-7.5℃の朝 山陵に薄いモルゲンロートが見られた。
眼前の山脈は端から端まで雲一つない晴天である。
釣瓶落とし 残照
門松は素朴がいい
玄関の引き戸の両脇に松の小枝を付けて、縄を張り、下がりと紙垂をつけるだけ
簡単そうだけれど、仕上がりまでに相当な時間を要した。
松林はあるけれど木が大きすぎて、門松に適した枝には手が届かない。
山沿いの道で実生の松を探し出し、見栄えや品質にこだわらずに確保した。
しめ縄材料の藁は先般近所の稲作農家から分けてもらった。コンバイン時代だから無傷の藁は農家でも貴重品だ。
藁は選りすぐって丈夫な茎だけを使う。選別された藁は細工しやすくするために木槌で打って柔らかくする。
我が家でも土間に藁打ち石が置いてあったが、改築の折掘り出して捨ててしまったから、大きな杉丸太を臼のように立て使った。
藁打ちなど何年ぶりの作業だろう。「おとうは土間で藁うち仕事・・・・」の一節を身近に感じた。
日当たりの良い対岸の松林にこちら側の山影が伸びてゆく
見慣れた 歳末の日暮れだ、
5:30頃目覚めて外を見ると西の空に煌々とした満月があり、月光に照らし出された雪の山領が連なっていた。
月が下方にあった黒い雲に隠れると、雪山は一層輝いて見えた
月光常念
冬至が最終日なのかスタートの日か、解らないけれど、元旦と同じ1年の始まりの日とした方が収まりがいいように思う。
最低気温4℃という馬鹿げた陽気に誘われて段々畑に出かけた。
秋に取り残した白菜が元気に育っている。
果樹の畑を侵略してきた真竹を切り倒し、柿と梅の剪定を始めた。
真竹は愛すべき植物だ、初夏美味しい筍を提供してくれるし、切り倒して竹竿は野菜の支柱に打ってつけだ。
柿
梅 割り箸のようなか細い苗を植えてから何年になるだろう。
古木の貫禄が出てきた
梅の蕾が大きく膨らんでいた。
枯れ草と どんよりとした空
冬至を待ち焦がれる理由は一つ、下がり続けていた太陽高度がその日を境に上昇に転ずるからである。
極夜( polar night)に別れを告げて太陽の復活が始まる。
日没は既に底を抜けて5分程遅くなっている、日の出は元旦から10日ほどが最も遅く、その後早起きに切り替わる。
弱い冬の日差に沈む市街地
室内に取り込んだ椎茸のホダギ
太陽は夕焼けを引き起こす力も出ないほど衰弱してしまった。