目覚めは昨日と全く同じ轍を踏んでしまった。
午前4時に目覚まし代わりのラジオの時報を聞いて、「さぁ起きよう」とそのまま目をつぶり、気が付いてみたら「4:26」になっていた。
外の曇り空まで昨日と一緒だ。
朝顔もまだ開いていない…
寝坊が30分足らずなのでまだ傷は浅いが、これが小1時間も経っていると、案外強い自己嫌悪に見舞われる。
ヤレヤレだ。
今日は立秋だという。
立夏、夏至…いずれもそんなにはるか前の事でもないのに「エッ もう…!」と月日の経つ早さに驚かされる。
そう言やぁ、甲子園で野球大会が始まるのは決まってこの頃だった。
そして、決勝戦が行われて「ああ栄冠は君に輝く」が奏でられて勝者を讃える時には決まって秋風が立って、それが目にも見えるようになっている。
そして、四国にいる娘から「今年の帰省はやっぱり無理」と連絡がきた。
小1の姫の妹はそれを聞いた途端、大泣きしたそうだが、あれほど「鎌倉のじいじの家に行きたい」と楽しみにしていた中2の姫もさぞやがっかりしているだろうと、励ましのラインをしたのだが、既読の表示から30分も経ってようやく返事が届いた。
何があったか知らないが、多分、読んでいるうちに文字が涙で霞んでしまったんだろう。
自分の部屋に閉じこもって嗚咽していたのかもしれない。
テニス部で部活に励んで文武両道まっしぐらの姫は真っ黒に日焼けしているという。
じいじだって自転車で海辺のパトロールをしているから結構焼けてるぜ、と伝えると「どっちが良く焼けてるか比べっこしよ♪」と言って楽しみにしていたのに…
その心中は察するに余りある。
じいじだって同じ気持ちだよ。
ボクの心の中には今秋風が吹きすさんでいる。
コロ公めっ!
近所の寺の蓮の花
蓮の花を見るたびに思い出す…「夢覚めてみればもとより蓮の上」
蓮の花が咲き乱れているという西方浄土
現世が終わって目を覚まして見れば、だれでも極楽浄土の蓮の上にいるんだそうな