わたしの随筆  雪  地  風

心に浮かんだことを気ままに

年の瀬

2017年12月28日 | 随筆

 時の経つのは早いものでいつの間にか年の瀬も押し迫ってきた。スーパーや農協の直売場を覗いたら買い物客で賑わっていた。売場の外にも松飾り、注連縄、鏡餅、紅白蒲鉾などを並べた屋台やテントが建ち、正月を迎える準備で忙しそう。

 散歩の折りに時々回りの風景を写す。枯れ葉も殆んど落ちて冬枯れの木立が冷たい風に吹かれていたりする。

 

                                      

       E      12/20        E    b 12/25       e    12/25          e      12/25          e    12/25

         

 

 朝夕はぐっと冷えるけど日中は青空が広がり、気分も何となく明るくなる。忍草などが昼間の僅かな光を受けてほっとしているようだ。鉄塔が青空にグーンと伸びている。

 

                                                                                      

            i      12/26                  i       12/27                    i    12/27

 

 

  黄色や真っ赤に染まっていたイチョウや桜の木が空に向って枝を伸ばしている。春遠からじ。川面が夕暮れの斜光に輝きながら闇へと消えていく。そしてまた、朝がきた。  

    

                                                    

                   i        12 / 27              i     12/27           i        12/27         e        12/28                                                

   

 

                                                                                                    DATA

                                                  CANON EOS kiss X7

                                                    canon zoom lens  55~250mm  E 印の写真

                                                        〃        18~55mm   e 印の写真

                                                  CANON IXY                     i 印の写真

                                                   

 * 今朝、テレビを見てたら年末年始にやらなくなったことを100人に聞いてまとめていた。おせち40人、お飾り35人、鏡餅31人、年賀状23人、年越しそば14人、お年玉13人だった。まあ、そんな傾向ということかな。正月も世につれ年につれ・・。時代は習わしまで変えていくようだ。古書店や書店もどんどん減っていく。神田はどうなる。昔からずっと続いてきた庶民の知恵や楽しみまでも様変わりしていくようで。どこか寂しい気もする。でも、それが役立つもの中心の、経済的でかつ楽しさ追求の便利な今の世の中なんだろう。トホホ。

   

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箱根駒ケ岳 (2)

2017年12月22日 | 随筆

 箱根強羅の宿で朝食をとる頃、相模湾の方から朝日が射してきた。綺麗でサービスの良い温泉宿を出た後、小涌谷を下って芦ノ湖へ。湖畔の箱根園から出てる駒ケ岳ロープウェーに乗る。富士が見えていたが次第に雲が出てきて消えた。頂上には箱根元宮がある。標高は1356メートル。気温はマイナス4度だと係員が伝えていた。

          

                                               

                   i                    i                                                                  ロープウェイ乗り場

 

 

  駿河湾や相模湾が雲間からぼんやりと見えた。寒いので元宮の方へ急いだ。元宮の辺りはちょっとだけ下北の恐山のように感じた。あちらは寺だ。

 

                                                  

 

      

  三十分ちょっと頂上にいてから芦ノ湖の方へまた下った。店で少し休んでから小田原へ。甘酒茶屋や七曲がりのある箱根旧街道は昔の面影が残っている。車も殆んど通らないからいい。

 小田原で江戸時代から続く<鈴廣かまぼこ店>に寄る。最近できた3階建ての博物館はいろいろと勉強になった。平安時代に朝廷で始まったというおせち料理の歴史も興味深かった。別棟の店で土産もいくつか買った。昼食に食べたかまぼこ丼みたいなものは美味しかった。

 その後、西湘バイパスや圏央道を使い早く帰宅することができた。

 

                                                                

 

 

                                                                          DATA

                                             CANON EOS kiss X7

                                                canon zoom lens  18~55mm

                                             CANON  IXY       i 印の写真2枚

                                             撮影日   2017、12、20

  

  * 今日は冬至。1年で昼が最も短く夜が長い。これから日は長くなっていく。この日に柚子湯に入る習わしもある。

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富士そして美術館 (1)

2017年12月21日 | 随筆

 暇がとれたので箱根の強羅温泉へ行った。東富士五湖道路を出て須走を過ぎた辺りに道路建設中の橋桁が見える。以前よりちょっと工事が進んだようだ。 何となく気になるので富士を入れて今度も写真を撮った。

 

                                             

                                                                                                                                                    i                     

 

 御殿場のアウトレットへ行ってみた。年末だからかいつもよりは客が多い感じ。ここからも富士が見える。富士の姿は立派過ぎて写真で撮ったところで全ての面でとんと及びもつかないから、一応シャッターを切っとくだけの話。

 

                                 

 

 

  箱根に向かう高台に富士を眺めるのに良い場所がある。そこからは御殿場の町並みと富士がよく見える。綺麗な富士だなーと思いながらただただ謙虚に写すだけ。世界遺産になったことを思い出し、暫く眺めていた。遺産指定など我関せずといった感じででーんと目の前に存在していた。美しい。

 仙石原にあるポーラ美術館に行った。19世紀フランス印象派を中心とした西洋絵画や日本の洋画、日本画などが多数展示されている。海外の多くの美術館と同じように撮影OKとなっていた。禁止の作品もいくつかあったが殆んどが許可されている。若い人たちがスマホで写したりしていた。

 勿論、ストロボ撮影とか鑑賞者の妨げになったりしてはならない。モネ、ルノアール、セザンヌ、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソー、モジリアーニ、マティスなどの作品を写した。公表しないことになっているので掲載しない。作品の多さ、整った施設、静かで美しい環境と好きな美術館だ。

 

                                      

         

 

                            DATA

                                CANON EOS kiss X7

                                  canon zoom lens  18~55mm

                                CANON  IXY         i 印の写真1枚のみ  

                                撮影日  2017、12、19   

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漱石山房へ

2017年12月16日 | 随筆

  先日、漱石山房記念館に行った。以前は小さな公園だけだったが、立派な記念館が今年9月にオープンしたというのでまた訪れた訳。東西線早稲田駅傍の夏目坂を登り左折して行くと10分余りで着く。写真の夏目坂の看板辺りが漱石の生誕地(喜久井町)。夏目坂も喜久井町という名称もこの牛込の地で名主であった夏目家に因んだものである。

 記念館を少し囲む感じで新しい漱石公園ができていた。漱石の銅像や猫塚があった。この地は、晩年9年間を過ごした終焉の地であり、門下生が毎週集う<木曜会>が開かれたりした。

 昔の漱石山房の庭にあったという芭蕉が象徴として記念館の前に植えてあった。「坑夫」、「三四郎」、「門」などを執筆したであろう書斎が復元されていて興味をひいた。

 「吾輩は猫・・」はもっと此処より前に書かれた最初の小説。漱石が千駄木に住んでいた辺りに猫の小さな作り物が置いてあり、そこの案内表示がしてあるのを以前見たことがある。

 東大や一高の英文学教師だった当時の漱石を、学生であった谷崎潤一郎は人力車から降りるのを見たことがあると何かの随筆に書いていた。漱石は朝日入社前、駒込千駄木から通勤していたのだろう。

 

 記念館は現代的でまた新しく、明治時代を想像するのにはちょっとと思うところもあったが、それは仕方ないのかな。とにかく、漱石の作品はどれも機知に富み、生き生きとしていて時代を超えて普遍的なものである。「坑夫」なんか、これは「蟹工船」と同じくきつい現場で働く労働者が深い視点から表現されていて感動したものだ。「虞美人草」は京都を旅してるようで面白い。それで、嵐山の大悲閣に登ったこともある

 「坊ちゃん」を始め、全て漱石の作品は素晴らしい。凄い作家だ。大のピーナッツ好きで胃潰瘍を更に痛めていったり、神経衰弱になったり、博士号授与を辞退したりしたのも漱石らしい思う。妹のいる末の五男坊で、やんちゃな面は彼の作品の随所にユーモアをもって散りばめられているように思うのである。

 

                                                              

 

  「 しかしこれからは日本も段々発展するでしょう 」と弁解した。すると、かの男は、すましたもので、「 亡びるね 」といった。       「三四郎」 明治 四十一年

  

  世の中にすきな人は段々なくなります。そうして天と地と草と木が美しく見えてきます。ことにこの頃の春の光ははなはだ好いのです私はそれをたよりに生きています。     津田青楓あての手紙   大正三年三月二十九日                      

   

  これは、館内に展示され印象に残る言葉の一部から。                     

                                                         12/12写(5枚)

 

  


  玉川上水近くの日本の家屋が保存用の建物に変わった。こんな家屋を眺めると気持ちが和らいでくる。門松も立っている。四季、自然とマッチしている。でも、便利に慣れてしまった生き方をしているから住みにくいのだろうなー・・。時代は変わって行く。

 

                                                                                    

                           e    12/14                       e      12/15写

    

                                          

                                         DATA

                                            CANON  IXY                     無印の写真

                                            CANON EOS kiss X7

                                              canon zoom lens 18~55mm       e 印の写真2枚

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花鳥風月

2017年12月11日 | 随筆

 6日の朝、窓を開けると丘陵の木々が朝陽を受けて赤褐色だった。空には月齢20位の有明の月がぽっかり浮かんでいた。

 

                                      

                    E                         E                          E        12/6写

 

  9日の夕方、散歩に出かけた。森や林の紅葉も随分散って足下は落ち葉でいっぱい。冬の斜光が眩しく目に入ったりする。ビニールハウスと雲がほんのり暖かく見えた。

 

                               

                                                                                                                                                                     12/9写

 

 10日(日)、玉川上水に沿って歩く。水の中に佇んでいた中鷺が岡の上にふわっと飛んだ。綺麗だなーと思った。

 

                                     

                                                                            12/10写

 

 何となく見過ごしてしまう公園の奥まった所を歩くと紅葉がいっぱいだった。ここだけ未だ錦秋の候のように思えた。見上げると吸い込まれるような感じがした。

 

 早いもので今年も後二十日となった。落ち着いて師走を過ごして行こう。

 

 

                          

                                                                                                                                                                                   12/11写      

                                                                                                                                                                               

 

 

                                      DATA

                                      CANON EOS Kiss X7

                                        canon zoom lens 55~250mm    E 印の写真3枚

                                              〃     18~55mm     無印の写真

 

  * 国際NGO、ICAN(アイキャン)がノーベル賞を受賞した。「核抑止」から今こそ脱却し、絶対悪の核兵器の廃絶を。そして、世界でも素晴らしいと評価される日本国憲法をしっかり守り、世界平和へと繋げて行こう。

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自然と世の中

2017年12月07日 | 随筆

 12月に入ると日に日に寒くなった。都心の紅葉も風に吹かれてさらさらさらと忙しなく散っていた。立て看板を見てそうだよなー頷く。

 六日の朝、西空に有明の月が浮かんでいた。ほぼ満月の青い月が不思議に見えた。

 

                                                              

                                    i      12/5                i      12/5                 E    12/6写

 

  改憲改憲と政治家が言ってるが、本当に国民にそういう思いが今あるのだろうか疑問である。前回(2014年)の衆院選は戦後最低で、今回(2017年)は戦後2番目の低さだ。何を言っても駄目というか、政治に対して諦めみたいなものが見え隠れしていないか。世論と政治家の考えのギャップからは決して希望は生まれない。つまり、権力を縛る憲法の変質を多くの国民は直感的に危惧しているのである。任せられないなと。

 それは、間違いなくこの間の様々な法案の強行採決など政治のあり方そのものに対する素朴な疑問や危機感に起因しているのである。国民の中で熟したものでなく、権力の側からの焦った改憲のための改憲でないかと。

 

 

  今日は天気も良かったので近くの丘陵に久し振りに登った。標高は235メートル位。森の中の空気は気持ち良かった。

   

               

                                                                                 12/7写

 

                                       DATA

                                          CANON IXY                      i 印の写真2枚

                                          CANON EOS kiss x7

                                            canon zoom lens 55~250mm      E 印の写真1枚

                                                 〃      18~55mm       無印の写真

 

   * トランプ大統領がエルサレムの首都宣言をした。それは、中東和平に向けそれぞれが努力し、構築してきたものを一気に壊すものである。和平交渉再開と混乱回避のためにも緊急国連安保理開催が待たれる。

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冬木立へと

2017年12月04日 | 随筆

 12月に入った。そして一段と寒くなった。里山の紅葉も次第に朽葉色になり、冷たい風を受けて散っていく。

 

                                    

                                                                                    12/2

  一週間近く風邪気味だったが少し楽になってきた。その間、平成と昭和の時代、デジタルとアナログ、あるいは生き甲斐、苦労。便利さや不便さ、喜び、哀しみ。若さ、老い、学び、旅、食事・・色々と思いを巡らすこともした。春夏秋冬、木々は装いを変える。人の心は季節に影響されるのだろうか。五感を働かした経験と思考で脳にどんな風に記憶として保存されていくのだろう。頭脳と人工頭脳。パソコンやスマホみたいなことばりに長時間関わって生きていたら、挙句、人間はコンピューターと直結して五感が鈍化しないのだろうか。五感によるの実体験をアナログ、コンピューター操作による脳への伝達・蓄積をデジタルと勝手に置き換えて見た時にである。

 

  だからではないが、あまり便利さばかりに頼っていると失うものもたくさんあるだろう思った。そんな事を適当に考えながら、四季の自然の中を歩く方がずっと豊かだ。そして、直に暇があることも仕事があることも学べることもとても大切で幸せなことだ。自然が身近にあれば尚更である。

 

                                        

                                                                                                                                                                                       12/2写

  アベノミクスに乗って株価も企業業績も好調とか。だが現在、サラリーマンの平均年収は400万強で20年前と比較して1割以上減っている。しかも、就業人口の4割超が非正規労働者でその平均年収はわずか170万円。企業の内部留保と極少数の個人に富が集中しているからだ。過酷な過剰労働と低賃金・・。業績が好調だろうがその恩恵は多くの庶民には及んでいないのである。仲の良い国のトップ同士が笑ってクラブを振っている姿が目に浮かぶ。間違いなく幸福に感じた、高度成長期の所得倍増やバブル期の庶民的な昭和時代が懐かしい。

 

                                              

                                                                        E      12/3写

 

   綺麗な紅葉が次第に冬木立に変わっていく。7日は24節気の大雪(たいせつ)である。北国では雪が本格的なる。寒さに負けず師走を過ごしていきたいと思う。

                    

                                           

                                                                   12/4写

   

            

                                        DATA

                                          CANON EOS kiss x7

                                            canon zoom lens  18~55mm     

                                               〃         55~250mm     E 印の写真1枚のみ  

 

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