ヤマザクラを求め、わが家周辺の山道をたどる日々が続いたが、一通り回ってみるとどこも格段に美しく咲いていて、十分満足できたのは何よりだった。
好天が続いたのも幸いしたが、世相とは裏腹に、自然界は実に穏やかで豊かな表情を見せてくれたものである。
外に向いていた目をわが家の庭に戻してみれば、芽吹きが続いているバラにバラゾウムシの被害が目立つようになっていて、庭に出るたびに目を凝らして何匹かを捕まえ、処分してやったが、被害は収まらない。
物置をひっかきまわして去年使った殺虫剤を探し出し、根元にばらまいては見たが、どこまで効果があるか。
これからの花の盛りを前に、被害を最小限にとどめておかなければ、せっかく膨らんだ蕾が根元からくたっと垂れ下がって一巻の終わりになりかねない。
その光景はまさに「憎っくき」という表現がぴったりするほどで、被害を目の当たりにするたびに、身もだえするほど悔しい思いをさせられる。
「クロケシツブチョッキリ」という別名さえ、人をおちょくっているようで腹立たしい。
目を光らせて庭パトロールを強化せねば。

夏ミカンの木の下に繁茂しているホタルカズラが咲き出した
草むらの中に点々とつける花の色をホタルの光にたとえたことから名づけられたそうで、そう聞かされるとまことにごもっともな、きれいな青い色の花である
ホタルのイメージから夏の花のように思い込んでいたが、花期は4、5月だそうだから、時期的には合っている

ヤマボウシの木の下ではシラユキゲシが咲き出した

帰化植物で、わが家へは山の神が隣家から株分けしてもらってやってきた

ジューンベリーは名前に違えてもう満開

キランソウが満開になった

ニリンソウも相変わらず清楚な花を咲かせ続けている

年々、株が増えていて、山の神が喜んでいる

樹液を吸うためにバラゾウムシが茎に穴をあけるので、吸われた先の新芽は枯れてしまう
穴をあける場所は決まって新芽やツボミの真下だから始末が悪い

散歩の途中で見えた茅葺きの屋根とヤマザクラのコラボが絵のようで、近づいてみる気になる

う~む、なかなか♪

右隣のヤマザクラと民家はこんな感じ

わが家の窓からは満開状態のヤマザクラがまだ見えている

ヤマザクラの本数は4、5本(左奥には満開のソメイヨシノが見える)
爛漫の春である♪