中国に警告しても無理な事でしょう~バブルの経験が無いのですから~もし我が身にふりかかるとした時の混乱対策を言って通用するはず無い事は日本が一番理解しているでしょうから~それまで一生懸命商売相手をしリスクを最小限に抑えれる物々交換商売か前金商売に限るでしょう~~~
中国古美術オークション 日本で中国人が高値取引 バブル崩壊懸念も
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110123/fnc11012320430166-n1.htm
日本に埋もれている中国の古美術が、中国人に高値で取引されている。古くから貿易があった日本に多くの古美術が残っているためで、オークションは札束を抱えた中国人の熱気に包まれ、価格もうなぎ上りだ。
国内総生産(GDP)で世界2位に浮上した経済の成長ぶりを背景に、世界に散逸した美術品を中国人が買い戻している構図だが、急激に膨らむ「バブル」の崩壊を懸念する声もある。
「800万円!」「3000万円!」。先週末の21日、都内で中国の古美術を集めたオークションが開かれた。最大の目玉は、日本の政治家が所蔵していたとされる明(1368~1644年)の時代の著名書家の書だ。中国語と日本語が入り交じる競り合いの末、中国人の業者が9300万円で落札した。
この日は120人あまりの業者が参加し、うち約40人が中国人だった。上海から来た業者は「中国で買うより安く、偽物も少ない。買った美術品は中国で富裕層に売る」と話した。
主催した本郷美術骨董(こっとう)館(東京都文京区)は月に数回、こうしたオークションを開いている。最近は中国人業者がツアーを組んで来ることが増え、「この1年の伸びはすさまじい」と染谷尚人代表は言う。
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清(1616~1912年)の時代から近代にかけて活躍した著名作家、呉昌碩の書画は、10年ほど前は業者間で10万~20万円で取引されていたが、ここ1、2年は400万~500万円まで価格が上昇しているという。明や清の時代の仏像や書画、陶磁器などが人気で、ほとんどが現金で買われ、取引では文字通り札束が飛び交う。
日本国内に中国の古美術が多く存在するのは、歴史的に貿易が盛んだったのに加え、政変などの際に美術品を抱えて日本に逃れてきた中国人が多くいたためだ。日本で長く保管されたことで、高品質な「メード・イン・ジャパン」のイメージもプラスされ、値をつり上げている。
不景気で、「家に眠っている美術品を換金したい」という持ち主も増え、北京の大手オークション会社、中国嘉徳は一昨年から、専門の鑑定士が来日して鑑定会を開催している。今月14、15日に都内で開かれた鑑定会には日本全国から約200人が美術品を持ちこみ、同社が2割程度を引き取って北京のオークションに出品することになった。
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中国嘉徳のオークションでは昨年11月、東晋時代(4世紀)の著名書家、王義之の作品の模写が、3億800万元(約39億円)で落札された。同社の試算では、昨年1年間の中国国内の美術品市場の取扱高は、概算で前年の2倍以上の502億元(約6300億円)で、今年はさらに拡大が見込まれるという。
中国嘉徳は中国の美術品市場について、「経済発展に伴い、中国人の芸術品に対する興味が高まっている。さらに、資産運用の面でも、多くの参加者を集めている」とみる。
一方で、「中国人には、政変や戦争で世界に散逸してしまった美術品を買い戻したいという感覚があり、しかも現物志向が強い」(画廊経営者)との見方もある。
経済成長と人民元高で、世界での中国マネーの存在感は増すばかりだ。
中国政府は景気の過熱を警戒し、株式市場や不動産価格の動向を注視しているものの、美術品はその範(はん)疇(ちゅう)にない。政府が強化している金融引き締め策の反動によって、希少価値の高い古美術には、投機資金がこれまでよりも流入しやすい状況が生まれている。
昨年11月にはロンドンで、18世紀の清の時代のつぼが、アジア美術で過去最高額といわれる4300万ポンド(約57億円)で落札された。買い手は明らかにされていないが、取引関係者の間では、中国人富裕層か政府筋と推測されている。
大手競売会社クリスティーズが同12月に香港で開いたオークションでは、清の時代の2対の鶴の七宝焼の置物を香港在住の資産家が1億2950万香港ドル(約14億円)で競り落とした。
世界中で高騰する中国古美術だが、関係者は「バブル崩壊」を強く懸念する。ピカソなどの有名作家の作品は世界中にファンがいて、価格は高値で安定している。これに対し、中国古美術の買い手は中国人が中心のため、「中国の株式市場の急落などをきっかけに、美術品の価格が一気に冷え込みかねない」(本郷美術骨董館の染谷代表)危険をはらんでいる。
第一生命経済研究所の西浜徹・副主任エコノミストは「中国政府は金融政策を綿密にコントロールしており、急激なバブル崩壊は考えにくい」としながらも、「美術品に対して今後、関税の強化など何らかの規制がかけられる可能性はある」と指摘する。(藤沢志穂子)