15年前から言われていたことなんです。
ザイラーバレー(現シャトレーゼ)の校長先生に、検定を受けたり、レッスンを受けたりした時に、必ず教わる事があるんです。その事がようやくわかった気がします。
それは、スキー板をしならせる方法は2つある。一つはスキー板を踏みつける方法と、スキー板走らせて板の先端を雪の抵抗でしならせる方法である。
スキー板を踏みつけると綺麗にしなるが、ターン前半にスキー板を踏みつけることは不可能である。じゃあ、ターン前半に板をしならせるにはどうするか?それは板を走らせて、雪の抵抗で板の先端をしならせれば良いのである。コレを理解するのに15年かかった。
小回りでは板を横に押し出すことで板をしならせて、その反動を利用して板を切り換えていた。それが正しいと思っていたが、板は走らないし、疲れるんです。なぜ疲れるか?それは、板はエッジに沿って前に動こうとしているのに、それとはぜんぜん違う方向に動かしているからである。
そして教わったのが、板を前(エッジに沿って)に動かす事であった。板を前に走らせてあげると、板の先端が雪の抵抗でたわんで自然に回って弧を描くんです。まさに校長先生が言い続けた板のしならせ方なんです。
大回りもそうです。山側のスキーを前に押し出してあげる事でターンに入ります。
板が動こうとする方向に押し出すんで、力も必要ないので疲れないし、板が雪面にコンタクトし続けるのでスピードコントロールもしやすいです。
スキーのコツですね。
「スキーは前に動かすだけでターンできる!」