癒(IYASHI)

徒然なるままに令和時代のニュースなどの種を拾い癒し求めて綴ります      

◆[世界文化遺産]「富岡製糸場と絹産業遺産群」登録決定・・・地元の喜びと言うより歓喜

2014年06月21日 21時49分38秒 | 癒  し

               
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は21日、政府が推薦していた「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県富岡市など)の世界文化遺産登録を決めた。世界の絹産業の発展に貢献し、絹消費の大衆化をもたらした普遍的価値が高く評価された。日本の世界文化遺産は昨年の「富士山」に続き14件目。自然遺産も含めた世界遺産では国内18件目で、近代産業遺産では国内初の登録となる。

 世界遺産委員会はカタールの首都ドーハで開かれ、新規案件は富岡製糸場など36件が審査対象になった。

 富岡製糸場には、委員国から「『産業遺産』の登録数は世界的にも少なく全面的に支持する」(ドイツ)▽「絹消費を一般化した」(インド)と登録賛成の意見が相次いだ。決議も、20世紀初頭の生糸市場における日本の役割を証明するモデル▽和洋折衷という日本特有の産業建築様式を示す卓越した事例--などと高く評価した。

 富岡製糸場は1872(明治5)年、フランスの技術を活用した国内初の官営器械製糸場として設立され、日本近代化の基礎を築いた。フランスから導入した労務管理の下「工女」と呼ばれた女子工員の労働条件も、就業時間に配慮するなど当時としては先進的だった。

 遺産群はほかに、近代養蚕農家の原形となった「田島弥平旧宅」(群馬県伊勢崎市)▽国内標準になった養蚕法を確立した「高山社(たかやましゃ)跡」(同藤岡市)▽岩の隙間(すきま)から吹き出す冷風を利用した蚕の卵の貯蔵施設「荒船風穴(あらふねふうけつ)」(同下仁田町)の3施設で構成される。

 群馬県が2003年に世界遺産登録構想を発表し、12年に政府がユネスコへの推薦を決定。今年4月、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス、本部・パリ)が「登録が適当」と勧告した。

 来年は、官営八幡製鉄所(北九州市)などを含む「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が世界文化遺産登録を目指す。政府は、富岡製糸場が近代産業遺産として登録が決まったことを追い風にしたい考えだ。【三木陽介】

 【ことば】世界遺産

 ユネスコの世界遺産条約に基づき、文化遺産や自然遺産を人類全体の財産として保護するために1972年から始まった。顕著な普遍的価値があること、元々の状態を維持していることなどが登録の条件。昨年6月時点で文化遺産759件、自然遺産193件、複合遺産29件の計981件が登録されている。各国の推薦案件は、イコモスの勧告を経て、ユネスコ世界遺産委員会で審議される。近年は審査が厳しくなり、今年度から文化遺産の推薦は各国1件に限定された。[毎日]

     おめでとうね!


コメントを投稿