Facebook「Grupo da Página Pensamento Crítico」の投稿より。
(https://www.facebook.com/groups/2413354225583020/?ref=pages_group_cta)
コロナ禍であまり派手に外出できないので、ラテン人を見倣うべきかと。
ラテンアメリカの人たち。
とりわけ例えばニカラグアなんかは、クソ暑いし、お金はないし、仕事もないし、なんせヒマだから、とにかくお金を使わずに自分の毎日を楽しくDIYするか、という点にかなりパワーを使っておられる。
あ、キューバなんか、その典型。ボクがいままで行ってきたラ米諸国の街々のなかで、やっぱハバナがダントツ。
米国がイジめるからモノはないし、お金もないし。だったら全部自分で楽しく工夫して作るしかない。
土産物ひとつとっても、可愛いデザインはメッチャ可愛いし、そっち路線じゃなかったら、メッチャクチャデザインとかが洗練されてる。家具とかお皿とかも。
ボクも基礎疾患を満貫ほど持っているので、ともすりゃ凹んでしまいそうになりますが。
そこはラテンの、あのノリを(もう二年も行ってないので忘れそうにはなりますが)想い出しながら毎日を楽しくすればいいのだと。
ということでラテン語講座。いちおう多分ですが、ボク、スペイン語がわかります。
スペ語ってラテン語が「原型」だとすると、それに一番近い言語じゃないかと。日本語で言えば標準語。NHKのアナウンサーみたいな。
でもって、イタリア語とポルトガル語はその方言程度のモノ。
この見立てはあってると思います。
基本、ラ米で知り合ったパッカーとかで、イタリア人とブラジル人って、まぁ間違いなく旅立つ前にスペ語を勉強した痕跡がない。
ボクだって、リスボンに到着するやいなや、何の躊躇いもなくスペ語で全ツッパ。ふつーにフロントで後輩連れて「二人で一室を。あと、オレたち、つきあってるわけじゃないんで、ベッドはツイン」「はい。少々お待ちください」って。
要は、「U字工事」や「ガレッジセール」がいくらネタでキッツい方言を使ってても、彼らはNHKのニュースはわかるが、日本語をメッチャ勉強してNHKのニュースの難しい単語とかでも全然わかる外国人が、関西に行ったら関西弁が全然分からないのと同じ。
だから、スペ語はかなりオイシイ。
少しでも勉強したら、スペイン旅行で使えるのは言うにおよばず、ラテンアメリカ諸国全部で通じます。
これ、あんがい日本では知られてません。
大航海時代、ポルトガルとスペインは、同じくアジアに香辛料を求めていたのですが、地球を回る方向が西回りと東回りで反対なので、ラテンアメリカが航路にあったスペインがほぼほぼラ米を植民地にしました(除・ブラジルとカリブと、微妙に大陸の三国)。
だから、たぶん、日本で「ラテンアメリカの国、思いつくまま言ってみて」ということで挙がる名前──アルゼンチン、チリ、ペルー、ウルグアイ、パラグアイ、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、パナマ、コスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラス、グァテマラ、メヒコ、あとキューバとかドミニカ共和国などなど。全部スペ語です。オイシイです。これがはりきってベトナム・タイ・ラオス・カンボジアなんぞの旅ならば、英語でやるのかな。
で、オマケとして、イタリア語とポルトガル語がもれなくプレゼント。仏語はちょっと別料金かな。
あと、ラテン系の人たちは、英語が世界を支配していることにとても腹が立つ人が多く、とくに観光地でアジア人がペラペラ英語でチョカってるとかなりキツいです。そういうときに、挨拶くらいはラテン系の言語で言えれば、全然フロントとか店のスタッフの態度が変わりますね。
ということで、ちょっとこのブログでは「出落ちネタで外国語講座」シリーズを開講。
いちおう、冒頭の一コマはポルトガル語なんで「ポルトガル語編」としましたが、まずはラテン系言語一般の基礎知識から。
伊語でもスペ語でもポル語でも仏語でも、名詞にはほぼ100%「男性」と「女性」があります。
「o」で終わる名詞は男性名詞。「a」で終わるのは女性名詞。
例外はありますが、どうでもいいです。通じます。というか通します。
スペ語の教材とかでも「第一章:名詞」とかの英語教科書「This is a pen」レベルでド頭から、
「agua(水)はaで終わりますが、la agua(laは女性名詞の定冠詞←どうでもいい)というと「ラ」「ラ」と発音しにくいので、例外的に「el agua」となります」──どーでもいいです。
あと、冒頭の一コマでいえば、foto(写真)、moto(バイク)、なんかは女性。正確には、fotografía、motobicicletaとなり、aでおわるので──どーでもいいです。
こんなことやってるから、スペ語なんてチョー簡単なのに、人気がない。
こんな名詞の区分なんて、少しは役に立つことといえば、日本人の名前って逆転してることが多いことくらいです。
aで終わる名前は女の子。oで終わるのが男の子。
だから、「ヨシコ、ケイコ、エミコ、サトコ、ミエコ、サチコ・・・」全部男性の名前だと思われがちです。でもって逆もまた然り「リョウタ、ショウタ、ケンタ、ハヤト、ミナト・・・」全部女性名詞っぽい。
MSGとかで「ノリコがそっちにいくらしいよ」とか伝えたら、向こうは男性が来ると思ってた、ということはあるみたい。(ボクはヒデキなので経験ないです)
いっぽう、ラテン系の人の名前は絶対合致しています。
ジェニファー・ロペス、アントニオ・バンデラス、ディエゴ・マラドーナ、クリスチアーノ・ロナウド、シャキーラ──男性女性のどっちがaで、どっちがoかワカんなくなったら、ラテンの有名人の名前をおもいだせばいいかと。
ちなみに、スポーツ選手は(書いてしまってますが)あまりふさわしくないです。思いだすのが名字だから。背中の名前は名字です。カブレラとかペーニャとか。
ということで、ラテン系外国語講座第1章「名詞」は、「男性女性が必ずあるが、気にしなくていい」ということで、おしまい。
補足:冒頭の会話は「古い写真だよ」という意味です(「アンティーク」は「アンティグア(-オ)」です。これはスペ語もポルトガル語もそのまま押し切れば通じます)。
ポイントはこの「E」。スペ語では「Es」。いずれも英語での「is」です。ハングルでいえば文末の「ダー」かな。
スペ語では「エス」、イタ語やポルトガル語では「エ」ですが、全部「エ」でひとまずは覚えましょう。
例えば「これですか?」とやりたかったら、それ指さして「エ?」って言っときゃ、ナントカなります。たぶん。
「です」です。
注意:マジメに学習したい人はちゃんとやってくださいね。ここで企図してるシリーズは、やるなら「まったく努力なしで少しはラテン系の言葉が話せて、イタリアン食べに行った時にちょっと陽気なイタリア人シェフと会話してみよう」という人に宛ててます。