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時々刻々現社的学習2

現代社会の授業用ブログ

Web2.0の世界

2006-03-11 14:50:58 | 研究授業
Web2.0という言葉を最近耳にするようになった。たとえば「ブログ」が登場して明らかにインターネットでの情報発信の仕方が変化した。利用者の方は特に意識することもなく、単に便利なツールとして「ブログ」を受け入れてきたわけだが、しかし、こうした変化はインターネットの世界の急激な進化を背景にしているということだ。

IT用語事典に次のような説明がある。


Web2.0の大家として知られるTim O'reilly氏の論文「What is Web 2.0」によれば、Web 2.0を特徴付けているのは、次のような事柄だ。

(1)ユーザーの手による情報の自由な整理
従来のWebでは、Yahoo!ディレクトリなどのように情報をディレクトリ型に整理して配置して来た。これに対してWeb 2.0では、ユーザーの手によってこれらの枠組みに捉われることなく、自由に情報を配置する。代表的なサービスとしては、画像を共有するサービスであるFlickrや、ソーシャルブックマークのはてなブックマークなどが挙げられる。

(2)リッチなユーザー体験
従来のWebでは、HTMLやCGIなどを利用してサービスが提供されることが多かった。これに対してWeb 2.0では、Ajax、DHTML、Greasmonkeyなどといった技術やテクニックを応用してサービスを構築し、豊かなユーザ体験を提供する。代表的なサービスとしては、GoogleMapやGoogle Suggest、Gmailなどが挙げられる。

Web 1.0     Web 2.0
DoubleClick --> Google AdSense
Ofoto --> Flickr
Akamai --> BitTorrent
mp3.com --> Napster
Britannica Online --> Wikipedia
個人のウェブサイト --> ブログ
evite --> upcoming.org and EVDB
ドメイン名の投機 --> SEO(検索エンジンへの最適化)
ページビュー --> クリック単価
スクリーン・スクレイピング --> ウェブサービス
パブリッシング --> 参加
コンテンツ管理システム --> wikis
ディレクトリ(分類学) --> タグ付け(人々による分類"folksonomy")
スティッキネス(個々のサイトへの顧客の忠誠度) --> シンジケーション(サイトの垣根を越えた連携)

そのほかにも見出しの項目だけあげておくと、

(3)貢献者としてのユーザー
(4)ロングテイル
(5)ユーザ参加
(6)根本的な信頼
(7)分散性

詳しくは「IT用語事典」を見てほしい。

わたしが「これは使えるな」と思って注目していたものが、どうやらWeb2.0という言葉に集約される変化なのだと気づいた。いままでのインターネット・webは、ただ提供される情報を眺めるだけ、あるいはサービスを受け取るだけだったが、Web2.0では、情報を加工したり編集したり共有したりするような参加型の世界になっているということである。

個人的に注目したいのは、オープン・ソースとファイル共有、それに著作権フリーという考え方だ。それがどうして重要なのかはここで詳しくふれない。まずは、Web2.0的な世界の実際例を見てほしい。

GoogleMap   地図上の「サテライト」をクリックすると衛星写真が見られるが、さらに店やサービスの場所を検索できる。
このGoogleMapを利用した「はてなマップ」もおもしろい。これは、ユーザが地図上に写真や詳細情報を登録していくというサービスである。
もうひとつは、livedoor 天気情報「Weather Hacks」というサービス。これは自分のブログに地域の天気情報を掲示できるというもの。(ただし、プラグインできるブログはかぎられているが)

研究授業用レジュメ  「ウェブログと情報発信」その2

2005-12-12 20:32:27 | 研究授業
前回の研究授業(05年7月)に続き、「ブログと情報発信」について考察します。

まず、簡単に前回授業の復習とまとめです。

1、ブログの特徴と問題点
 <特徴として>
 ①手軽に投稿・更新ができる。
 ②特別な作成ソフトがいらない。
 ③コメント・トラックバックによる相互コミュニケーションが可能。
 ④携帯との連携が可能。

 <問題点として>
 ①パブリックとプライベートの区別があいまい。
 ②著作権などの問題にルーズ。
 ③スパムコメント(トラックバック)が増える。
 ④個人情報の扱いにルーズ。

※スパム(SPAM)…勝手に送りつけてくる営業目的の迷惑メールをスパムメールとよぶが、最近ではメールに限らず、ブログのコメントやトラックバックにも利用される。

2、ネット・コミュニケーションと匿名性の問題

 最近の事件:ネット掲示板での個人中傷で名誉毀損罪で逮捕のケース

 実名性と匿名性のちがいについて

 SNS(Social Networking Site)の特徴と可能性

  「mixi(ミクシィ)」とサイワールド

3、ブログを使った情報発信

 生徒のブログ:①部活紹介ブログA部活紹介ブログB
        ②その他のブログCその他のブログD

 どうですか?それぞれ特徴がありますね。長所・欠点あるいは問題点などを考えて見ましょう。

研究授業用レジュメ  「ウェブログと情報発信」

2005-07-11 01:34:09 | 研究授業
0、「ITからICT(Information & Communications Technology)へ」
 …総務省のICT政策とは?

1、「ブログ」のしくみと特徴
  ホームページとのちがいとブログの特徴 
  トラックバックとコメントの活用

2、「ブログ」作成の問題点  
  個人情報の扱い、画像や音楽などの著作権の扱いなど

3、個人情報とインターネット 
  個人情報保護法の要点と背景、学校における個人情報の問題、
  ワンクリック詐欺やカード情報流出問題

4、著作権の考え方
  著作権法と知的財産権(著作権のひろばJASRAC) 
  諸外国での著作権の扱い→音楽著作権問題を例にダウンロードサービスの実態

5、匿名性と情報開示
  匿名性の問題点 
  掲示板の問題点(2ちゃんねる「北園高校スレ」・「ミルクカフェ」)
  学校ホームページでの情報開示 
  企業の情報公開(放送中止になったTVCF「キンチョール」・「日清カップヌードル」)

6、人気「ブログ」の検証
  鬼嫁日記 タレントの日記(真鍋かをりのここだけの話)など 
  ブログランキングの舞台裏

7、ブログを使った情報発信
  部活紹介(生徒のブログ) 地域活動の情報 グループワーク
  
8、SNS(Social Networking Site)の可能性
  「mixi(ミクシィ)」とサイワールド 
  実名登録の可能性と問題点 
  パーソナルコミュニケーションとネットワーク

9、ブログと商業主義 
  無料サービスの実態 
  アフェリエイトの活用