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アクマのささやき

ゆきちの生態と本性が垣間見えるブログです

思うようにいかないものです

2007-07-18 00:05:30 | 小説/モノ語り
懲りずに細々とブログ更新しております。
でもね。
ものすっごく放置し続けてきたので・・・当然見てくれる人も些少。
も少し更新頑張らねば(アピールや宣伝もな←戦略ナシ)

しかし久し振りに創作活動&更新してみるとアレですね。
やりたいことは尽きなくても、時間はあっと言う間に過ぎる。

私の場合、とにかく日中は家事育児以外何もできないので
家族が寝静まった夜、ひとりでモソモソやってるわけなんですが・・・

先週、先々週と睡眠時間切り詰めに切り詰めたら、体調崩した(笑う所)
睡眠不足による疲れで食べられなくなりましたorz
でも痩せない・・・そしてまた弛んだようだ(インドア派だしね)
年齢を体で感じる今日この頃です。

夫婦でマッチョになるべく大枚叩いてビリーさん雇ったものの、
娘らが側でじゃれつくので入隊できず。想定外だった!

くそう!3億円宝くじ当たったら、ベビーシッター雇って入隊してやるっ!
(他にもっと方法があるだろうに貧乏性で思いつかない)

話それましたが
「Read More…」に先日の続きアップしました。
だんだん黒くて血生臭くなってきましたので、
そういうのがお好みでない方はお気を付け下さい。

大丈夫な方だけ「Read More…」をぽちっと押して読んでやってくださいませv
このお話には過激な表現が含まれておりますのでご注意ください

迷いの森(続き)

迷いが恐怖と混乱を招き、激しく息が切れ、剣を持つ手が震える。

「うっっ・・・・・・うわ・・・ぁっ」

純粋であればあるほど混乱は早く訪れ、心をかき乱し蝕んでゆく。
血に濡れた手に怯え、頭を抱えて蹲る。
そうしてひとり、もうひとりと混乱の渦に陥っていった。

そんな中、ヘッドロココだけが戦い続けていた。
彼は見事としか言い様のない手練で向かい来る敵を次々と薙ぎ払い、足元に屍の山を築いてゆく。
表情一つ変える事なく。

彼も最初のうちは良心の呵責を感じながら戦っていた。
狂気と混乱の只中においてもなお冷静さを損なわずに周囲の状況を把握しようと勤めながら戦っていたヘッドロココは、神帝達の精神状態が刻一刻と悪化してゆくのを手にとるように感じていた。

 このままでは埒があかない。早く神帝達を助けなくては・・・

しかし敵に阻まれ自由に動きまわることができずにいるうちに、ひとり、またひとりと神帝が倒れてゆく。
神帝達はヘッドロココの部下である以前に共に命を賭して戦う仲間であり、そして心を許し合える掛け替えのない存在であった。だからこそ我が身我が命を尽くしても護りたいと心の底から思う。
そんな大切な者達がすぐ側にいるのにも関わらず助け出せないことへの焦り、尽きない敵への苛立ち。それらがヘッドロココの心の奥底の怒りと憎しみを煽った。
幼き日々より不必要に怒りを抱かぬように、決して憎しみなど持たぬように、鍛錬に鍛錬を重ねて培ってきたはずのものが、一刀ごとに破壊されてゆく。
抑えきれなくなった怒りと憎しみに心が制圧されてゆくのと共に、不思議な感覚がヘッドロココを支配してゆく。

斬れば斬るほど感覚が冴え、全身に力が漲ってくる。

敵に対して良心の呵責と共に焦りと憎しみを抱きつつ戦っていた筈だったのが、いつの間にか殺戮することに対する葛藤は消え失せており、それとは対照的に刃が敵の肉体に吸い込まれてゆく感触が奇妙にも快く感じられ、何の躊躇いも無く剣を振り下ろしていた。

一方、ヘッドロココを取り囲む悪魔達は徐々に怯み始めていた。
それは一部の隙も無い見事な手練のせいでもあったのだが、対峙した者をとりわけ戦慄させたのは彼を取り巻く空気、そして鷲の嘴のような冠の下から時折ちらりと見え隠れする表情(かお)だった。
ヘッドロココはおよそ天使らしからぬ殺気を身に纏い、冷静と言うよりはむしろ冷酷といった方が相応しいような表情をしていた。しかも口元に微かな綻びさえ見えるのだ。
そして漆黒であるはずの彼の瞳は敵を倒すごとに紅味を増し、いつしか冠の奥でうっすらと血色の光を放っているように見えた。それが更に周囲の恐怖を誘った。

返り血に塗れながら舞うように剣を振るう。
その姿はとても天使のものとは思えなかった。

間合いを取る悪魔達にヘッドロココは自ら飛び込んで正面の敵を掬い上げるように切り上げ、振り向き様に右後方から現れた敵を一太刀で薙ぎ払った。次の瞬間、頭上から降るように襲い掛かってきた敵を下から一気に串刺しにしたのだが、どういうわけかそのまま刃が抜けなくなり、不覚にも死体に刀を取られるような形で剣から手を離してしまった。その隙をついて正面から新たな敵が襲い掛かったが、彼は巧みに相手の太刀を交わすと背後から腕で首を締め上げ、いとも容易くくびり殺してしまった。
首を捻折られた悪魔はヘッドロココが力を抜くと、彼の足元にドサリと音を立てて横たわった。その音と共に悪魔達の動きがピタリと止まった。
周囲に重苦しい沈黙が流れる。
彼を取り囲んだ悪魔達が慄然として凝視する中、ヘッドロココは胸に剣を付き立てたまま横たわる死体に近寄ると、どっかと踏み付けて剣を引き抜いた。

―――やはり、手応えが微妙に違う。

抜けない刀。不気味な手応え。

ヘッドロココは正面に剣を翳して切っ先を確かめた後、俯きクッと小さく笑った。
その次の瞬間、羽翼を大きく怒らせ精神波を放った。

「破ァ・・・・・ッッ!!」

閃光と波動は周囲の悪魔を吹き飛ばすと共に亜空間をも消失させた。
辺りが急に明るくなり、体中に無数に浴びていた血飛沫は色を失い、肌に冷たい雨が撃ち付けた。そして彼の足元に累々と積み重ねられていた残骸は木屑と化し、取り囲んでいた悪魔達は無数の刀傷を受けた立ち木へと姿を変え、元の森が姿を現した。

つまりは、そういうことだったのだ。

彼らを包囲する無数の敵も大量虐殺も、全ては敵の見せた幻覚。
現実には殺戮もなければ屍もない。
敵の目的はヘッドロココ達を恐怖と絶望の淵へ追いやり、精神を破壊することだったのだ。

その攻撃をまともに受けた神帝達はとうの昔に気を失ってしまっていた。
立っているのはヘッドロココただひとり。

そして・・・
彼が視線を上げた先には、ワンダーマリアがいた。
続く


--- 次回予告 ---
次からエロスイッチ入ります!
ブログにまんま上げていいのか悩。
小心者なもんで(内容の激しさとは関係ないらしい)
でも乞うご期待!

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