みなさんこんにちは、ハーモニーカイロの朝倉穂高です。
前回に引き続き「常識の非常識」の矛盾点をついていきたいと思います。
「▼」が私の研究に対する意見です。
さぁ~て、これらの事実からみなさまはどのようにお考えになりますか?
参考にしていただけたら幸いです。
この50年間、生体力学に基づく人間工学的アプローチによって腰にかかる負担は大幅に軽減されてきたが、腰痛患者が減少したという証拠は1つも存在しない。それどころか腰痛患者は年々増加し続けている。腰を守ろうとするのは逆効果。http://1.usa.gov/mcgEVI
▼科学的な研究は随分と進んでいます。
それによって人間工学に基づく様々な商品が開発されてきました。
しかし、上記の研究によると腰部にかかる負担は大幅に軽減されているのに腰痛患者は減るどころか、年々増えているという結果がでております。この矛盾点にあなたはどう思われますか?
メディアはもっともらしい腰痛予防法を伝えているが、腰痛の原因が解明されなければ有効な予防法を確定することはできない。現時点で大きな障害となっているのは、一般的な非特異的腰痛と特異的腰痛に関する診断基準がないことである。
http://1.usa.gov/vsh9up
▼腰痛は未だに謎だらけの疾患の一つです。
要するに原因不明だからアプローチのしようがないというのが西洋医学のアプローチなのです。一方、カイロプラクティックは、神経の働きを阻害している箇所に注目して、活性化させることで、身体本来の働きを取り戻すことも目的としています。そもそも、診ている問題点が西洋医学とは異なるのです
安静臥床に関する39件のRCTをレビューした結果、安静臥床によって改善が認められた研究はひとつも存在しない。激痛のために動けない場合は別として、急性腰痛患者が安静に寝ているのは有害で危険な行為。即刻やめさせるべき。http://1.usa.gov/in85AR
▼この研究からも分かるように、急性腰痛(ギックリ腰)は、安静にしていたほうがよいという常識はとても危険なのです。私は臨床上いつもアドバイスしていますが、急性期の場合でも、日常生活を痛みの我慢できる範囲で続けたほうが、結果早く良くなるのです。
1985年~1997年に発表された座業と腰痛に関する論文の体系的レビューによると、座業が腰痛のリスクファクターであるというエビデンスは見出せなかった。座りっぱなしの仕事が腰痛と関連するという世論の裏付けは存在しない。
http://1.usa.gov/shb6dx
▼こちらの研究は、デスクワークが腰痛と関係があると常識的に考えられているようですが、本当のところ、デスクワークが腰痛のリスクファクターであるという根拠はありません。
そして、下記の研究が示すように、歳だから腰痛になるという根拠もありません。
むしろ、腰痛の危険因子として低学歴・ストレス・不安・抑うつ・仕事への不満、職場の社会的支援が乏しいなどが大きな影響となるようです。同じデスクワークを毎日しているのに、調子のいい時と悪いときがあるのはなぜでしょうか?考えたことはありますか?もし、座位という物理的刺激が腰痛の原因であるならば、調子がいいときは説明がつきません。調子が悪いとき、あなたはどんな心持(感情)で仕事に望んでいますか?きっと経験から何かこれらの矛盾を感じとれるはずです。
オーストラリアの疫学研究によると、腰痛発症率は30代が最も高く、全体の有病率は60~65歳まで増加するがその後徐々に減少する。危険因子として低学歴・ストレス・不安・抑うつ・仕事への不満、職場の社会的支援が乏しいなど。
http://1.usa.gov/HmNaQO
椎間板変性疾患というレッテルは科学的根拠のある診断名ではない。椎間板に異常があってもほとんどの患者は手術をしなくても回復するため、手術は優先順位の低い選択肢と考えて保存療法で症状が改善しないごく一部の患者に限定すべき。
http://1.usa.gov/sJxrHg
▼いままでに病院で画像診断を含む多くの椎間板変性疾患(背骨がまっすぐ、骨が変形している、椎間板が狭くなっている、ヘルニアがある、脊柱管が狭い)をいい渡されてきたと思います。それらの診断は脳にとてつもなく強烈な印象として刻み込まれています。しかし、実際は、それらの影響によって腰が痛くなるとうのはもやは迷信です。
※情報提供:TMSジャパン 代表:長谷川淳史氏より