332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 投稿日:2005/05/26(木) 11:03:04 ID:awyJt7YQ0
( ^ω^):掃除に洗濯に料理に洗い物っと。生活するのって大変だお。
一人暮らしを始めてから2度目の春を迎えました。
バイトと家事に追われる日々の中、ブーンは親のありがたみをしみじみと感じていました。
( ^ω^):最後にお母さんと話したのはいつだったっけ。もう忘れちゃったお・・・。
お母さんを懐かしんでいると、滅多にかかってこない電話のベルが鳴りました。
ブーン母:もしもしブーン?
( ^ω^):あっ、お母さん!
ブーン母:こうして話すのも久しぶりねぇ。元気でやってるの?
( ^ω^):うん元気だお。連絡しないでごめんなさいだお。
ブーン母:ねぇブーン、バイトはお休みをもらったりできるのかしら?
( ^ω^):えっ。うーん、シフトを変えてもらえば大丈夫だと思うけどぉ。
ブーン母:良かった。実はお母さんが・・・アナタのお祖母ちゃんが昨日の夜亡くなったの。
( ^ω^):!?
ブーン母:お母さん、今からすぐにお通夜やお葬式の手伝いに行くんだけど、ブーンも後から来てくれる?
( ^ω^):も、もちろんだお!僕もすぐにそっちに向かうお!
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 投稿日:2005/05/26(木) 11:08:40 ID:awyJt7YQ0
家が遠いこともあり1年に1度くらいしか会わなかったけれど、
ブーンは優しいお祖母ちゃんが大好きでした。
バイト先に連絡を入れると、とるものもとりあえずブーンは母の実家へと向かいました。
( ^ω^):遅くなってごめんだお。
ブーン母:ブーン、よく来てくれたわね。さあ、お祖母ちゃんに挨拶してらっしゃい。
座敷の上座にはお祖母ちゃんが静かに横たわり、柩に入れられるのを待っていました。
( ^ω^):お祖母ちゃん、僕だお。ブーンだお。
ブーン祖母:・・・
( ^ω^):しばらく会いに来れなくてすまなかったお。ゆっくり休んでほしいお。
ブーン祖母:・・・
ブーンは祖母の手にそっと自分の手を重ねました。
冷え切った祖母の手がブーンの心を締め付けます。
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 投稿日:2005/05/26(木) 11:13:39 ID:awyJt7YQ0
お通夜の晩を祖母の眠る部屋で過ごし、今日はいよいよお葬式。
お祖母ちゃんの柩が、火葬場に向かう霊柩車に積まれていきます。
( ^ω^):お祖母ちゃん、行ってしまうお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):お母さん、僕らもそろそろクルマに乗るお。
ブーン母:・・・うっうっ・・・
( ^ω^):!?
涙など滅多に見せないお母さんが肩をふるわせて泣いていました。
無理もありません。お母さんは生みの母親を亡くしたのです。
もし僕がお母さんが亡くしたら・・・ブーンは想像しただけで悲しくなりました。
( ^ω^):お母さん・・・元気出すお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):お祖母ちゃん、きっとお母さんがいて幸せだったお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):だから、僕もお母さんを幸せにするお。約束するお。
ブーン母:ブーン・・・。
( ^ω^):僕、頑張ってきちんと就職するお。そして広い部屋に引っ越して、お母さんと一緒に暮らすお!
ブーン母:・・・うっうっ・・・
( ^ω^):だからもうクルマに乗るお。最後までお祖母ちゃんを見送るお。
ブーン母:そうね。ありがとうブーン。
こうしてブーンは前を向いて歩いていく決心をしました。
そして母親も、息子が本当の意味で自立したことを知ったのです。おしまい。
( ^ω^):掃除に洗濯に料理に洗い物っと。生活するのって大変だお。
一人暮らしを始めてから2度目の春を迎えました。
バイトと家事に追われる日々の中、ブーンは親のありがたみをしみじみと感じていました。
( ^ω^):最後にお母さんと話したのはいつだったっけ。もう忘れちゃったお・・・。
お母さんを懐かしんでいると、滅多にかかってこない電話のベルが鳴りました。
ブーン母:もしもしブーン?
( ^ω^):あっ、お母さん!
ブーン母:こうして話すのも久しぶりねぇ。元気でやってるの?
( ^ω^):うん元気だお。連絡しないでごめんなさいだお。
ブーン母:ねぇブーン、バイトはお休みをもらったりできるのかしら?
( ^ω^):えっ。うーん、シフトを変えてもらえば大丈夫だと思うけどぉ。
ブーン母:良かった。実はお母さんが・・・アナタのお祖母ちゃんが昨日の夜亡くなったの。
( ^ω^):!?
ブーン母:お母さん、今からすぐにお通夜やお葬式の手伝いに行くんだけど、ブーンも後から来てくれる?
( ^ω^):も、もちろんだお!僕もすぐにそっちに向かうお!
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 投稿日:2005/05/26(木) 11:08:40 ID:awyJt7YQ0
家が遠いこともあり1年に1度くらいしか会わなかったけれど、
ブーンは優しいお祖母ちゃんが大好きでした。
バイト先に連絡を入れると、とるものもとりあえずブーンは母の実家へと向かいました。
( ^ω^):遅くなってごめんだお。
ブーン母:ブーン、よく来てくれたわね。さあ、お祖母ちゃんに挨拶してらっしゃい。
座敷の上座にはお祖母ちゃんが静かに横たわり、柩に入れられるのを待っていました。
( ^ω^):お祖母ちゃん、僕だお。ブーンだお。
ブーン祖母:・・・
( ^ω^):しばらく会いに来れなくてすまなかったお。ゆっくり休んでほしいお。
ブーン祖母:・・・
ブーンは祖母の手にそっと自分の手を重ねました。
冷え切った祖母の手がブーンの心を締め付けます。
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 投稿日:2005/05/26(木) 11:13:39 ID:awyJt7YQ0
お通夜の晩を祖母の眠る部屋で過ごし、今日はいよいよお葬式。
お祖母ちゃんの柩が、火葬場に向かう霊柩車に積まれていきます。
( ^ω^):お祖母ちゃん、行ってしまうお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):お母さん、僕らもそろそろクルマに乗るお。
ブーン母:・・・うっうっ・・・
( ^ω^):!?
涙など滅多に見せないお母さんが肩をふるわせて泣いていました。
無理もありません。お母さんは生みの母親を亡くしたのです。
もし僕がお母さんが亡くしたら・・・ブーンは想像しただけで悲しくなりました。
( ^ω^):お母さん・・・元気出すお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):お祖母ちゃん、きっとお母さんがいて幸せだったお。
ブーン母:・・・
( ^ω^):だから、僕もお母さんを幸せにするお。約束するお。
ブーン母:ブーン・・・。
( ^ω^):僕、頑張ってきちんと就職するお。そして広い部屋に引っ越して、お母さんと一緒に暮らすお!
ブーン母:・・・うっうっ・・・
( ^ω^):だからもうクルマに乗るお。最後までお祖母ちゃんを見送るお。
ブーン母:そうね。ありがとうブーン。
こうしてブーンは前を向いて歩いていく決心をしました。
そして母親も、息子が本当の意味で自立したことを知ったのです。おしまい。