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好きなことがたくさんあると毎日の暮らしがちょっと幸せ。好きなこと、好きな人について語る気ままな日記です。chiharu 

「ラ・カージュ・オ・フォール」観劇

2008年12月29日 | Musical

12月25日のマチネ「ラ・カージュ・オーフォール」にを観て来ました。

ストーリーが単純で、難しいことは何も考えずに楽しめる、
これぞ、ブロードウェイミュージカル!的なアメリカらしい作品でした。

私が初めてブロードウェイ来日ミュージカルを観たのは、
「プロデューサーズ」でしたが、幕が上がった途端に、NYの風が吹いてきたような
ワクワク感に包まれたのをはっきり覚えています。

この作品も、プロデューサーズのカラーに似ていて、ダンスやコミカルさを楽しめる
エンターテイメントで、クリスマスにピッタリな作品でした。

 

Story
ゲイクラブの経営者ジョルジュ(鹿賀)と、看板スターのザザことアルバン(市村)は20年来同棲している。ジョルジュには、最愛の息子ジャン・ミッシェル(山崎)がいる。アルバンが母親がわりとなり、手塩にかけて育てて来た。
しかし、そのジャンが、突然結婚を宣言したことからひと騒動がまきおこる。
相手は、保守的で知られる政治家ダンドン議員の娘アンヌ(島谷)。
彼女の両親がジョルジュに会いに来るというので、ジョルジュは、ジャンの母親を呼んでその場をとりつくろおうとする。
ところが、ジャンの母親が急に来られなくなったから、さあ大変。
アルバンは、ついに女装して母親になることを決意、馴染みのジャクリーン(香寿)のお店で出会うことにしてダンドン夫妻(今井、森)の前に悠然と現れる。
このアルバンの機転で、その場はひとますハッピーエンド・・・
ところが、いつもの癖で、アルバンがカツラを取ってしまったのだ!!
絶体絶命の危機!! 果たしてどうなる・・・・・・?

 

_________________________

★鹿賀さんは、包容力のある演技、落ち着いた渋いダンディさを持っていて、
存在感たっぷりでしたし、妻役(ザザ)の市村さんが、なんといっても、
この役にはまりすぎ!
コミカルな演技、女性らしい仕草、本当にお上手で引き込まれました。
客席降りもあって、アドリブも入れていたようです。

市村さんってもう結構よいお年かと思いますが、
衣装替えも多くて、ハイヒール履いての演技、とってもハードだったと思いますが、
器用でパワフルな人だな~と感心しました。


★楽しみにしていた息子役の育三郎君。
ゲイ夫婦の息子なんだけれど、何故か妙にお坊ちゃま風な装い。


このミュージカルは、割とセリフも多かったですが、
育君、歌は相変らず素敵でしたが、演技が・・・まだ、う~ん・・・かな?
後半のコミカルなシーンなどは、良かったけれど、
前半はなんだか、セリフっぽさを感じてしまいました。
それとも、そういう役作りをしていたとか???わからないけれど。

育君の声の音を伸ばした時の響きが好きです。
若いのに、ふくよかで、どことなく哀愁を帯びている声だな、と思います。
だから、叙情的な歌がとてもよく似合って、胸にひたひたと染み入るのです。

物語前半では、育ての母、ザザに冷たくあたっていた彼ですが、
後半になって、どんなにザザが自分に愛情を持って育ててくれたのかを知って
こう言いました。

彼は僕の母です。」 そして歌い出しますが、なんていう歌だったのかな?
このシーンは、じーんと来ました。


★育君の相手役は島谷ひとみさん。
とっても可愛かったです。彼女も歌手だし、歌えるはずだけれど、
気の毒なほど、まともに歌うシーンがなくて、マスコットガールのようでした。


★ダンドン役の方、よい声~!と思ったら、今井さんだったんですね。
確か、ファントムをやっていらした方ですよね?
歌う場面が少なくて残念でした。
頑固な政治家役だったのに、最後のはじけっぷりには、目を疑いました・・・(笑)

 

★森公美さん、彼女はコミカルな役には欠かせませんね。
そこにいるだけで、楽しくなってしまうようなキャラです。
そして、今回思ったのは・・・彼女は痩せちゃダメですね!
あの体型がいい味を出しているし、魅力なのだろうな~と思ってしまうのでした。


★ジャクリーヌ役の香寿さん、素敵でした。
ルドルフにも出ていた方ですよね?
歌は少なかったけれど、お上手でしたし、エレガントな美しいお姿でした。

 

★あとは、なんといっても、ゲイのダンサーたち。 
すごかった!
女性のような声も聴こえてきたので、女性も混ざっているのかと思ったら、全員男性だったみたいだし、網タイツ姿が決まっていて、(遠目だったからかな?(笑))
楽しいダンスシーンでした。


私は2005年のトニー賞で、ラ・カージュが受賞した時のパフォーマンスがすごく印象に残っていて、それがこのゲイダンサーズのパフォーマンスだったんです。
あらためて、ビデオを引っ張り出して見てみたら、やはりブロードウェイは、
レベルが高い!と思ってしまいました。
 
You Tubeにもありました。ちょっと映像が荒いです・・・

 <!-- 59th TONY AWARDS LA CAGE AUX FOLLES -->



 

今回は、チケットを取るのが遅かったので、席が悪くて、一階の一番後ろの下手寄りでした。
それでも、日生劇場なので、それほど遠くはなかったのですけど。
そんな後ろの席だったのですが、市村さんや、育君が舞台を降りて、後ろのドアから出入りするシーンがあったので、歩いてくるのをそばで見ることができたのが、ちょっとラッキーでした。

 

あと、私の隣の席のおばさまが、開演10分後くらいから早々と、眠り始めまして、
いびきじゃないけれど、スーハースーハーの寝息が大きくて、気になって仕方がなかったです。ほとんど寝てましたよ。(笑)
そのくせ、手にはしっかり望遠鏡を握っていて、たま~にふっと目を覚ましては、
望遠鏡をのぞき、また眠る・・・またふっと起きては望遠鏡・・・
午後一って確かに眠くなる時間帯ではあるけれど、(映画ではありがち・・・)
あの賑やかな舞台でよくあれだけ眠れたなぁとびっくりでした。

観劇前の寝不足には気をつけましょう~。


今年ラストの観劇、楽しいひとときを過ごすことができて、満足でした。

 


 


4 コメント

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Unknown (めひこ)
2008-12-29 21:45:41
詳しいコメントありがとうございます。私も見ましたが、とても楽しく、居眠りする暇なかったです。(よかった、居眠りしたら、軽蔑されそう)。すごいなと思っていたけれど、アップしてくれたトニー賞のを見たら、もっとすごいですね。さすが!
育君、残念だけど、私もセリフがちょっと・・と思いました。サビタのような、生き生きしたところがなかったような。。歌はさすがだったので、もっと歌う場面あればよかったですよね。ミュージカル三昧の今年も終わりですね。来年はどんな楽しみが待っているのかしら。
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育君ね・・・ ()
2008-12-29 23:25:34
★めひこさん
居眠りね・・・(笑)
だって、たまにコックリするならまだしも、ずーっと寝てるからビックリしましたよ。
実は、そういう私も、その日はすごーい寝不足で(5時起きしたので)眠いなぁ、まずいなぁ・・・と思って、家族を送りだした後、二度寝してしまいました。
・・・ので、無事でした。(笑)

育君は、サビタでは演技がイマイチとか、感じなかったんだけれどなぁ。あの役は割と地に近い感じで、彼に合っていたのでしょうね。
セリフももしかして少なかったかな?
歌中心のミュージカルの方がいいのかも。
でも、映画にも出演しているのですよね。
観に行けなかったけれど・・・。
是非、演技の方も磨いて、日本の若手ミュージカルスターの階段を登ってほしいです。

来年も、色々な舞台、楽しみたいですね。





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いっしょですー (シシィ)
2008-12-30 00:24:58
今年最後の観劇、いっしょです♪
私も日曜にラ・カージュでした♪
この作品で今年が終われて良かったーって思える
素敵な作品でしたね!

宝塚以外で初めて観たミュージカルが
この作品だったので
いろいろな思いが込み上げてきて
うるうるっとしちゃいました

来年も観劇ご一緒できたら行きましょうね
よろしくお願いいたします♪
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よい締めくくりでしたね。 ()
2008-12-30 01:19:46
★シシィさん
ラ・カージュで今年の締めくくり・・・
やはり、最後は明るく楽しく!でよかったですよね。

コメディタッチ満載でも、ホロリとさせられるところもあり・・・
特に私は歌の題名はわからないけれど、
「今を大切に・・・」と歌われるところが印象に残っています。

来年もたくさん、ミュージカル話、そしておいしい話その他あれこれ・・・ご一緒しましょうね~。
こちらこそ、よろしくお願いします。







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