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歳時記「大和川の里」

その日の日記

NO,29 水飲み百姓と蛍

2009-05-29 09:57:41 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 幾日も晴天が続いていたが、今日5月29日(金)は朝小雨が当たったが晴れとなつた。
水田の苗の補植もようやく終わり、「野休み」も「節句」もなく畦畔の草刈に入った。
晴天に恵まれ水田の水温も上昇し、苗の活着も促進し、生育を早めているが、又、気温上昇によりイネミズゾウムシの害虫も発生している。
育苗専用の「スタークル箱粒剤」の虫害抑制の効果が少ない。昨年もそうであつた。

Photo_2 この恵まれた気候の中での草刈も又能率が上がるが、疲れも相当のものである。
農作業で昔は一番重労働であつたのがアゼ(畦畔)塗りであつたが、今は畦畔の草刈である。
汗をかき、疲れるので50分か1時間で休息を取り、水を飲む、真に「水飲み百姓」である。

当地区は3反百姓とか、5反百姓とかの超零細規模の経営で、しかも自作農でなく、土地を持たない小作農である。
秋の稲の収穫も終わつてもほとんが地主に取り上げられてしまい、後は水でも飲んで生活しなければ生きて行けない様を言ったものと思う。

昨今の「水飲み百姓」は50mlのペツトポトルのお茶や、スポーツドリンクを何本も持つたり、又魔法瓶の水筒も相当普及し、これに冷蔵庫で冷やしたお茶等を入れて持つて行きます。
休息の度にこの水を飲みます。
これが現代版の「水飲み百姓」である。

No3 先日は地区の「蛍の里」の農道等の草刈や見回り、整備等、「カワニナ」の状態や、「クレソン」等の植生の状況を観察した。
「ピオトープ」の状況を見たのである。
カワニナに投げ込んだキャベツの葉は虫しばまれていた。
ゲンジボタルは今、さなぎ(蛹)からホタルに羽化し、土から這出だそうとしている時期である。
そしてホタルは成虫となり飛び回る。
Photo_3 蛍は湿地や水辺を好みます。
河川の岸や棚田の草むらに潜み光を見せている。
今年は6月28日(日)の夜に「蛍まつり」の行事が計画されている。
  ほー ほー  ほーたるこい
  こっちの水は 甘いぞー
  あっちの水は 苦いぞー
  ほー ほー  ほーたるこい
こんな唄が全国的に唄われているようだが、容器の中で飼う蛍は、水を飲むだけでも生きられるが、西瓜の赤い甘い部分や、ハチミツを水に薄めたものを与えた場合は寿命が長くなると言う飼育経過もある。
Photo_4 「水飲み百姓」と「蛍」の水、「甘い水」には今も昔も「むらがる」やからが多くいる。

写真の説明
1枚目は「蛍の里」と言う棚田
2枚目はイネミズゾウムシの拡大
3枚目はゲンジボタル
4枚目はカワニナの棲む池
5枚目は休耕田にカワニナが棲むよう養成中。


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