ドコモ口座の不正利用のイメージ© 毎日新聞 提供 ドコモ口座の不正利用のイメージ

 NTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」が利用され、銀行口座から不正に預金が引き出された問題を巡り、ドコモは9日午前までに、18の銀行の口座とドコモ口座を連携させるための新規登録を停止した。このうち5行は8日までに被害が確認されていた。全体の被害状況は分かっておらず、ドコモなどが確認を急いでいる。

 新規登録を停止したのは、七十七銀行(仙台市)、中国銀行(岡山市)、大垣共立銀行(岐阜県大垣市)、イオン銀行(東京都)、池田泉州銀行(大阪市)、大分銀行(大分市)、紀陽銀行(和歌山市)、滋賀銀行(大津市)、仙台銀行(仙台市)、第三銀行(三重県松阪市)、但馬銀行(兵庫県豊岡市)、鳥取銀行(鳥取市)、北洋銀行(札幌市)、みちのく銀行(青森市)、伊予銀行(松山市)、東邦銀行(福島市)、琉球銀行(那覇市)、ゆうちょ銀行(東京都)。

 七十七、中国、東邦、滋賀、鳥取の5行は8日までに被害が確認され、大垣共立では不正の疑いのある取引が見つかっていた。ドコモは被害が拡大する恐れがあるとして、被害を受けた疑いのある銀行との連携を引き続き停止していく方針だ。

 ドコモ口座とは、事前に登録した銀行口座からチャージ(入金)しておくと、その金額の中からウェブ上で買い物や送金ができるサービス。ドコモによると、不正利用した第三者は何らかの方法で預金者の銀行口座番号や暗証番号などを入手。預金者本人になりすましてドコモ口座を開設し、そこに入金する形で銀行口座から預金を引き出したとみられる。【本橋敦子】