強い日差しが照りつけ路面がぬれたように見える「逃げ水」のなか、マスク姿の人が歩いていた=2020年8月7日午後0時18分、JR東京駅前、池田良撮影© 朝日新聞社 強い日差しが照りつけ路面がぬれたように見える「逃げ水」のなか、マスク姿の人が歩いていた=2020年8月7日午後0時18分、JR東京駅前、池田良撮影

 総務省消防庁は18日、10~16日の1週間に全国で熱中症で救急搬送された人は、前週からほぼ倍増となる1万2804人だったと発表した。そのうち死者は30人。気象庁によると、10日は猛暑日となった観測点が今年初めて100地点を超えた日だった。

 都道府県別では、東京都1574人、大阪府898人、愛知県791人、福岡県350人など。半数近くが住宅内で発症しており、約6割を65歳以上の高齢者が占めた。

 東京23区では、80代女性が亡くなったとみられる2日以降、18日までに熱中症による死者は103人となった。都監察医務院によると、60歳以上が屋内で見つかるケースが大半で、その多くは部屋にエアコンがないか、あっても発見時に作動していなかったという。

 東京消防庁によると、18日に熱中症とみられる症状で救急搬送された人は、午後9時までで稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く都内で1~96歳の男女193人に上った。60代と80代の男性2人が重篤、40~90代以上の男女7人が重症で、中等症78人、軽症106人だっ