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好きなことがたくさんあると毎日の暮らしがちょっと幸せ。好きなこと、好きな人について語る気ままな日記です。chiharu 

小説「バッテリー」 あさのあつこ

2007年04月11日 | Book

今、映画も公開されていますが、児童書で大人気の「バッテリー」今頃ですが、読みました。
春休み、暇そう~にしていた息子にちょうどいいかな?と思って薦めてみました。

内容が野球の話で、ちょうど中学生になる前の春休みから始まるストーリーだし、
息子にぴったり!と思って・・・。

でも、大人が読んでも面白いらしい・・・ということで、私も読んでみたらば、
はまってしまって、息子よりも早く読んでしまいました。
もとが児童書なので、読みやすいし、一日一冊の勢いで、
こないだやっと文庫本が発売になった6巻まで、一気読みしました。
面白かったな~。

そもそも、私は全く野球を見ないし、あまり知りません。
実は、「バッテリー」の意味さえ、知らなかった。
あの、電気を充電する「バッテリー」しか知らなくて、どうして野球の話なのに
バッテリーっていう題名なんでしょう?って辞書を引いてしまいました。
息子に思い切り、馬鹿にされましたよ~。
それも、発音が「ッテリー」という風に「バ」にアクセントをつけるんだっていうのも
知らず・・・。

でもね、野球を知らなくても、全く問題なく、ストーリーに引き込まれました。
何がというと・・・なんでしょう。
中学生とは思えないほどに、みんな生意気だし、しっかりし過ぎていると
思ったけれど、キャラクターがなにしろ、みんな魅力的で、
それぞれの駆け引きがとても面白かった。
信じること、支え合うこと、人を思いやること、自分への自信、友達への嫉妬、
ぶつかり合いながらも、本気で野球に打ち込む姿勢には、若さと情熱がキラキラしていて、ググっと、きてしまいました。

そして、私はまるで、自分が中学生に戻ったような気持ちで、
彼らのことを、そばで見つめて、ハラハラしたり、素敵~とか、がんばれ~とか、
なんて嫌な奴!などと思ったりしながら、読んでいたような気がします。

そこで、私がお気に入りのキャラクターベスト3です。
(本を読んでない人は、全く意味がわかりませんね。すみません~。)

一位  海音寺君

もう、かっこいい~。絶対、海音寺君がダントツが好き!
3年生のキャプテンですが、生徒会長もこなし、みんなの信頼も厚く、ピュアでユーモアもありつつ、頭もよく・・・。とにかく、爽やかなんだもの~。

こんなフレーズを読むと、まるでDavidみたい!とか思って、うふふ・・・なんて。
(馬鹿だね~。
「海音寺が同級生からも、後輩からも、けっこう好かれ慕われていることは、よく理解できた。磁力のある人物だと思う。他人に対する気遣いとか的確な状況判断とか純粋な思いだとか、人をひきつける諸々を身の内に所有している。・・・」


二位 吉貞君

なんと、次は、目茶苦茶に面白い3枚目の吉貞君です。
ちょっと気まずい場面になっても、相手が怒りそうになっても、平気で茶化します。
でも、それは実はその場の雰囲気を和らげるためだったりもするのです。
ちょっとお喋りが過ぎるけれど、もう、言うことが面白くてたまらない。
それでいて、実はかなり思慮深いところがあって、実力もあるし、
よく回りを見ているし、ここぞという場面では、的確な鋭い発言もするのです。
そんなギャップがたまらない~。


三位 青波君

彼は、主人公の巧のかわいい弟。
天真爛漫で癒し系。
生意気で憎たらしい巧とは正反対で、本当にかわいらしい。
まだ小さいのに、人の本質を見抜いているような鋭さも持っています。

・・・ということで、普通は一番人気な、
主人公のバッテリー、とか、じゃないところが、自分でもおかしい。

だって、はいいとしても、みたいな性格の人が実際いたらね~。
どうなんでしょう・・・・?
かっこいいけど、ついていけないよね。
それでも、オーラのようなものが、どうしようもない魅力となって、
惹かれてしまったりするのでしょうかね。

ちなみに、息子は、巧と青波が好きだそうです。
巧の気持ちがわかるから・・・とか言ってましたが、なんだと~?!って感じ。
巧は相当な我儘で反抗的ですからねぇ。共感できるっていうのは・・・
う~む・・・。

6巻のラストシーン、どうなるんだろう~?って、ドキドキしながら
読み終えたのですが、え~~~!!!
そうくるか!・・・な終わり方でした。

もっとはっきりと、結末を知りたかったような気もするけれど、
結果がどちらだったにせよ、すっきりしなかったような気もするし、
ご想像におまかせします・・・的な終わり方で、よかったのかもしれないかな?
なんて、自分を納得させようとしていますが。

映画も見てみたいと思ったけれど、
読み終わったばかりで、自分の中で、それぞれのイメージが出来ているから、
キャラクターを映像で見てしまったら、自分のイメージが壊れそうで怖いかな・・・
なんて気もするので、今のところ、やめておきます。

さて、あとは、その後の続編「ラスト・イニング」を読まなくちゃ・・・。



 



 




 


12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いつも長くてスミマセン (angie)
2007-04-11 13:00:29
今本屋さんに並んでる週刊文春(4/12号)の対談ページに作者あさのあつこさんが出てます。
自分の息子さんの友達をみて書きたいと思った話や、
映画のロケ地、岡山は県知事さん自らキャンペーンしてるとか(最近の県知事はどちらも忙しい)。
明日木曜日に次の号が出てしまうのでご興味あれば本日中に。でもこれからあちこちに似た様なのが出ると思います。

ウチが娘ではなく息子だったら、ダンナ曰く”絶対聖●学院を受験させるのに”って、そこまで小田和正ファンかい!
でも結構いるのですヨ、そういう人。特に神奈川はサザン・桑田さんファンの鎌●学園と小田・聖●のパターン。

野球の話題をひとつ。2,3年前に栄光学園の軟式野球部が週1~2日の練習にもかかわらず日本一をとって話題になりましたが、この時のピッチャー君、生まれつき右手と片足の指が発育不全で右手は2本のみ、足はゼロなので義足ということも話題を盛り上げた一因。この彼、その後現役で東京大学に進学、この春2年生になり神宮デビューの為猛練習中、とのこと。
こういう話題を見る度、時間その他を無駄遣いしている自分を反省。ちょっと風邪ひいたくらいで早くもラジオ講座を溜め込め気味、まだ365-11=354日残っていると考えて
娘がはまってます (きよみ)
2007-04-11 15:03:32
ラストイニングも、もう読んだはず
他の仲良しの2人の友達と一緒に映画にも行きました。
その友達の一人は、映画を観た後で「今ならなんでも出来るような気がする・・・」と言って、フローズンドリンクのアボガド味をたのみましたが、やはり「気がする」のは気のせいだったようでした。
それぞれ好きな登場人物がいて、映画の配役とどうだったかって話で盛り上がってたな~。
春ちゃんも面白かったのね。私も読んでみるか?
いや、きっと読まない・・・・気がする・・
読み終わったのですね (しずく)
2007-04-11 15:14:24
おお~、一気読み。できますよね、この本。
キャラクターベスト3がおかしい。私と全然ちがくて(笑) ごめんね、私はやっぱり巧です。

なんで彼がここまでひねくれ、無口になったか、よくわかるもの。おまけにピッチャーはこうなるよね・・・って感じかな。豪みたいなキャッチャーだったらどんなに投げやすいかしら。

6巻ではわからなかった結末、『ラストイニング』ではわかりますよ~お楽しみに。(6巻読んで「何でここで終わる!」と叫んだ息子と2パターンのその後について話し合ったことを思い出しました)
Unknown (かろちゃん)
2007-04-11 16:38:12
春さん お久しぶりです
息子さんは部活は何に入るのですか?
「バッテリーは」読者の幅が広いですよねぇ・・
親子で読める本のひとつです。

わたしのお薦めは森絵都さんの「永遠の出口」
昔を思い出して泣けてきますよ。
この方はとても上手ですよーー。

青春・・ (りお)
2007-04-11 19:28:13
評判良い本なので息子に読め読め薦めておいて自分はまだ読んでないんだけど(ニンジンも食べろ食べろっていって自分は食べられないのよん
春ちゃんの書評読んで読みたくなってきたわ。
海音寺君って名前からしてキャプテンぽくって素敵~!好きよ好きよキャプテン♪の歌を思い出すわ~(←ミーハー?)
汗と涙の中にこの時期ならではの少年達のキラキラした瞳の輝きが目に浮かんでくるようね・・。
「一瞬の風になれ」っていう陸上部を舞台にした本も今凄くいいって評判になってるね。
青春か・・(遠い目)
Unknown (まなみ)
2007-04-11 20:49:28
春ちゃん、野球音痴だったんだ~
いやいや、私は野球分かるのよ、信じられないけどさー。
バッテリーね。ふふふっおかしいわ。
ここ最近TVでは松坂vsイチローのニュースばかりだよ。

ごめんね、小説のことじゃなくて。私たぶん読まないと思うわ。映画も見ないと思うの。
でもこれ、ティーンエージャー向きじゃなくて大人も楽しめるんだね
Unknown (春)
2007-04-12 00:29:25
>angieさん
長くてもOKですよ。いつも色々なお話ありがとうございます。
週刊文春、見てきました。買おうか迷ったけれど、隣にあった「読売ウィークリー」が小田さんの表紙でインタビューがあったので、そちらを買って、週刊文集は立ち読みしてきちゃった。
面白かったです。あさのさんて、楽しい方なんですね~。

>鎌●学園と小田・聖●のパターン。

この話も、へぇ~ですね。そこまで考えるんだ。
まぁ、小田さんレベルは真似したくても、なかなか難しいですけどね・・・。

ラジオ英会話、私もちょっと録音がすでにたまりつつあります・・・あせるわ~。

>きよみちゃん
娘さんは誰がお気に入りなんでしょうね~?
やっぱり、巧かな?
今度、海音寺君ってどう?って聞いてみてね!(笑)

きよみちゃんは、ミステリーが好きなんだもんね。
私は、あまりミステリー読まないからなぁ・・・。
読めば面白いんだけど、慣れてないんだよね。

>しずくちゃん
ほほ~。巧がお好きですか。
ベスト3が全然違う?私の趣味、変?(笑)
巧はきっと、すごく魅力があるんだと思うけど、
私は、ちょっと苦手だな。
自分に自信がなさすぎるのも嫌だけど、自信がありすぎる人って苦手なの。
それに、人とコミュニケーションをとらないところ、話さなくてもわかれよ!みたいなところが、不満!

その点、豪はえらいよね。本当に、いい女房役だと思うわ。

・・で、「ラストイニング」で、結末わかるんだ~!
いいこと聞いたわ。早く読まなくちゃ!

>かろちゃん
こんにちは~。
読書家のかろちゃん、相変わらずすごい量を読んでいるのでしょうね。
ご紹介の本、知らなかったわ。
メモっておきました。探してみるね。
どうもありがとう。また、いい本あったら教えてね!



>りおちゃん
え?にんじん、食べないの?(びっくり)
その話じゃなくて~。(笑)

好きよ好きよキャプテン♪ に受けちゃって・・・。
今日、思わず、折りたたみ傘をマイクにして、歌っちゃったわ。
「誰の歌だっけ~?リリーズだっけ?」とか言いつつ・・・。
「一瞬の風になれ」は陸上の話なんだ?!
なんか、たまには、こういう青春キラキラ!って本もいいよね。
若返る気がするもん。


>まなみちゃん
へぇ~。まなみちゃんが野球わかるって意外!(ごめん)

でもね、イチローは結構好きなんだ。
なんとなくね。プロ中のプロって気がする。

野球のこと、あまり知らなかったけれど、バッテリーを読んだら、ちょっと見方が変わりそうだわよ。


追加失礼します (angie)
2007-04-12 16:38:11
早速checkしに本屋さんに足を運んでいただいまみたいでありがとうございます。

今日発売の週刊文春の”家の履歴書”というコーナーは”村山由佳さん”です。たしかお好きなのでは?

森絵都さんの”永遠の出口”私も好きです。後、”宇宙のみなしご”も。ただ女性作家なので主人公も女子中高生が多いので、息子さんが共感できるかどうかは個人差が。あさのあつこさんはやはり息子さんがいるから少年がイキイキ描けるのでしょうネ。
Unknown (春)
2007-04-12 22:47:26
>angieさん
へぇ~。週刊文春、今度は村山由香さんですか?
好きです、好きです。
また、チェックしてみますね~。

angieさんはたくさん本を読んでいるのですね~。
森絵都さん、それではみなさんのお薦めなので、是非トライしてみようかと思います。

でも、買ってそのまま積みあがっている本がたくさん待機中なのよねぇ。
まだ読んでないのに、また新しい本を買ったり、図書館で借りたりしてしまうから、しょ~もない。
時間は限られているってことを、どうも学習できないみたいでね・・・困ってしまうわ。
Unknown (mio)
2007-04-12 23:12:25
私もよみましたよ~ずいぶん前に一冊だけ。
さいしょ、あさのあつこって女優なのに本も書くんだ~なんて大バカなことを言って、同僚に思いっきりバカにされた苦い思い出が・・・

鎌●学園、聖●、栄光学園・・・と若干仕事を思い出させる話題も・・・>angieさん

栄光は、取材で先生にお話伺ったことがあるんですが、週1・2回でも集中して練習することであの結果が出せたっておっしゃってた。夏休みの練習も、15日くらいしか来ちゃいけないんだとか・・・

でもグラウンドも広くて、環境よかったなあ・・・
緑がいっぱい。

それはそうと、DAVIDのバースデイも近いですね!
彼も少年のころベースボールをやったりしたのかな。
ポジションは、そうですね~ライトがいいかな。なんとなく。内野手じゃなさそう。

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