goo blog サービス終了のお知らせ 

アラビア語に興味があります。

 イランはペルシア語の国です。トルコはトルコ語で、現代トルコ語はローマ字で表記されます。

誰がために乳房はゆれる

2006年05月14日 21時56分01秒 | アラブ文化など
 今日は日本中東学会の年次大会に行ってきました。拝聴した研究発表のひとつが、国立民族学博物館の西尾哲夫先生の「誰がために乳房はゆれる」でした。学会発表にしては、かなりエロチックな表題ですが、サブタイトルは「ベリーダンスをめぐる身体と言説の現代的変容」。ベリーダンスを踊る女性たち(主に非エジプト人女性)へのインタビューに基づいて、現代のベリーダンスのあり方を問うご発表でした。

 概して、イスラーム社会でのベリーダンサーの地位は低いのですが、ベリーダンスを「第二のピラミッド」として観光産業と結びつける動きもあるそうです。それで一時期、一流ホテルで踊っていた外国人ダンサーを排除して、エジプト人ダンサーに躍らせるようにしたそうですが、今ではまた非エジプト人ダンサーが踊るようになっているそうです。
 ベリーダンスが世界に広がったのは、アメリカでのブームが発端で、アジアでは、香港あたりでブレイクしたのが始まりだったそうです。今では日本でも、ベリーダンス教室が開かれたりしていますよね。

 そもそも、なぜ外国人がベリーダンスを踊るようになったのか、という問いには、いろいろな答がありました。運動になる、民族舞踊に興味があった、エロティックなところに惹かれた、年を取っていてもできる、バレエのように段階を踏まなくてもよいので気軽にできる、太っていてもできる・・・etc.
 また、精神療法としても、ベリーダンスは有用なのだそうです。身体と心の結びつき、身体と心の調和を図る手段として、ベリーダンスが用いられているケースもあるとのこと。
 よく「官能的」といわれるベリーダンスですが、インタビューに応じた女性の一人が、「見る人の見方で官能的、セクシーと捉えられるだけだ」と語っていたのが印象的です。

 外国在住のアラブ人女性にとってのベリーダンスは、アラブとしてのアイデンティティを表わすもの、それに対して、海外の外国人女性にとってのベリーダンスは、アラブ文化理解の一助と考えて良さそうです。
 しかし、一口にベリーダンスと言っても、本来のエジプトのベリーダンスと比べて、アメリカのベリーダンスは、他のダンスの影響を受けるなどして変化しているとのこと。そこで、エジプトのベリーダンスがある種の伝統芸能としての地位を獲得し、観光産業とも結びついて、伝統の創生がなされているとのことでした。

(…と書いてまいりましたが、私の理解力不足で、上述の内容には、誤りも含まれているかもしれません。この記事の誤りはすべて私の責に帰すものです。)

愛知県でアラビアンナイト大博覧会の巡回展

2006年04月26日 23時50分47秒 | アラブ文化など
 以前、東京で見たアラビアンナイト大博覧会の巡回展ですが、目下、愛知県岡崎市に行っているそうです。場所は岡崎市美術博物館(〒444-0002 愛知県岡崎市高隆寺峠1 岡崎中央総合公園内 電話は0564-28-5000)にて、期間は、2006年4月8日~5月28日(ただし毎月曜日休館)とのこと。交通案内は こちら
 ル・クラブ・バシュラフによるアラブ音楽公演(解説:水野信男氏)など、イベント、講演会も予定されているそうです。詳細は、みんぱくのウェブサイトにて。

チャリティー・バザー当日券なしの可能性

2006年03月24日 01時57分21秒 | アラブ文化など
 第8回 アラブ・チャリティバザーの当日券がない可能性がでてきました。調べていただいた方によると、去年のバザーは1000枚しかチケットを売らなかったらしい(それでも大混雑でした)が、好評だったことを受けて、今年は4000枚のチケットが既に販売済み!とのこと。フアード大塚氏のオリーブオイル、今年は買えないかもしれません。涙。

千夜一夜物語のアニメ

2006年03月23日 02時52分22秒 | アラブ文化など
event.entertainment.msn.co.jp/ArabianNights/aladdin.htm で、千夜一夜物語のアニメーションが見られます。現時点では、アラジンと魔法のランプの途中まで(偽の叔父によって洞窟に閉じ込められてしまったアラジンが、魔法のランプで脱出し家に帰り着くまで)ですが、日を追って、物語は進んでいくようです。東京工科大学の、千夜一夜物語プロジェクトの成果のようです。

第8回 アラブチャリティバザー

2006年02月23日 00時31分30秒 | アラブ文化など
 ご案内を、昨年末にいただいていたのに、すっかり忘れていました。『第8回 アラブチャリティバザー』が、今年も青葉台のエジプト大使館にて開かれます。日時は2006年3月25日(土)の午前10時~午後5時まで。入場料は500円です。アラブの食べ物、飲み物、手工芸品、ヘンナ染め、福引、あとよくわかりませんが、ファッションコーナーというのもあるようです。去年のバザーのようすはこちらの過去記事からどうぞ。また、オリーブ・オイルを買ってこようかな♪

アラビアンナイト大博覧会の巡回展

2006年02月12日 19時41分45秒 | アラブ文化など
 先月末日、滑り込みセーフで、東京で行なわれた「アラビアンナイト大博覧会」巡回展に行ってきました。幸か不幸か、まったく混雑しておらず、楽しく楽に見て回ることができました。
 「アラビアンナイト」と銘打ってはいましたが、アラビアンナイトを入り口にして、中東や日本などの文化を広く紹介してくれている印象を受けました。例えば、中国の書家の手によるアラビア文字書道(墨で半紙に書いたもの)が、本田孝一先生の作品と一緒に展示されていたのは印象的です。
 ただ、「巡回展」のせいか、展示品が少ないようでした。モンキー・パンチ作の「ヤング・シェヘラザード」も上映されていませんでしたしね…。
 でも、とても面白かったので、この面白い記憶が消えてしまわぬよう、会場を出てすぐに図録を購入しました。この図録がまた素晴らしいのです。展示されていなかったものの写真も豊富に掲載されていますし、専門家による、詳しい解説やためになるコラムなどもあり、内容盛り沢山。 展示会の図録ではありますが、東方出版から出ている普通の書籍の形なので、会場だけでなく、書店でも購入できるようです。

【追記 2005/2/13】すみません。「書店で購入できる」などと言っても、書名がわからなければ買いようがありませんね。書名は『アラビアンナイト博物館』です。

アラビアンナイト大博覧会 in Tokyo

2005年12月16日 21時54分16秒 | アラブ文化など
 日本中東学会のメーリング・リストで回ってきた話によりますと、昨年、国立民族学博物館で開催されたアラビアンナイト大博覧会の巡回展が、東京で行なわれるとのことです。東京のどこかと申しますと、国際交流基金フォーラムという、東京メトロの溜池山王駅(銀座線、南北線)の12番出口すぐのところのようです。
 日程は、2005年12月22日(木)~2006年1月31日(火)の 12:00~20:00 ですが、月曜日と12/28~1/4は休館。ただし、1/9(月・祝)は開館だそうです。

 関連催し物として、ギャラリートーク「アラビアンナイトから覗く中東世界」が、2005年12月23日(金・祝)、2006年1月14日(土)の各日13:30-14:30と16:00-17:00に行なわれるとありました。講師は国立民族学博物館の西尾哲夫助教授。

 みんぱくのHPでチラシが見られます。