goo blog サービス終了のお知らせ 

つれづれっと

40を目前に控えた男の、日常徒然雑感です。経済、趣味、特捜最前線の感想をアップしていきます。

266話 老刑事、女詐欺師を追う!

2008-01-06 | 特捜最前線
ファミリー劇場です。いわゆる結婚詐欺の話です。

ある看護婦が息子をたぶらかしたとして、その母親に
いきなり刺されて殺されてしまいます。
その看護婦にお世話になったことのある船村刑事は、
彼女は若い男をたぶらかすような人でなく、何かの
間違い、あるいは何か裏があると見て休暇をとって、
捜査を行う。そして、その看護婦の名を偽って息子に
近づいた結婚詐欺師が浮かび上がる。
そして船村自らその結婚詐欺師に接触し、おとり捜査を
行うのだった。女詐欺師の背後には妻子のある男がいて、
女詐欺師を操っていました。女詐欺師は、その男に妻子
があるとは知らず、騙されていたのでした。

女優さんがまあきれいな人で、おやっさんが公然と女性の
身体に触れることができる(笑)以外は、特段印象に
残らなかったです。なぜか、特命課の面々がリラックス
しているような、そんな感じも受けました。

269話 窓際警視、投げ込み魔を追う!

2008-01-05 | 特捜最前線
ファミリー劇場です。新春早々特集を組んでいただきまして
ありがたいです。でも、前々からお願いしているとおり、1話
からやって欲しいです。どうも、版権がないんでしょうね。
250話くらいから400話くらいをさまよっている感じがします。

さて、僕の好きな蒲生警視の登場です。脚本は塙 五郎さんです。
今回の話も深いです。社会的に無視されてきた、アパートの管理人が
社会の注目を浴びようと自分のアパートの住民に現金投げ込みを
行います。そこをチンピラに見られて恐喝されて殺人を犯してしまう
という話です。
管理人は誰からも認識されない、盲腸のような社会的に存在感がないと
自ら自覚して投げ込み魔を行うのですが、毎日アパートの電灯に明かり
を管理人が灯すのを心待ちにする少年がいました。少年は病院で不随の
状態なのですが、毎日毎日明かりが灯す管理人を尊敬するほどだったの
です。

そんな管理人と窓際警視の境遇とが重なって描かれています。現場に
まだいたい、そんな窓際警視の必死の人間らしい思い、それを蒲生から
みればまだまだ駆け出しの吉野に正直に告白するあたりが好きです。
吉野や少年の台詞回しが何だか、いかにも台本っぽい点はこの際、置いて
置きまして、蒲生吉野コンビの話は、吉野がもっとも輝く話だといつも
思います。

13話 愛・弾丸・哀

2008-01-03 | 特捜最前線
名作中の名作「愛・弾丸・哀 7人の刑事たち」の原型ではないか、
そしてDVD-BOXに収録されていることもあり、かなり期待して
みました。脚本は館野 彰とありますが、もちろん、塙 五郎さんです。

内容は銀行強盗犯を撃とうとした津上は犯人のおびえている顔を見て、
撃てなくなってしまう、そこに桜井が犯人を撃ち、犯人は死亡した。
津上はそれを非難し、人間であれば人の命を奪う権利はないと主張する。
そんな中、強盗犯の主犯格が津上の妹を誘拐する。そして、最後、津上は
人質となった妹を目の前にして、犯人を射殺してエンドとなります。

正直この話はよくわかりませんでした。津上が最後、あれほど非難していた
射殺という行為、それは刑事としてではなく、兄として撃ったのだと
思ってしまいます。刑事の銃の特権、それを踏まえつつ、人間としてでなく、
刑事としてそれを行使してしまう葛藤というのがあってしかるべきなのですが、
結局撃ってしまう。やっぱり、哀・弾丸・哀7人の刑事たちを見てから、
先祖帰りするのはタブーなのでしょうか。いまいち感が強い気がします。

でも、津上の非難に対してある意味微笑ましく、見守る桜井の姿勢に、
深みを感じる場面もあります。これも、続編を見たからいえる、勘ぐりなの
でしょうか。

ファミリー劇場ですが。。

2007-12-28 | 特捜最前線
1月1日からのファミリー劇場の番組表を見ると、
特捜最前線が259話「二人の街の天使!」から
また始まるらしいです。

しかし、それにしても、なぜ259話からなの
でしょう。1話からほんとやって欲しい。です。
版権を買ってないんでしょうか。ほんと、お願い
したいです。DVD-BOXも集めてくると、
結構負担になるし。ファミリー劇場に期待してます。

380話 老刑事・対決の72時間!

2007-12-22 | 特捜最前線
DVD-BOXからです。
老刑事の取調物での名作は「自供・檻の中の野獣!」ですね。
この脚本も塙五郎です。

容疑者は蟹江敬三、二人の演技が暑い夏の設定にぴったり、
熱い熱いものがあります。暑い日差しの夏と、どしゃぶりの
雨、効果的に場面場面が設定されています。殺風景な取調室
と、ひまわりの花、絵のコントラストもたまりません。

そして、容疑者の心の奥底にある過去の出来事。今回も事件の
鍵もそこにありました。前科のある男が数々起こした事件の
初めての事件、その被害者となった女が、その後の人生を
狂わせていく。そして、容疑者はその女を罪滅ぼしの意味で
必死に支える。

女の起こした事件をかばうのですが、船村の真実を追究すること
により結局全貌が明らかになる。やっと立ち直った女の幸せを、
そのままにさせようと願った容疑者の想いは実現されないままに
なったのでした。

また刑事のもつ、人の心に逆らってでも向き合わなければならない
とところ、そしてそこにある、普通の人の生活。普通の生活に
戻る、戻れない、そこが見事に描かれていたように感じます。
魚屋の音楽、終盤まで陰しか見せない、容疑者の心にある、忘れら
れない女。いずれも、心に残るシーンが多かったです。
うーん名作です。

359話、360話 哀・弾丸・愛 7人の刑事たち!

2007-12-16 | 特捜最前線
正直、この話をブログに書くことは勇気がいることです。
いろいろな特捜ファンの方々がこの感想を書いておられます。
だから、自分なりのこの感想は、私の実力というか、そこの浅さを
露呈するような気がして、躊躇しておりました。でも、やはり、
書かずにはいられないので、書きます!

もう、何回もこの話を見ました。そして、今回DVDであらためて、
虚心坦懐の気持ちで見ました。

いつもいつも、事件をおやっさんが解決していた。特命課の刑事の
ヘマで人が殺されることはない、そんな、期待がありました。だから、
話が進んでいくにつれて、おやっさんが撃たなかったのはきっと、
何か、現場におやっさんしか見えない、何かがあるはずだと。

しかし、それはおやっさんの、手柄を立てたいといういわゆる人間くさい
部分でした。そんなことのために、犯人を殺そう殺そう、ここで犯人を
しとめれば、現場にいさせてくれる。刑事を辞めなくて済む。
しかし、おやっさんは、そんな邪念を振り払います。刑事という特殊な職業
ゆえの、この手柄の立て方に、しがみつき方に、疑念を抱いたのです。

神代課長はそれでいいといいます。一般の人にはない特殊な権力と、特殊な
人格、それを常に意識して向き合うこと。人のいやなところ、悲しいところも
容赦なくあぶりだし、そこから逃げてはいけないと。

でも、刑事は人なんです。だから、おやっさんのような苦悩を生むことになる。
目を背けたいこと、そして、自分がいざ、そういう悲しい立場に追い込まれた
とき、人は何をするのかを。わかっていることも、やっちゃいけないことも、
やっちゃうようになる。おやっさんは寸前でそれに気がついた。

深い話です。それと名シーンが多すぎます。おやっさんの横には、いつも
信頼深い神代課長がいます。そのシーンが、刑事の上司としてというよりも、
人間としての神代課長、そこに引き戻される、その矛盾を背負って生きる、
刑事がよく描かれていて、たまりません。

418話 少年はなぜ母を殺したか!

2007-12-15 | 特捜最前線
また、DVD-BOXシリーズです。

裁判所の被告人、弁護人、検察の、母殺し事件のやり取りが
進んでいきます。特命課は弁護人側という立場で、検察を
崩す役割で登場します。

挑戦的ではあります。通常の息子の逮捕、それに不振を抱いた、
特命課、真犯人への逮捕という定番パターンを裁判所の裁判
シーンでそれをやろうとするのですから。

語りで事件の真相が明らかになっていく、途中のドキドキ感は
たまりません、そこまで視聴者にイメージを抱かせる、脚本・
演技等はすばらしいと思います。真相という意味では、失速
してしまった感はありますが、絵ではなく、特捜ラジオドラマ
のようなそんな感じでした。

370話 隅田川慕情!

2007-12-09 | 特捜最前線
ファミリー劇場のこのあたりのシリーズは高校生の時に
朝日放送で再放送やっていたときに撮りためているので、
だいたい持っているのですが、これはなぜか撮っていません
でした。

一人暮らしの老人が殺された。息子夫婦が近くにいるにも
かかわらずその老人は毎日の食事は弁当という寂しい生活を
送っていた。現場にはライターが落ちており、その指紋から
前科歴のある容疑者が浮かぶ。その容疑者が引っ張られるのだが、
容疑者は誰かをかばって自分が犯人と主張する。

容疑者がかばったのは昔自分たちを捨てた父親でした。父親の
殺人動機は、相手の老人が楽しそうな孫の写真や家族の写真を
見せられて、憎たらしくなっての犯行でした。お互いの老人は
普段は寂しいと思っていても、家族と一緒に暮らしたいと思って
いてもそれが口に出せずに、暮らしている。でも、第3者に話す
ときは見栄をはってしまう。それが殺人の引き金になったわけ
です。

犯人の息子・妹は、隅田川での一家無理心中によって、家族が
ばらばらになってしまう。父親の行方もわからない、それでも、
父親の背中を思って、隅田川に思いをはせながら、そこを離れる
ことができない。息子も自分を捨てた父親をかばう、娘は隅田川
の橋で父親らしき人に声をかける。犯人一家の方が、殺された老人
より、家族の絆は強かったわけです。

話的には、いまの若者は・・批判が吉野を中心に繰り広げられる
わけですが、話のテーマとどうつながるのか、すこしわかりにくかった
です。

399話 少女・ある愛を探す旅!

2007-12-04 | 特捜最前線
またDVDBOX-4からです。

自殺を図ろうとした少女、その少女には戸籍がないことが判明。

橘は殺人事件でも何でもない自殺未遂事件を解決するため、少女の
戸籍を修籍すべく、少女の親を突き止めようとする。その少女の母親は
警官射殺事件の共犯者として、追われている身だった。

少女と一緒に母親を探す旅が始まった。その中で次第に少女を棄てた
、男にだらしのないと思われていた母親像が実はまじめな子供想いの母親像
だったことがわかってくる。そして警官射殺事件も、実は母親が撃ったのでは
ないという証明できるかもしれないことも。

しかし、やっと母親に会えると思ったとき、母親は既に修道院で亡くなって
いた。母親は警察の人が来たら、実家の井戸を探すようにという遺言を残して。
しかし、その実家がわからない。そのうち、母親も同じ戸籍なしの人間だと
いうことがわかる。そして、母親の使っていた方言から、滋賀県の実家が
割り出され、井戸からピストルが発見される。

そして、そのピストルの残りの弾丸の数から母親の無実が証明されるのだった。
少女は戸籍と、母親の愛を、母親を思う愛を感じた。

ネットで皆さんの書き込みを見ると、再放送では放送されない話のようです。
戸籍がないというナーバスな話題だからだそうです。この少女の生い立ちを、
その母親の生い立ちを、橘が一緒に探します。それは愛を探す旅なのでした。
橘の後半の滋味深い演技は好きです。橘自身、非常に愛を持って、少女に
接するのが印象的です。長坂脚本では珍しく、母と子をテーマとした話ですが、
なぜか、橘のもつ父親の感情が随所に出てきて、非常にまとまった感じが
します。最後に少女が抱きしめてあげる橘がいいです。戸籍のないという
重い話をなぜか、最後ハッピエンドで終われる爽快感も素敵です。

260話 逮捕志願!

2007-12-02 | 特捜最前線
また、DVDBOX-4シリーズで。

麻薬中毒の息子を殺してしまった父親が、時効間近で自首しました。
しかし、その事件は既に通り魔の犯行として処理、裁判も確定した
ところであり、所轄署ではとりあわなかった。
叶刑事は父親の真剣な、そして思い詰めた「逮捕を志願する」犯人の
依頼に基づき逮捕するため、15年前の事件の新事実をあげようと、
犯人たる父親に協力するのだった。

当時の犯人しかわかりえない事実探しは、なんと見えるはずのない月
の見え方、この事実の解明は、長坂脚本らしいところで感心させられ
ました。しかし、そのあとの物的証拠、自転車についた指紋、これが
なんとも、「月」の解明に比べれば、なんとなく稚拙で、しかも、
後半のどたばた数分でたどり着いてしまうという、まあ、これも、長坂
脚本にありがちな展開でもありました。

しかし、子供を思うからこそ、逮捕されることを志願する心情、法に
裁かれることで、子供を殺してしまったある意味最悪の犯罪を犯して
しまった父親が心の拠り所をそこに見つけ、罪をあがなうことにより、
救われるというところが、よく描かれたのかなと思いました。

この犯人像はやはり、名作「死刑執行0秒前!」に通じるものがあります。

169話 地下鉄連続殺人事件!

2007-11-28 | 特捜最前線
水曜日は結構早く帰るので、DVDBOXを見ちゃいました。
この話はほんと、思い入れのある話で、僕が特捜にはまった
きっかけのある話です。高校のとき家に帰ると、当時朝日放送
(大阪ローカルです)で特捜の再放送をやっていて、たまたま
見たのがこの話です。

特捜を見て、大都会東京にあこがれて、東京の大学を目指し、
今に至るという意味では、ぼくの人生を決めた話でもあります。

冬子という地下鉄の好きな女の子がオートバイにはねられた事故の
目撃者が次々と、殺されていきます。殺された被害者の手には、
地下鉄の切符がそれぞれ握られています。
冬子の母親、そして父親が容疑にかけられる中、滝はこの夫婦のこと
を信じ、最後まで刑事生命をかけてかばいます。

しかし、最後、事故の加害者たる男が末広町駅で殺されたとき、
殺人現場と被害者に握らされている切符の路線をたどってみると、
犯人が浮かび上がってきたのです。

という、長坂チックな、特捜初心者にははまりやすい話なんです。特捜の
魅力はこれで言い尽くされませんが、やはりひとつの魅力であることは
確かです。このトリッキーな話は好きです。滝の刑事のやめ方が、なんだか
明るく、そして寂しいものがあります。特命課の刑事がいないところで、
課長と2人だけでやめるシーンのせいでしょうか。

普段乗る地下鉄、いまや東京メトロと名を変え、あらためて、この時代の
駅を東京の住民の立場としてこの話を見たとき、なんだか、自分の歩んできた
道に感謝を禁じえないような、不思議な気持ちでした。

366話 44,000人の標的!

2007-11-25 | 特捜最前線
警察官が撃たれました。44000人の警官のだれかを
また射殺するという身代金として1億請求。その受渡しに
桜井が指名される。桜井はそのときの行動を正確に予測
した犯人のテープレコーダーの指示に従い、新宿を駆け回り
身代金を指示通り渡す。その後、犯人を追跡、渋谷道元坂で
の指定場所に向かう。そこは、かつての桜井のライバルで
あった元刑事の復讐の場であった。

特捜得意の展開というより、いずれもどこかの話で見たことの
あるような、そんな感じです。受渡しの逐一の行動を予測して、
的確に指示を与える犯人、そして、いざとなったときに、刑事
として拳銃の引き金を引くか、それで犯人を殺してしまった同じ
状況を桜井にも負わせて、桜井を試すが、それでも桜井は引き金を
引かない。うーん、パクリですね、藤井邦夫さんだしね。

最後の靴をすり減らした仲間を思う桜井、元同僚である刑事を
トランクに入れてしまうところ、そこには桜井の心情がよく
表れていましたが、桜井の気ずきをもう少し丁寧に描いて欲しかった
なってそう思います。

152話 手配107・凧を上げる女!

2007-11-22 | 特捜最前線
DVD届きました。で、早速、特捜ファンの評価の高い、この話を見ました。

特捜らしい話です。桜井の真に人を思う、やさしさが感じられる話です。
脚本は塙五郎、やっぱりいい話を書きます。人の裏側をえぐりだし、その
矛盾をまざまざと見せつけられつつも、人は生きていかなきゃいけない。

冒頭の晴れ渡る空に、母の顔をした女が凧を上げてます。桜井はこの物語では
見ることのできない、満面の顔で女の手で上がらない凧を上げてあげます。
そして、それを見て喜ぶ足の不自由な子供。
それから、桜井が浅草でみた女は、売春婦をしている女の顔でした。そして、
その後は瀕死の重症をおった女の顔。

まもなく一人になるであろう、子供に対して桜井はある厳しい選択をします。
やさしい母親の顔しか知らない子供に、女の顔を見せ、その憎しみで、一人で
生きていくように試みます。しかし、桜井がその女を知れば知るほど、
冷徹までに、一人の男のためには子供まで見捨てる女だったのです。女の死後、
母親を憎むようになってしまった子供に対し、桜井は母の顔を見せようと仕掛け
をするのでした。

母親はどんなときであっても、子供に対しては母親であって欲しい、そう
あるべきだという常識を見事に裏切り、少しほろ苦さを感じさせます。

凧というある意味糸に縛られた母親は、思う男がいないときは、やはり、
母親。女の顔を子供に見せて、それがあまりにそれが女の顔すぎ、思い余った
桜井が神代課長に依頼したのでしょうか、家計簿を使って子供に言い聞かせる
シーン、そしてそこには必ず書いてある、その日の空の様子。

桜井が中島みゆきの「この空を飛べたら」という曲をバックに、誰もいない
団地の部屋をたずね、子供が母親に手に職をつけるようにと、習わせた修理
途中の時計の部品、それを手に取り、夕日をさまよい、そして、最後には
その空は晴れ渡っている。誰でも、凧なのかもしれません。

365話 沖縄ラブストリー

2007-11-18 | 特捜最前線
このあたり300話代は、高校時代にためていたビデオライブラリーで
一度は見たことあるものが多いのですが、この話は見たことなかったです。

なかなか、いいお話だったです。事件としては単純なのですが、
事件を110番した女性が、犯人をかばうという話です。

目撃者たる女性は東京に出て、いまは母親には内緒で沖縄に帰ってアイス
クリームを売っています。女性がなぜ犯人をかばうのか、それは東京に
出稼ぎに行ったとき、沖縄を忘れることができない彼女は、ゴザと同じ
雰囲気を持つ福生に職場から遠く離れても住んでいる、それを同僚から
いじめられていたとき、同じ三沢の出身の犯人にかばってもらった、
その同じ気持ちを共有できた犯人に対して、純な気持ちからかばったの
ですが、犯人は結局純な気持ちはなく、単純に女性をめぐるトラブルで
人を殺してしまったというものです。

紅林が沖縄の捜査で早く東京に帰りたいと思う、それは生まれ場所でない
けれど、東京に落ち着き、自分の居場所を見つけているから、結局それが
ふるさとというものだと。目撃者の女性も東京に出ても、ふるさとの思い
を持ち続け、曲がりなりにもそれを感じられる福生に住んだ。
それに対し、犯人はあちこちを転々として結局三沢を出て以降、自分の
落ち着き場所を見つけられなかった結果、人として変わってしまった。
目撃者の女性が、三沢から出てきた犯人と知り合ったころではなかったの
でした。

シナリオがよくできてます。犯人はキャンピングカーで移動していた
というのも象徴的でした。また、三沢、福生、沖縄と米軍基地、そして東京、
なんだか、落ち着かないところだけど、それでいても人はそこを追い求めて
しまうというところがほんとに、よく描かれてました。

私も特捜最前線を見て、大阪から東京に出ようとおもった。そして、東京に
出て大阪が恋しくなったとき、なぜかごみごみして人がいっぱいいる、少し
雰囲気が似ている新宿歌舞伎町に意味もなくさまよったこともありました。
ほんと、そういうことを思い出した1話でした。

第364話 誘拐・天使の身代金!

2007-11-18 | 特捜最前線
沖縄ロケシリーズですね。ロケシリーズにはやっぱり荒っぽさが
目立つのですが、これは典型ですね。全員、沖縄に行く意味が
よくわかりませんが。

ストーリーは子供を取り上げられた妹のために、姉が取り上げられた
財閥男の息子を誘拐するというもので、いたって単純というか、
動機もよくわかりません。唯一、高樹澪さんがきれいでスタイルいんだなって
いう程度ですね。

しかし、吉野は何でいつも留守番なんでしょう。。