アラビア語に興味があります。

 イランはペルシア語の国です。トルコはトルコ語で、現代トルコ語はローマ字で表記されます。

『世界の文字の物語 ーユーラシア 文字のかたちー』展

2016年05月14日 23時35分09秒 | アラビア文字
 古代オリエント博物館で開催されている、【春の特別展】 世界の文字の物語 ーユーラシア 文字のかたちー を見に行ってきました。


クリックで拡大
会場にスタンプが用意されていて、自分の名前を3種類の古代文字で書くことができます。

 楔形文字を始め、世界の文字を一気に見ることができます。

 シュメール語(系統不明)とアッカド語(アフロアジア語族セム語派)の辞書(語彙の対応表)の粘土板などもあり、ありがたく拝んで参りました。

 アラビア文字はナバテア文字の系統、などの知識はあっても、実際の文字が読み書きできるわけではない私は、展示品を、
「ほー」
と感心してながめるばかり。アラビア文字のコーナーに来て、やっと、解説と見比べながら「こう書いてあるのかな」と楽しむことができました。

 コインなどはあまりに小さく、うっかりすると解説版の拡大写真だけ見て通り過ぎてしまいそうになります。危ない危ない。また、アラビア文字ではありませんが、円筒印章も小さいのに細工が細かくて見入ってしまいました。

 中には、シリア文字の表もあり、ネストリウス派キリスト教徒が文字を覚えるのに使ったものと推測されるようですが、それがほとんど切れっ端と言いたいくらいの大きさで、良く練習用の文字表だとわかったなあと思います。

 世界の文字の歴史から見ると、漢字というのは新しい部類に入るようですね。展示でも、最後の方になってやっと漢字が出てきました。おお、やっと見覚えのある文字が出てきた!とほっとしました。漢字の流れで、かなの写本なども飾られていました。

 展示品が面白かったり美しかったりするのに加えて、解説もわかりやすくて、迷わず図録(税込み1080円という安さ)を買いました。全ページつやつやのカラー印刷です。さらに驚いたのは、ページ数の表示。楔形文字についてのページは楔形文字で、聖刻文字(ヒエログリフ)についてのページは聖刻文字で、ページ数が振られているのです。すばらしい! これを眺めているだけでも楽しめます。

 来週は「文字のシルクロード」という講演会があります。これも楽しみにしています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿