ボイストレーニングの必要性

昨日、都内の音楽学校にてポップス歌唱法セミナーに講師として参加させていただきました。
私は主に補佐的な立場で参加させていただいたのですが、
みなさんメモをとったりしてかなり真剣に聞いてくださいました。

そのセミナーで出た質問の中に、やっぱりきた～！というものがありました。
最近、体験レッスンでいらっしゃる生徒さんにも度々質問されますが、それは


「高い声ってどうやって出すのですか？」

「ファルセットを綺麗に出すには？」

「ミックスボイスの出し方を教えてください」


残念ですが、コツなんてありません・・・・

生徒さんの気持ちも分かるのですが
ちょっと教えてもらったら出来る「コツ」を教えてもらえるんじゃないか・・という期待もあるのかと思います。
このスイッチを押せば音域が広がるよ！と教えてもらえるんじゃないかといういうような感じで。

でもねえ　それって・・・

普段運動しない人が　100Mでオリンピック金メダル獲りたいから
早く走るコツを教えてください。。。。と言うのと同じですよねえ？例えは大袈裟ですが。

確かに声を出すコツはあります。
でもそれは　トレーニングをしていって技術を磨いその中で掴むものではないかと私は思います。


これが初めての楽器ならば、練習しないと弾けるようにならない・・・という発想が浮かぶのでしょうが、歌だからここに結びつかない。
声なんて生まれた時から出るもので
歌なんて誰もが歌えてしまうから
かえってこの「発声」の難しさやトレーニングの「必要性」に気づきにくいのかもしれませんね。
同じ音楽なのに
「ギターが上手く弾けるコツ　教えてください」という質問はないですよね。
歌も同じなのに・・・

そういう私もボイストレーニングをやります。
私の場合、トレーニングをしないとすぐに下手になるので
これからも精進していきたいと思います。


しかし、まあ・・・・

高い声とかファルセットにこだわる前に
自分の持っている音域の中で
しっかり、がっちり歌いきれること
これが　カッコいいと思うのですが。。。


今日は　ちょっと真面目な事を書いてみました。