必修科目の履修漏れの理由が段々明らかになって来た。受験のためには仕方がない。履修漏れ問題が発覚した高校の教諭らの多くは、受験重視によるひずみが教育内容に及んだと打ち明けていることに対して国は乗り出したが、文部科学省も知っていながら黙認していたのではとの疑問もぬぐいきれない。 真面目に守ってきた学校・学生はやれ切れないのでは・・・・・・犠牲になった生徒が気の毒である。
▲知りつつ続けた。
1 履修漏れがあった高校で社会を教える男性教諭は、受験に直接関係ない科目に力を入れることについては生徒からの不満も大きかった。
2 週5日制のもと、「総合的な学習の時間、学校行事などで授業時間が減る一方、生徒の進路も保証してやらねばならならなかった。
3 履修漏れが分かったいた。時間割りが指導要領に沿っていないことを自覚していた。決裁する校長も当然「違反」を承知していた。
4 「初めは必修科目を知りつつ「受験指導に追われるうち、職場で問題にする雰囲気はなくなった」
▲受験のためにやった。
5 「悪いことをやっている意識はなかった」
6 週2時間ある必修科目の「情報」のうち1時間を数学にあてていた。年度末に生徒に通知表を渡すと、「どうして授業時間数と単位数が違うのか」という質問を、生徒や保護者から毎年受けていた。
7 「進学指導も大きな役割。しかし、指導要領を守る学校とそうでない学校があるのはやはりおかしい。
8 「進学校はどこでもやっていることじゃないか。情報や総合理科でももっとあるはず。校長は全部明らかにすべきだ」
9 「名の知れた大学を目指すなら、いまの文科省のカリキュラムでは不可能。
▲校長や副校長も知っていた。
1 対象校を指定し、県の予算で予備校講師を招いたセミナーを開いている。それと引き換えに求められるのは「難関大学の合格者数」だった。
2 「何とか進学させたいという思いでやっている」。「予備校がないため、学校ですべてみないといけな い」「予備校があれば、学校で指導要領をこなし、あとは予備校で受験対策が強化できる。
憲法から始めとして、関係規則等を教えるべき学校が、校長以下、必修科目の履修漏れというより規則違反をやっていたのでは、国旗・国歌に対して教員処罰どうのこうのとは言えないだろう。
やるべきことはやって、初めて校長等の強制力も生まれ健全な学校・健全な生徒が生まれるのではないだろうか。
学校が荒廃化していると言われるのも・こうした規則違反の積み重ねも要因の一つに見えてならない・・・・・教育改革の徹底を望みたいと思いながら・・・・