夜8時フラット、訪問予定のお宅に奥さんの車がちょうど到着。その場で加入用紙を書いてもらい、今キャンペーンの行動は全て終了となった。目標も残してしまったし、終わった、ホッとした・・という気持ちには全然なれないのは、1週間の準備期間を経て共済キャンペーンが控えているせい。ま、それでも今日、明日くらいは多少の開放感に浸ってたいんだけど、明日は組合の会議でどうしても松本に行かねばならず、気が重い。一日くらい寝させろよ、まったく。組合といえば、98年全国生協研究会という全国の生協職員が集う企画が2泊3日の日程で宮崎で開かれ、全体交流や平和ツアー(八紘一宇の塔はぜひもう一度行って見たい)、生協店舗の見学など盛りだくさんの企画を満喫したことがあった。生協の運営の“模範”とされることの多い宮崎のホームページに「雑感集」という職員幹部が書くコラムがあって目を引いたのが【「正直」で「正確」な商品案内や運営を目指していきたいと思う】という一文。宮崎は10年前に「産直」表示をやめるという決断をした。産直とは産地の顔が見える、より安全で安心な農・畜・水産物を組合員に届け、生産者とも日常的に交流するという生協の商品事業でも非常に重い位置づけを持っている活動のはず。その表示を止めると言うのは大変に大きな決断に見えるが、読んでみるとなるほど・・という気がする。善意であっても、いかに優れた実践であっても月日が経てば陳腐化し、現状に甘んじ、保守化する。結果、一般に信じられているものとかけ離れた実態のものに変わり果てる・・・という事態はいつでも起こりうる。「雑感集」は本にもなっているが、毎回毎回のコラムが実に面白い。こうした内容を外部の人間(こんな細かいところまでチェックする俺みたいないな物好きもいる)の目に触れることを承知で思い切ったことが書ける作風こそ生協が理想とすべきものじゃないか、と思っている。
暑い暑い。それでも今日は夕方多少涼しくなったからいいものの、昨日なんて5時過ぎに汗だく状態で一回拡大に出て小休止したもんね。去年同様、一ヶ月分はストックしておいたはずの担当者ニュースもここ2週間つくるのをサボっていたら(とてもつくる気にはなれなかったのだ)、これまでのストックがなくなってしまった。週末に作らないと来週配布分もないわけだな。面白さ、人の書かない、くせのある、生協担当者らしからぬニュースを書こうとするゆえ、支部長や、センター長のチェックに引っかかることがしばしば。目指せ「R指定」!マイケル・ムーアの「華氏911」も指定を受けたわけだし(何の話だ?)。そういう問題ニュースだから早めに作って事前に了解取っとかなきゃいけなかったのだが、しょうがないな。一発でOKが取れるような穏当な内容にしよう・・・今回だけは。土曜日に行った日本トンデモ本大賞について運営委員の唐沢俊一氏が当日の裏話などを氏のサイト「裏モノ日記」で公開している。ご興味のある向きはここをご覧を(19日の日記「サリドマイド虹と」)。ちなみにトンデモ本大賞に選ばれたのは塩瀬中乗『ガチンコ神霊交遊録』という本で内容の紹介はこちら。こういう本を俎上に上げて笑いものにするライブを体感しに新幹線に乗ってわざわざ東京まで体調も悪いのに行った物好きがかくいう私なのである。
昨日書いたO-bentoの件、ひょっとしたらアメリカ産牛肉を弁当に加工された状態で輸入するという“裏ワザ”を使っているのでは?という含みのある表現(憶測)で書いてみた(実際に法的にそれが可能かどうかはわからない)。が、考えてみればO-bentoは製造されてから賞味期限は1年。米国産牛肉の輸入禁止前に大量に輸入してその在庫を店頭で売っているという可能性だってある。可能性はそのどちらかでしかあり得ないから、よく調べてこの欄で報告するつもり。さて牛肉といえばこんな記事【60店が牛肉不正表示 北九州の業者ら改善指示 農水省】が。農水省が全国3000点を調べたら「交雑種」を「和牛」と表示したり、産地を偽って表示するなどの不正が発覚したのだと。まあ、調べりゃまだまだそうした類の“偽装”はそこかしこに転がってるといういい事例だ。記事では原因は「うっかりミス」とあるが、そりゃあ違うだろう。偽装表示が次から次へと発覚した当時、マスコミに登場した垣田達哉さん(消費者問題研究所代表)は「高いものに偽装しても、安いものに偽装することはない」と言った。まさにその通り!高いものに偽装するのは明らかに意図的ってもんじゃないか。業者名公表しなさいよ。そうしなければ食品流通はよくならない。
東京に行く度に上野駅で目にする駅弁・O-bento。アメリカで材料を現地調達、完成品にして冷凍の上、輸入するということで2001年に発売された時には低い関税でアメリカ米が輸入出来る“関税逃れ”(実際には炊いた米として弁当の材料になる)としてずいぶん話題になったもの。一度食べたものの、味は特別どうかな?といった感じ。ま、もともと駅弁ってそんなに旨いもんじゃないけどね。いずれにしても弁当の状態で輸入することで低い関税で輸入するという裏ワザは、農林族議員や農協、消費者団体などの批判は相当あったわけで、未だに関東圏でしか「オーベントー」を発売しないのは、そうした圧力が背景にあったとも。ただ駅弁ってサービスエリアのみやげやホテルのみやげと並んで添加物の総合商社的存在。着色料、調味料、甘味料、保存料まみれの弁当がまだまだ多い。「オーベントー」は安い上に化学調味料、保存料、着色料不使用にホルモン剤不使用の肉・鮭、米は有機栽培米を100%使用を謳う。輸入食材“だけ”の弁当が国産弁当より“安全”を売り物にする皮肉。さて引っかかったのはメニューの中にアメリカ産牛肉を使ったすき焼き弁当、焼肉弁当があったこと。最近の牛丼の限定販売企画を見たって他国から原料調達してるんだろ?堂々と米国産牛肉を使った弁当を今でも売り続けられるのって牛肉を弁当として加工して輸入すればOKってこと?じゃあ吉野家だって現地で作って冷凍して輸入すればいいってことなのか?その辺どうなってんだろう?
昨夜、日記を書き上げてから、「PRIDE GP」にかぶりつき状態。最大の見せ場は小川の「ハッスル!」かも知れないが、エメリヤーエンコ・ヒョードルの化け物みたいな強さとダイジェストでしか紹介されなかった新鋭セルゲイ・ハリトーノフのファイトが目を奪う。個人的には小川やアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに勝ってほしいのだが、能力の“有限さ”と“無限さ”がヒョードル(やハリトーノフ)とノゲイラの差(ターザン山本/6・20「PRIDE」GP総括③)などと言われると身もフタもないな。確かにそう思うし。こんなのを見せられるとプロレスはもちろん、TVショー化したK-1の緊迫感のなさがアホらしく見えてくる。知ってはいたが深夜のF1アメリカGPを見る余裕はなくて、朝、結果を見たら予選3位スタートの佐藤琢磨が見事表彰台をゲット!14年前の上位壊滅(セナ、プロスト、ベルガー、マンセル)に助けられた鈴木亜久里のラッキーな表彰台とは違う正真正銘、正面から競って勝ち取った3位だから、価値はずっと大きい。ピット戦略で勝敗が決まり、オーバーテイクの醍醐味がない今のF1の主流とは対極にある琢磨の走り。この間結果が出なくて「下手なんだから自重して走れ」ってずいぶん叩かれてたけど“勝てば官軍”とうなぎ上りに評価を上げていってほしいもの。今までの日本人ドライバーとは違う、BARホンダのマシンなら表彰台の、うまくいけば優勝のチャンスは必ずある!期待は更に膨らむ。