月に１回だけ、いろいろな戦国武将を
イメージして、家でご飯を作っています。
これを”戦国武将カフェ”と呼んでいます。
８月は、お中元にいただいたひやむぎと
ゼリーを使って、ランチを作ってみました。
さて、今月登場する戦国武将は誰…？
はぁ～い、小堀遠州さんです～！
「はぁ…？ 遠州…？ 小堀遠州って人、
戦国武将なの…？武将のイメージないなぁ。
彼って、”庭、作ってた人”じゃない…？」
まぁ、確かに…。彼は茶道、作庭、書、建築、
いろいろ芸術の分野に才能を発揮した
アーティスト…。庭作りの名人と言われます。
一応、身分は江戸幕府に仕える武士でした。
戦国武将というより、幕府の官僚なのかな…。
”どうする家康”では度々、服部半蔵が忍者と
間違えられ、「ワシは忍者じゃなくて、武士。」
…と、言っていますが、遠州さんもまた、
「ワシは、庭師じゃなくて、武士…！」
…と、言っているかも…。
実は彼、家康の旗本として、関ヶ原の戦い
にも、大坂の陣にも参戦しているのです。
写真は彼が作庭した頼久寺の庭園です。
さて、”遠州ランチ”のメニューは…！
遠州さん生誕の地、滋賀県長浜市…。
若き日にお城を預かった、岡山県高梁…。
晩年に伏見奉行を務めた、京都伏見…。
３つのスポットをイメージして作成しました。
メインは、”遠州庭園風、ぶっかけひやむぎ”。
これは遠州さんが若き日に移り住んだ、備中
松山（現在の岡山県高梁市）にある頼久寺の
遠州庭園をイメージして作ってみました。
次は、”伏見の酒粕漬け、チキンのレンジ蒸し”
遠州さん晩年のゆかりの地、京都の伏見に
ちなんで、伏見の酒粕を使ったお料理を…！
デザートは、”遠州の琵琶湖パフェ”です。
遠州さんの故郷は現在の滋賀県長浜市です。
故郷にある琵琶湖の湖水をイメージしました。
では”ぶっかけひやむぎ”から詳しく説明を…。
遠州さんの作った庭は、各地にありますが、
私は思い浮かべるのは、岡山県頼久寺の
さつきの大刈込と白砂の広がる庭でした。
遠くの山々が眺められる伸びやかな空間…。
遠州さんが若き日に作庭した庭園でした。
お庭のダイナミックなサツキの大刈込、
私は野菜のブロッコリーを連想します。
ブロッコリーやオクラを頼久寺庭園の樹木、
ひやむぎを白砂に見立てて、”遠州庭園風
ぶっかけひやむぎ”を作ってみました。
ひやむぎとブロッコリー、オクラを盛り付け
パプリカやショウガ、ネギを刻み、散らして
飾っていきます。枝豆もアクセントに…。
遠州庭園風（？）に盛り付けてみましたが、
ぐちゃぐちゃに混ぜ合わせても味は同じです。
すりごまや刻みのりをトッピングしてもOK…。
ただ、野菜とひやむぎだけのランチは、
ちょっと栄養バランスが悪いかな…。
まぁ、忙しい時は”お刺身はんぺん”を
のっけていただいてもいいのですが…。
時間があれば、チキンもも肉をたっぷり使って
”伏見の酒粕漬チキンのレンジ蒸し”も
作ってみましょう。まずチキンのもも肉を
遠州ゆかりの地、京都伏見の酒粕に漬けて
冷蔵庫で２晩ほど、寝かせておきます。
そのお肉を取り出し、電子レンジで３、４分
蒸して、食べやすい大きさにカットします。
その後、お好みのタレを作りましょう。
蒸したチキンにタレをかけていただきます。
今回のタレは、こうして作りました。
お肉を取り出した後、残ったスープに、
酒、しょうゆ、みりんを混ぜ合わせます。
刻んだショウガ、小ネギなども添えました。
ひやむぎで使ったブロッコリーなど野菜の
残りを、彩りよく一緒に盛り付けてみました。
ほんのりお酒の香りがしていい感じです。
本当に時間もかからないし、私のような
不器用な人（？）でも失敗なく作れます。
デザートは、”遠州の琵琶湖パフェ”です。
遠州さんは、現在の滋賀県長浜市出身…。
故郷、琵琶湖をイメージしたデザートです。
まず、”夏らしい感じのパフェ用の器”を
捜します。食器棚の奥に、ありました～！
パフェグラスに、一番底からグラノーラ、
アイスクリームと、重ねて盛り付けます。
一番上に琵琶湖の湖水を思わせるラムネの
爽やかなゼリーと、寒天を盛り付けました。
（ラムネゼリーはいただきものです。）
遠州さんは、茶人としても天下一…。でも、
今回は敢えて”抹茶メニュー”を外しました。
次に”戦国武将カフェ”に登場する時は、
”遠州の抹茶づくしランチ”にしようかな…！
