東村山市の小彼岸桜は平成9年に高遠の街で小彼岸桜として売られていた苗木1本を(橋本一郎さんが)購入して、自宅に鉢植えして挿木法によって増殖させたものです。平成30年現在2千本を超える子孫が生産され、東村山市内の公園街路等に6百本以上が毎春咲き誇ります。1本の苗木から増殖頒布されたサクラ(小彼岸桜)であると言う事実が確かなことであり、植物分類学上の問題は興味を持った研究者にお任せしたいところです(結論が出たら是非教えていただきたいと思います)。ここ数年は毎年5月に市内に植栽された成木の剪定管理を兼ねて挿し穂木を採取して挿木増殖を続けています。 「親木」は東村山市役所に寄贈されて敷地の一角に佇んでいます。 次に、結実の特性ですが、東村山小彼岸桜は極めて結実が少ないのが十数年の栽培管理の経験から明らかです。しかし、少数ながら結実は確認されており、水谷の観察ではこの実生と思われる成木が2本以上あります(八坂駅の北側で樹齢10年程度)。実の色は黒っぽく食べてみたが美味しくありません(山桜と似ています)。 最後に一言:東村山小彼岸桜は高遠城址に生えている桜の枝を直接採取したものではないので「高遠小彼岸桜」と同一種かと問われれば違うかもしれないし同じかもしれない。「分かりません」が答えです。東村山市の小彼岸桜が毎年咲いて市民等に喜ばれている楽しませている。このことが東村山小彼岸桜の存在意義です。 水谷記
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