猛暑の日が続く。また、南には台風があるようで、ちょっと九州旅行が心配だ。昨日は、暑い中、原発再稼動に反対して、20万人近い人々が国会議事堂を包囲したようだ。こんなことは、60年安保以来のことらしい。声のあげ方などが、今、世の中では大きく変化し始めてきたのだろう。政、官、財への不信は深まるばかりだ。あれだけの事故と被害を引き起こしてさえ、まだ、様々な情報隠蔽がなされているようだし、それは、原子ムラを中心とする既得権益に、未だにこっそりすがり続ける利権者の体質と思惑の延長ではないのかと。TV、新聞、雑誌などのマスメディアもその片棒を都合よく担いでいる面も確かにあるようだし。みんな、ツィッターやフェイスブックなどで得る情報の方が、直接的で、ずっと信頼がおける時代がきたんだと思い始めたのだ。確かに、集会の現場に行くと、若者を中心に情報端末機を使って、盛んに情報を同時発信している。生の現場の情報がリアルに届くのだ。体制への不信感から、もう彼らには任せられないという気持ちが動き始めてきたんだろう。福島から、東京から、日本の各地から、世界から。
最低賃金が低い地方で時給645円の現代。健康で、文化的な最低限度の生活保護水準より低い最低限の賃金だ。学歴も実力もありながら、一生懸命働いても、年収200万円以下のワーキングプアと呼ばれる労働者が一千万人を越えて、増えるばかりの状況だ。派遣労働は減ることもなく、非正規社員は増えていく。賃金未払い残業も、不当労働なども手伝い、生活設計もたてにくく、夢ももてない社会。身の回りに最新式の機器は増えたが、それと逆行するような過酷な労働。けっして、働く者が提供した時間と労力に見合う賃金ではない。でも、要求を出すと、いつでも辞めていいんだよとの回答だったり・・。さまざまな労働基準法違反も実態では多いに違いない。一方、野村証券などの、インサイダー取引疑惑。英国金融業界の不正騒動。以前から米国をはじめとする、デリバティブ(金融派生商品)不正問題は周知のことだった。とにかく、資本の利潤追求の裏で一番犠牲を強いられるのは、いつも労働者たちだろう。投機、投資、不動産・・巨万の富を貪り取る輩たち。その雲泥の差。その構造が、労働者のわずかな格差にも反映されての分断。中国のいつかあった、都合の悪い新幹線事故車輛の突然の埋め込み・もみ消し作業。それとあまり変わりもしない、原発事故現場の隠蔽と下請け作業員の被曝などの数々。まだまだ平等社会ではなさそうだ。
時代はいつも、弱いところにしわ寄せがくる。使用者側は、末端は抗議しにくいはずだと高を括る。かっては、庶民も、少しは高度成長、好景気で生活も今より相対的には良かった。三流の政治家に任せていても、まあ大丈夫だった。でも、もう、現代では、そんなかっての、幾分は良かった時代の統治体制では通用しない。欺瞞、偽善がすぐさま、あぶりだされる時代になってきた。駄目な議員には期待しなくなった。それが、支持政党なし層増加の背景にあるんだろう。もう、がまんにはほどがあると、勤勉な人々も、声を上げ始めだした。生活のために、もっと幸せに生きるためにだ。闘い方もかっての、命を賭けるというやり方ではなく、それより、ゆるく、みんなで共に、もっと科学的に、よりよい社会形成はできないのかと、工夫し始めたのだ。老若男女、柔軟な知恵を出し合って。それは、一歩、以前より進んだ闘いだろう。それぞれ自分のできる範囲でいいし、直ぐに終わる闘いではないのだし。根本の有り様を正していく新しい流れだ。そして、もっと、もっと自分たちの力で日本の社会はよりよくできるはずなんだと。その過程で、より知見に富んだ、新しい時代の理想の政治家たちが生まれ出てくるのだろうか。あるいは、行く行くは、別の理想の形態の政治体制が生まれるのだろうか。
日本も長い歴史の中で、一歩一歩、たくさんの犠牲を出しながらも、よりよい生活を目指して歩んできた。逆行もしたこともあろう。でも、以前より、もっとよくなろうとしてきたはずだ。これからは犠牲の少ない、闘い方もある。一歩、時代の先をいく、民主的な変革ができそうに思う。もう、不条理で、不当な犠牲はいらない。先史の時代じゃない。きっと、今より労働者の守られる時代がくる。来ないとおかしい。世界は日に日に、成長へと変化しているのだ。日本は成熟社会のはずだ・・。
去っていった時代への追憶。時代が大きく変わる兆候の時、もうこれからは、少なくなっていくだろう、昔の貴重だった物事への懐かしさが浮かび上がる。一期一会だと思ったりする。新しい時代に戸惑う。でも、それも受け入れるだろう。新しい時代にずっと生きる人々たち。ただ、自分は、そんな過去の時代にも、当時の限界とまだまだ未知の領域がいろいろあったことは歴史認識として忘れないでいようという、謙虚で寛容な態度を持ちたいと思う。みんな、それぞれに、自分の信じる道に進めるのが、基本的人権の保障された社会と確信するのだから。五輪選手も、まずは、自分の目標達成のためにも、がんばってるはずだ。その、素晴らしい努力に対して拍手で応援したいものだ。暑い夏はいろんなところで続いている。
最低賃金が低い地方で時給645円の現代。健康で、文化的な最低限度の生活保護水準より低い最低限の賃金だ。学歴も実力もありながら、一生懸命働いても、年収200万円以下のワーキングプアと呼ばれる労働者が一千万人を越えて、増えるばかりの状況だ。派遣労働は減ることもなく、非正規社員は増えていく。賃金未払い残業も、不当労働なども手伝い、生活設計もたてにくく、夢ももてない社会。身の回りに最新式の機器は増えたが、それと逆行するような過酷な労働。けっして、働く者が提供した時間と労力に見合う賃金ではない。でも、要求を出すと、いつでも辞めていいんだよとの回答だったり・・。さまざまな労働基準法違反も実態では多いに違いない。一方、野村証券などの、インサイダー取引疑惑。英国金融業界の不正騒動。以前から米国をはじめとする、デリバティブ(金融派生商品)不正問題は周知のことだった。とにかく、資本の利潤追求の裏で一番犠牲を強いられるのは、いつも労働者たちだろう。投機、投資、不動産・・巨万の富を貪り取る輩たち。その雲泥の差。その構造が、労働者のわずかな格差にも反映されての分断。中国のいつかあった、都合の悪い新幹線事故車輛の突然の埋め込み・もみ消し作業。それとあまり変わりもしない、原発事故現場の隠蔽と下請け作業員の被曝などの数々。まだまだ平等社会ではなさそうだ。
時代はいつも、弱いところにしわ寄せがくる。使用者側は、末端は抗議しにくいはずだと高を括る。かっては、庶民も、少しは高度成長、好景気で生活も今より相対的には良かった。三流の政治家に任せていても、まあ大丈夫だった。でも、もう、現代では、そんなかっての、幾分は良かった時代の統治体制では通用しない。欺瞞、偽善がすぐさま、あぶりだされる時代になってきた。駄目な議員には期待しなくなった。それが、支持政党なし層増加の背景にあるんだろう。もう、がまんにはほどがあると、勤勉な人々も、声を上げ始めだした。生活のために、もっと幸せに生きるためにだ。闘い方もかっての、命を賭けるというやり方ではなく、それより、ゆるく、みんなで共に、もっと科学的に、よりよい社会形成はできないのかと、工夫し始めたのだ。老若男女、柔軟な知恵を出し合って。それは、一歩、以前より進んだ闘いだろう。それぞれ自分のできる範囲でいいし、直ぐに終わる闘いではないのだし。根本の有り様を正していく新しい流れだ。そして、もっと、もっと自分たちの力で日本の社会はよりよくできるはずなんだと。その過程で、より知見に富んだ、新しい時代の理想の政治家たちが生まれ出てくるのだろうか。あるいは、行く行くは、別の理想の形態の政治体制が生まれるのだろうか。
日本も長い歴史の中で、一歩一歩、たくさんの犠牲を出しながらも、よりよい生活を目指して歩んできた。逆行もしたこともあろう。でも、以前より、もっとよくなろうとしてきたはずだ。これからは犠牲の少ない、闘い方もある。一歩、時代の先をいく、民主的な変革ができそうに思う。もう、不条理で、不当な犠牲はいらない。先史の時代じゃない。きっと、今より労働者の守られる時代がくる。来ないとおかしい。世界は日に日に、成長へと変化しているのだ。日本は成熟社会のはずだ・・。
去っていった時代への追憶。時代が大きく変わる兆候の時、もうこれからは、少なくなっていくだろう、昔の貴重だった物事への懐かしさが浮かび上がる。一期一会だと思ったりする。新しい時代に戸惑う。でも、それも受け入れるだろう。新しい時代にずっと生きる人々たち。ただ、自分は、そんな過去の時代にも、当時の限界とまだまだ未知の領域がいろいろあったことは歴史認識として忘れないでいようという、謙虚で寛容な態度を持ちたいと思う。みんな、それぞれに、自分の信じる道に進めるのが、基本的人権の保障された社会と確信するのだから。五輪選手も、まずは、自分の目標達成のためにも、がんばってるはずだ。その、素晴らしい努力に対して拍手で応援したいものだ。暑い夏はいろんなところで続いている。