は検索してみるといいだろう。
TV版第2シリーズの愛車はアルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテ
TV第2シリーズと言えばルパンのジャケットが赤色になった作品であり、一般的にルパン三世でイメージされるのはTV第2シリーズのほうではないだろうか。この時のルパンの愛車こそが「アルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテ」である。ノーズの長い2シーターのオープンカーで、先のシリーズで使われていたメルセデス・ベンツSSKと似た雰囲気を持った車である。
それもそのハズ、当時の作画監督として参加していた北原健雄が「TV第1シリーズ」前半に登場したSSKと似たイメージの車を「カーグラフィック」から探し出して採用したというのだから、似ていて当たり前なのだ。アイキャッチでルパンが乗った瞬間にタイヤが取れてズッコケるというシーンを覚えている方も多いだろう。ルパンと言えば、ズバリ、アルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテと言っても差し支えないほど、頻繁に活躍していた愛車である。ちなみにこちらは1965年から1967年まで作られていたモデルで、生産台数は50台とも75台とも言われている。日本には6台が輸入されたとのことである。
TV第1シリーズの後半と「カリオストロの城」ではフィアット500
「ルパンの車」として語られることが最も多い「フィアット500」はTV第1シリーズの後半から登場した。これは当時の作画監督である大塚康生の愛車であったものを演出の宮崎駿が作品に登場させたことに端を発しているという。作中では、現実のフィアット500としてはあり得ないほどの活躍を見せている。
劇場版「カリオストロの城」で登場したフィアット500は、エンジンフードがフィアット500のカスタム版であるアバルトのように開き、スーパーチャージャーを搭載しているという設定になっている。TV第1シリーズでは空色のボディーカラーで、「カリオストロの城」ではクリームイエローの車体が登場している。また、「カリオストロの城」ではクラリスの愛車としてシトロエン2CVが描かれているが、これは宮崎駿の愛車がそうだったからだということだ。
パートⅢではフォルクスワーゲン・タイプ181
「フォルクスワーゲン・タイプ181(クーリエワーゲン)」は、1969年から1983年にかけてフォルクスワーゲン社で製造された軍用の小型軍用車輌で、ビートルを基本としており、第二次世界大戦中にドイツ軍により使用されていたキューベルワーゲンの改良型といえる車だ。実際、実にいかつい軍用車両らしいボディラインが特徴的だ。残念なことは、筆者がおっさんであり、フォルクスワーゲン・タイプ181に乗っているルパン三世の姿を見たことがないということであろうか。
ルパン三世に登場する車は特徴的な名車揃い
ルパン以外の登場キャラが乗る車も、「ミニクーパー」、「アルファロメオ・1750GTヴェローチェ」、「アルピーヌ・A110」、「スバル・360」、「ACコブラ」、「メルセデス・ベンツ300SLR」、「日産ブルーバード410」型などなど、特徴的な名車がズラリ勢揃いである。作品自体が古いこともあり、登場する車もクラッシックカーの域に到達してしまったが、高級車から大衆車まで、多種多様な車が実に魅力的に描かれている点も同作の特徴の一つと言える。
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