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アラビア語に興味があります。

 イランはペルシア語の国です。トルコはトルコ語で、現代トルコ語はローマ字で表記されます。

アハリー来日!

2008年11月22日 05時47分33秒 | アラブ文化など
 エジプトのサッカー・チーム、アフリカの王者、アル=アハリーが来日する。
TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2008

 初戦(準々決勝)の相手は、北中米カリブ王者のパチューカ(メキシコ)、12月13日(土)13:45に東京の国立競技場でキックオフ。

『シリア陶酔記』

2008年11月16日 22時36分10秒 | アラブ文化など
 白石雅美奈『シリア陶酔記』文芸社

 来月発売予定。幸運にも著者から1冊頂戴し、一足お先に読むことができた。

 大学でアジア文明を学ぶ著者の、2007年夏休み、40日間のシリア滞在記。初めからしっちゃかめっちゃかで、
「ちょっと、ガイドブックとかで下調べして行った方が良くはなかった?」
と思うのだが、著者は言う。

 「旅行気分を味わうためにガイドブックを見るのは好きだが、
  実際にこれから行く場所の情報(アクセス方法、名所、
  名物など)を前もって得るのは、つまらないと感じるのだ。
  知っているから行けて当たり前、お土産もあって当たり前、
  ただガイドブックの情報を確認しているだけのように感じて
  しまう。」

 そうか、なるほど。頑張れ!持ってきた現金が底をつき、でもATMではお金が下せず、家主にぼったくられ、セクハラに遭い、はたと気付けばビザは切れ…波乱万丈のシリアでの夏休み。それがやっと終わって帰国の途に就くかと思いきや、最後にまたどんでん返しが!

 どうか最後の最後まで、著者とともに、どきどきはらはらしながら読んでいただきたい。

さっき注文した本

2008年07月11日 19時45分03秒 | アラブ文化など
Federico Zanettin 編
Comics in Translation
St. Jerome Publishing Ltd
ISBN: 1905763077 9781905763078

 Amazon.co.jp でも出ていました。(リンクを張ると、gooブログの規約違反になるかもしれないので張らず。)

 大友克洋(おおとも・かつひろ)のAKIRA(私は見たことがないのですが)の話も入っているそうです。カバーされている言語は、英語、イタリア語、スペイン語、アラビア語、フランス語、イヌイット語。…エスキモーさんたちも吹き替え漫画を見るのでしょうか。

 カイロで、アラビア語のマジンガーZを見たことを思い出します。グレンダイザーも見ました。(しかし、グレート・マジンガーのアラビア語版は未見。)フェズで、サンリオのキティちゃんやけろけろけろっぴなどの出てくる漫画を見たこともあります。

 ほかにも、キャプテン翼はキャプテン・マージドとして放送されていますし、日本のアニメはアラブ世界に大量輸出されているのです。この本で、そうした事情を正確に知ることができるかなと期待しています。

エジプトの古いお札

2008年07月07日 02時24分44秒 | アラブ文化など
 先日、先生に亡くなられてしまいました。告別式はご親族のみで執り行うとのことでしたので、御通夜だけ伺ってきました。そのお清めの席で、先生のお若い頃、さらには幼いころの写真などとともに、外国の通貨が回ってきました。先生が海外調査の際に両替され、余ってしまったものかと思われます。

 見れば、エチオピアのアムハラ文字のお札と、古いエジプトポンド札でした。エジプト・ポンド札は、日本の1万円札より大きく、このお札が流通していた頃は、エジプト・ポンドは何円だったのだろう?と思ってしまいました。

1ポンド札
 

50ピアストル(=半ポンド)札
 

 携帯電話に付いている簡素なカメラで撮ったので、不鮮明な画像ですが、クリックすると拡大します。

ヒーローコミック 『The 99』未発見

2008年04月05日 15時51分16秒 | アラブ文化など
 以前、イスラム圏初のヒーローコミック 『The 99』が世界に拡散中という記事をアップしました。この春休み、カイロに行ったので、ダール・エル=シュルーク دار الشروق を見てみましたが、それらしいコミックスはなし。マドブーリー مدبولي のお兄さんに聞いてみても「そんな漫画、知らないなぁ」。
 ということで、『The 99』のアラビア語版ゲットの計画はあえなく頓挫いたしました。

オマーンのハンジャル(短剣)

2008年03月18日 00時04分26秒 | アラブ文化など

腰にハンジャルを付けたオマーン人男性

 オマーン人男性がハンジャル خنجر という短剣を腰に付けると先日書きましたが、オマーンでは、そこらじゅうにハンジャルの模様が描かれています。


 首都マスカットにある、سوق مطرح(ローマ字書きだと語順がひっくり返って、Matrah Souq)の天井が、ステンドグラスのようになっていました。中央に近いところに、短剣(ハンジャル)の模様がいくつか入っているのですが、ご覧になれるでしょうか?

 


 オマーン航空機の尾翼に描かれたハンジャルと、搭乗券に描かれたハンジャルです。

 ハンジャルは国旗にも描かれています。ウィキペディアの「オマーンの国旗」の項には、

  オマーンの国旗は赤・白・緑の三色旗で国章があしらわれている旗。

  紋章はこの国特有の短剣カンジャルと太刀を組み合わせたもので、スルタンの
  権威をあらわす。 赤は外敵からの国防を、白は平和を、緑は繁栄を表している。


と述べられています。さらに、ウィキペディアの「オマーンの国章」の項にも、

  オマーンの国章(おまーんのこくしょう)は、ハンジャール(khanjar、ハンジャル、
  カンジャール、カンジャル)というオマーンの伝統的な短剣を、二本の交差した剣の
  上にあしらったものである。

  このシンボルはブーサイード朝による統治が始まった1746年からオマーンの伝統的な
  シンボルとして使われている。またオマーンの国旗の左上隅にあるのをはじめ、
  オマーンの貨幣、切手、航空機や空軍機などあらゆる場所で使用されている。


と説明されています。

※いずれの写真もクリックで拡大します。

オマーン旅行に行きます

2008年01月30日 23時30分00秒 | アラブ文化など
 この春休みは、ある大学の研修旅行に乗せていただいて、オマーン旅行に行きます。というわけで、オマーン関係の本を買ってみました。

1)『地球の歩き方 '07~'08 ドバイとアラビア半島の国々
  アラブ首長国連邦/オマーン/カタール/バーレーン/サウジアラビア/クウェート/イエメン

  旅の定番ですね。

2)菊池彩 文・写真『OMAN オマーン アラビア半島の真珠』
         (発行 東京図書出版会、発売 星雲社)

  カラー写真をふんだんに盛り込んだオマーン・ガイドです。

3)前川雅子『オマーンってどんなとここんなとこ』凱風社

  著者は、JICAの専門家のご主人とともにオマーンで暮らされた方です。

 こう並べてみると、軽い内容のものばかり揃えてしまった感がありますが、とりあえず、こういうとっつきやすいところから手を付けてみようかと思います。

『太陽の男たち』

2007年12月22日 23時31分39秒 | アラブ文化など
 集中講義「映像で見るパレスチナII」の最終日、今日は『太陽の男たち』を観てきました。シリアの1972年の映画で、白黒フィルムでした。3人のパレスチナ難民が、運転手として働いている別のパレスチナ難民の運転する給水車のタンクに隠れて、クウェートに密入国を企てるが、結局タンク内で熱中症となり死んでしまう話。

 しかしそもそも、原題は رجال في الشمس “太陽の中の男たち”(のどかに訳せば“日向の男たち”)で、太陽光線の熱に焼かれて死んだ男たちを直接的に指しているので、邦題(黒田寿郎訳)の“太陽の男たち”はまずい訳だ、とアラブ文学のぬ田原教授が在任中にコメントしていらしたのを思い出します。

 さて、いきなりラストシーンの話ですが、原作では、タンク内で運命を甘んじて受け入れ黙って死んでいった男たちに、運転手が、
「なぜタンクの壁を叩かなかったんだ? なぜだ、なぜだ、なぜだ」
と激しく問いかけて終わるのですが、映画では、男たちが内側からタンクの壁を叩く音が、出入国管理事務所の冷房の室外機の音にかき消されることになっています。上映前に配布された資料には、
  「このラストシーンを中心に原作と脚本とを比較すると、
   時代状況や製作者とのスタンスの違いが透けて見えてくることだろう」
とあったのですが、ちっとも透けて見えなかったので、午後の討論を聞くことにしました。

 結局、どういう違いだったかというと、ガッサーン・カナファーニーが原作を書いた時点では、パレスチナ難民は運命を甘受するのみだったが、9年後、映画化されたとき、監督は、パレスチナ人は壁を叩き始めたじゃないか、その音を聞かなければならない、と考え、またカナファーニーもその意見を受け入れて、上記のような改変が行なわれたとのこと。

 なお、本日のゲスト講師が現代企画室の編集長の太田昌国さんだった関係で、ルティ・ジョスコヴィッツ著『私のなかの「ユダヤ人」』(増補新版)他を税抜き価格で購入することができました。楽しみに読み返したいと思います。

【追記 2007/12/23】なお、映画版の原題は المخدوعون 『騙されし者たち』だそうです。いつ騙されたんでしょう? クウェートに連れて行ってやると言われたのに、死なされたからでしょうか。
 ラストで、沙漠に捨てられた三人の男たちの遺体のうち一体の右手が、ノックをする形に丸くなって硬直していたのが忘れられません。

映画『ウェイティング』(パレスチナ・フランス合作)

2007年12月19日 15時25分38秒 | アラブ文化など
 折角、パレスチナ映画を見に来たのに、暗くて暖かくて、眠ってしまいました。私は馬鹿です。やっと覚醒して、今、先生方のお話を伺っています。

 映画のタイトル『ウェイティング انتظار』の意味について。

1)家族の離別状態が終わるのを待つ。
  1948年イスラエル建国時
    アラブ諸国へ非難した者とイスラエル領内に残った者とが離散状態となる。
  1967年イスラエルのヨルダン川西岸地区とガザ地区を軍事占領
    アラブ諸国へ脱出した者、湾岸産油国への出稼ぎ者が、同地区に帰還できず。
  1994年オスロ合意に基づき、パレスチナ自治区が実現
    アラブ諸国の難民が滞在国から発給される一時渡航許可証(レセ・パセ)では、
    イスラエルの入国ビザを得るのは絶望的 =パレスチナに戻れない。

2)国境検問所で待つ。
  難民は無国籍であり、旅券を持たない。持っているのは難民証明書のみ。
   1.被占領地出入国時、イスラエル軍検問では敵扱いの取調べを受ける。
   2.ヨルダン、シリア、レバノンとの国境の検問は、
     アラブ政府とPLOとの関係の良し悪しが影響する。
     何時間何日間と待たされ、ときには入国を拒否される。
   3.イスラエルが検問を封鎖すれば、行き来は完全に不可能となる。

3)オフィスの前で延々と待つ。
   1.難民キャンプから出るときには、外出許可証、
     滞在国での就労のためには労働許可証、
     出稼ぎ等、外国へ出るためには一時渡航許可証と出入国ビザ
     を、所轄官庁事務所に申請せねばならない。
   2.UNRWA の食料配給などの際、長蛇の列を作ってを作って何日も並ぶ。

4)セキュリティ・チェックのため裸で取り調べを待つ。

 イスラエルがパレスチナ難民を弾圧し、それをアラブが怒っている、という単純な話ではなく、アラブ各国の思惑なども絡んで、一筋縄ではいかない問題なんだということまではわかりました。

 明日の『ガーダ ― パレスチナの詩』は、監督さん自ら来学され、お話をしてくださるそうですが、残念ながら、私は授業があって来られません。土曜日の『太陽の男たち』は、前の晩にしっかり睡眠を取って、良く見たいと思います。『太陽の男たち』は、昔、邦訳を読んで暗澹たる気分にさせられた作品ですが、それがどう映像化されているのか、関心があります。土曜日の前に、もう一度、本を読み直そうかな。

 なお、この集中講義のコーディネーターをしている研究員さんによると、最近は、国際交流基金の映画祭など、パレスチナ映画を見られる機会は増えているとのことです。またパレスチナ映画ではありませんが、イスラエル・フランス合作映画イラン映画も、是非見に行かなくては!

公開講義「映像で見るパレスチナII」

2007年12月08日 15時35分49秒 | アラブ文化など
 東京外国語大学で、集中講義「映像で見るパレスチナII」が一般にも公開されるそうです(「I」は夏休みに開催されました)。事前登録不要、参加費無料とのことですので、交通の便は悪いところですが、気楽にお出かけしましょう。

 午前=パレスチナを題材とした映画
 午後=ゲスト講師を迎えて討議

という形で、3本の映画が上映されるとのこと。詳細はこちら

日時:2007年12月19日(水)、20日(木)、22日(土) 10:00~16:00
会場:東京外国語大学 研究講義棟1階 マルチメディアホール

上映作品とゲスト講師:
12/19(水) ウェイティング(2005年/ラシード・マシュハラーウィ監督)
       ゲスト講師:西谷修(東京外国語大学教授 現代思想)
12/20(木) ガーダ ― パレスチナの詩(2006年/古居みずえ監督)
       ゲスト講師:古居みずえ(写真家・ジャーナリスト)
12/22(土)太陽の男たち(1972年/タウフィーク・サーリフ監督)
       ゲスト講師:太田昌国(現代企画室 民族問題研究)

イスラム圏初のヒーローコミック 『The 99』

2007年12月02日 05時04分21秒 | アラブ文化など
 R25.jp(アールニジュウゴ)の2007年11月22日の記事によると、イスラム圏初のヒーローコミック『The 99』(ザ・ナインティナイン)が世界に拡散中だそうです。
 アッラーの99の美名を受け継ぐ99人(それぞれの名前の持つ意味が、各人の特殊能力となる)が、古代の英知を伝える99の宝石を集める、というストーリーの漫画で、クウェートを拠点に中東で活動する出版社 TESHKEEL COMICS が、昨年9月から刊行し始めたところ人気急上昇、今年の8月にはアメリカ上陸を果たしてしまったとのこと。
 記事中では、日本では原作は手に入らない、と断言されていて悲しいのですが、公式サイト http://www.the99.org で英語版デジタル・コピーが購入可能(1冊1.99ドル。しかし、一体、何冊あるのでしょう?)のようです。
 来年、カイロに行ったら、アラビア語版がないか探してみようと思います。

『迷子の警察音楽隊』

2007年11月25日 15時08分10秒 | アラブ文化など
「エジプトからやってきた
 音楽隊が届けたものは、
 人が恋しくて、
 家族が大切で、
 そんな当たり前のことが
 大事に思える
 素敵な夜でした。」

 イスラエル=フランス合作の映画『迷子の警察音楽隊』が、2007年12月22日(土)に、シネカノン有楽町2丁目川崎チネチッタで封切られるとのこと。カンヌ国際映画祭では、「ある視点部門」の「一目惚れ賞」を受賞した作品したそうです。
 映画の公式サイトは www.maigo-band.jp です。アレキサンドリア警察音楽隊のお話なので、アラビア語も聞けるのかもしれません。楽しみに待ちませう。

【追記】公式サイトで、ポップアップを一時的に許可にしたら、トレイラーが見られました! アラビア語にpの音がないのが、物語進行上の鍵のようですね(地名で、「ペタハ」と「ベイト」を聞き違える場面で)。

アラビア語の絵本とパレスチナ問題

2006年12月17日 02時28分41秒 | アラブ文化など
 斧か鋤か鍬か良くわからない題名の絵本(左。クリックすると拡大します)の挿絵の画家 حجازي 氏が『追放された小さなナイチンゲール』という絵本(右。クリックすると拡大します)の挿絵も描いていらっしゃいます。

   


 『鋤』(左)は、先述のとおり「盗賊の一団に村をのっとられ、主人公のお父さんは、村を守ろうとして戦死。そのお父さんの遺品である「鋤?」の刃を発見した息子が、その柄となる丈夫な樫の木を見つけ、仲間たちとともに村の奪還に向かう」という筋です。
 他方、『追放された小さなナイチンゲール』は、ナイチンゲールが祖先の代から住んでいた美しい果樹園を、カラスたちがねたみ、ナイチンゲールたちをその果樹園から追い出してしまうというお話です。美しい声で歌っていた、ナイチンゲールのワファーちゃんが、最後に言います。
「私は果樹園の中でしか歌わない。私は果樹園のためにしか歌わない」

(クリックすると拡大します)

 どちらも、パレスチナ問題を髣髴とさせるお話です。
 このほかにも、この真四角の絵本シリーズ(ベイルートの دار الفتى العربي 発行)では、パレスチナ問題を暗示する童話がいくつか収録されています。

初めてのヘンナ

2006年05月20日 02時05分21秒 | アラブ文化など
 もう12時を回ってしまったので、昨日の話ですね、生まれて初めて、手にヘンナを塗っていただきました。場所は、四谷のエジプト&中近東料理の店エル・サラーヤです。来週、エジプト留学に旅立つ人がいて、その壮行会をエル・サラーヤで行なったのですが、そこでウェイトレスとして働いているように見えたマダム・ハシバが、実はヘンナ係であることを知り、ヘンナを塗ってもらうことにしたのです。
 絵柄はカタログから選べるようになっており、唐草模様のような蔓と葉の連続模様もありましたが、私は亀さんの絵にしてもらいました。マダム・ハシバは、注射器のような道具で、泥状のヘンナをちゅるちゅると私の手首に搾り出していきます。単純な絵で、円い甲羅から頭と両手両足が出ていて、甲羅の上に三本線の模様が入っているだけ。サービスで、亀さんの足跡を左右5つずつ描き足してくれました。ちなみにお値段1500円也。
 泥が乾くまでそのままにしておくようにとのことでした。何かすーっとする、メントール系の香りがしてきます。足跡の点々はすぐ乾いて、泥がぽろっと取れました。するとその下から、赤い点が現れました。皆に「虫刺され」と笑われましたが、アラ不思議、しばらくするとオレンジ色に変色しました。
 お店を出るまでに、全部は乾かなかったので、手首をハンカチで巻いて、家路につきました。家に帰ってから、ハンカチをほどき、パリパリになった泥を落とすと、かわいいオレンジ色の亀さんが現れました。
 明日の朝、母に何と言われるか、少し心配ではあります。

(画像は、おろぐちさんの日記より勝手にいただいてきました。有難うございます。)