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好きなことがたくさんあると毎日の暮らしがちょっと幸せ。好きなこと、好きな人について語る気ままな日記です。chiharu 

韓国ミュージカル「マタハリ」

2016年05月19日 | Musical

ようやく、待ちに待った「マタハリ」を観て来ました。

今回の訪韓はマタハリ三昧、3回観ました。

5月14日(土) マチネ

マタハリ:キムソヒャン
アルマン:ソンチャンウィ
ラドゥ:キムジュンヒョン
アンナ:チェナレ
キャサリン:ソンウ

 


5月14日(土)ソワレ
マタハリ:オクジュヒョン
アルマン:オムギジュン
ラドゥ:リュジョンハン
アンナ:チェナレ
キャサリン:ソンウ

あん

 

5月15日(日)ソワレ
マタハリ:オクジュヒョン
アルマン:オムギジュン
ラドゥ:キムジュンヒョン
アンナ:キムヒウォン
キャサリン:ホンギジュ

 

記憶が新鮮なうちに、感想を書き留めておきます。
ネタバレです。

もちろん、私のことなので、ジュンヒョンラドゥの感想がやたら熱いですが
ご勘弁ください。(笑)

 


舞台・衣装

噂通りすごい豪華!立体的で 上下左右あっちもこっちも
クルクルと回転しながら いろんなところで役者さんが演じている。
一曲の中での回想シーンが うまく背景のボックスシートで演じられたり
暗転がなく俳優さんが歩きながらいつの間にか次のシーンに映る転換が絶妙。
でも、かなりお金かけたであろう一部ラストの飛行機上昇シーンは あっという間だし
さほどのインパクトがなくて…
3階から見た時は、あまりはっきり見えなかったです。
あれは、映像でも良かったかも・・と思ってしまいました。

衣装も、マタハリ、アルマン、ラドゥ、なかなか素敵でした。
ラドゥは軍服ではなくずっとスーツでしたね。
スタイルのいいジュンヒョンさんは、どの衣装もお似合いでした。
黒いガウン姿もあって、私は素敵だと思ったのですが、
一緒に観ていた友人たちには、イマイチ~と不評でした。なぜ~~~(笑)

 

マタハリ

 昼に見たソヒャンさん
笑顔の可愛い可憐なマタハリで 
歌も想像していたよりも力強さもあって十分良かったな〜〜と思ったのですが・・・

夜にオクマタハリ見たら やはりすごかった。
ソヒャンさんで普通に流してたシーンも演技が細かくて表情豊かだったし
(オムアルマンが相手だったせいもある?)
なんというか 女優オーラというのか
ソロの歌い上げ曲などは、歌で劇場の空気をつかんでしまうような圧倒的な雰囲気があった。
そして惚れ惚れするような完璧なプロポーション。
足がスラリと長くて、美しい。やはり舞台役者さんにとって、背があるって武器ですね!
前半のラドゥやアルマンと出会うシーンでは、意外と男前な雰囲気のマタハリを演じていた
オクマタハリでしたが、ドイツの大佐を誘惑するシーンはすご~くセクシーでした。

観て来た方がみんな、彼女のために作られた作品というのがよくわかるようでした。
あれだけ歌い上げるのに 声が潰れずに毎日のように演じているということに 驚きます。
体や喉のケア・・・かなりストイックにされているのでしょうね。

 


アルマン

チャンウィアルマン
ショーケースの動画のイメージより、歌がはるかに安定していて良かった。
品のあるちょっとシャイでほんわか優しい雰囲気のアルマン。

対して ギジュンアルマンは
前半の恋に落ちるシーンは、仕草から表情、セリフまで
子供のような無邪気さで、ピョンピョン跳ねるような可愛らしさ。

あ〜 この可愛くて思わずニコニコしてしまうような自由さが
ギジュンさんの魅力で人気が高いのかな〜と感じました。
私が観たドラマでは冷徹な役のイメージがあるので、演技の幅が広いんですね。
ただ ファンの方ごめんなさい。私は彼の歌い方がちょっと好みではなくて…
演技は惹きつけられたけど 歌は チャンウィさんが好きでした。

ラドゥとの対決ソングや、3人で歌う曲も、
チャンウィアルマンとジュンヒョンラドゥが歌った時が バランス的に気持ち良かったです。

オムさんは、普段もアドリブが多い方のようですが
オムアルマンがマタハリに会いに来てチュッチュチュッチュとラブラブしてると
アンナが、わざとらしくせき込むんですね。
するとオムアルマンが 「病院に行かれたほうががいいのでは〜」みたいに言ってて笑いをとってました。

 

ラドゥ


ジュンヒョンラドゥ
この役、ジュンヒョンさんにぴったりで本当にハマリ役だと思いました。
心の葛藤を演じる役が似合う俳優さんだと思います。
楽曲も彼の歌声の魅力が生かされるナンバーが多くて 嬉しかったです。
音の高低が半端なく難しい曲やスピード感のある曲も 、
お得意の歌い上げ曲も 声が気持ち良く劇場に響き渡り 本当にスカッとする。

彼は以前から一部のミューファンに「声が大きいだけ」などという悪い評価もされていたようですが
四季時代、そういうイメージでいた方も、
日本レミゼを観たらそんな評価は吹っ飛んだのでは?と思うのですが。
歌い上げるだけではない、強弱、緩急のある表現で情感こもった歌を聴かせてくれると思います。


前半のアルマンとの対決曲やノッテムネのような
激しい曲はもちろん大迫力で 胸をグイグイと掴まれます。

そうそう、日曜日のノッテムネを歌った時のジュンヒョンラドゥ
マタハリが帽子を机に置いて行ってしまったので その帽子を胸にぎゅーっと抱きしめつつ
「おまえを私のそばに置いておきたいんだよぉおおおお〜〜」と 絶叫する姿が
燃えるように激しかったです。(きっとあの後 あの帽子に顔を埋めて泣いてたかも…(笑))

あと、細かいのですが、ノッテムネの曲中で、印象に残ってるのが、
マタハリが ラドゥの告白にとまどい、「ごめんなさい、好きな人がいるんです。わかってください」と言うと、それを聞いたジュンヒョンラドゥが 「ジロー少尉?」と、聞くのですが
その声の裏に、なんともいえない複雑な思いが含まれているようで、好きでした。

ラストの裁判の前後の2曲は、切々と苦しい心情を歌う静かな曲で
すごく情感溢れていて良かったし大好きでした。

マタハリへの熱く苦しい思いをどうすることもできない自分…
でも、軍人としての祖国への責任感も強く、国を裏切れないというラドゥの決意。
それがよく歌で表現されていて心に響きました。

裁判前の「終えなければならない任務」という曲で…
「我がフランス全域の勝利に…歓声が満ちるその日を…」と歌う時の
毅然とした目付きと力強さに ジーンと来て…。
愛より国を選んだという強い決意を感じました。
(決意というか、自分に言い聞かせているのでしょうけれど・・・)

ラストの曲ではよく涙を流していると聞いたので、注目していましたが
私が見た日は泣いてはいなかったようです。
でも、最後のフレーズ
「歴史に残る私は果たして・・・誰(ヌーグーーー)・・・」の時に
顎や唇 ブルブル震わせて苦しそうでした。 
美しい裏声で消え入りそうに歌う声が切なかったです。 

リュラドゥ

第一声から わ〜〜さすがリュ様良い声〜と思いました。
3階で観たのですが声量もすごくてよく響く。

ジュンヒョンさんのオレ様な雰囲気より、もう少し大人で紳士的なイメージ。
その割に後半でマタハリにハマってしまった後は、段々 狂気じみてきて
歌の最後に奇声あげちゃったりして面白かったです。

ノッテムネ〜の時とかマタハリの身体を撫でつつ迫っていって
マタハリに嫌そう〜な顔されてたし…(笑)
(このシーン、ジュンヒョンラドゥは、マタハリを触ろうとするのに、
直前で耐えて手をプルプルさせて戻すというのを繰り返していて 可愛いかったですよ。😚)

リュ様 もちろん演技も歌も素晴らしいのですが
この役は、ジュンヒョンラドゥがより似合うと思いました。(ファンの欲目もあるでしょうが…)

裁判前の曲「終えなければならない任務」のラストで
🎶우리의 역사는 시작돼~~~~
 私たちの歴史が始まる〜〜

…と高らかに歌いあげるジュンヒョンラドゥのロングトーンが 素敵すぎて圧巻だったのですが
リュラドゥは 音あげてなくて ちょっと 自分なりのアレンジをしてました。
やはり、高音に強いのは、ジュンヒョンさんの強みですね。

リュ様はやはり、声楽出身ですし、声が基本的に優雅なんですよね。
ビブラートの感じもそうですし。
それに対して、ジュンヒョンさんは、声がスコーンと抜けるような強さ、鋭敏さがあって
焦燥感、緊迫感を感じさせるような曲がすごくピタッとくるのだと思います。
胸に突き刺さり感が強い。(どんな表現だ・・・)

あと、いつも言いますが、私、ジュンヒョンさんのちょうどいいビブラートが本当に好きなんです。
(ビブラートのかけすぎが苦手で、チリメンのように細かく揺れすぎるのが特に苦手。)
ロングトーンの時の ジュンヒョンさんの歌声が、ぴーーーんとまっすぐに伸びて
最後に美しいビブラートが来るこの絶妙な感じ!
たまりませんね~。(・・・と つい熱く語ってしまいました)

本当に、あの心臓にビンビン刺さるような響きのある歌声、
2009年の秋にラダメスで撃ち抜かれた時から、変わらずに 惚れています。
ジュンヒョン語りはこれくらいにして・・・



キャサリン

ソンウさんが圧倒的に歌が上手かった!

ちょっと思ったのですが、ラドゥとは仮面夫婦のようですが
キャサリンは 結構 ラドゥのこと好きなのかな…? なんて。

マタハリがドイツのスパイだという情報に困惑するラドゥに
「正しい選択をしなさいよ…」と諭すように歌うキャサリン。
それまでいつもオレ様キャラだったラドゥが、その時には椅子に座ってションボリしてて、
なんか可哀想な雰囲気になっていました。
ラドゥ、結構 尻に敷かれてるのかも。

そういえば、キャサリンがマタハリと対面して嫌味を言って去った後で
困ったように言うラドゥのセリフが面白い。

「家で経験する戦争に比べたら西部前戦はなんでもない…」と言ってるそうです。
ククク…

 
アンナ

チェ・ナレさんはマタハリを優しく包み込むような暖かい母親のようで
マタハリとのラストシーンでは、二人の心に触れるようでウルウルきました。

もう一人のキムヒウォンさんは 腰や膝がいつも痛そうでちょっとおばあちゃん風?
コメディ要素があって、結構観客を笑わせながら愛嬌のあるアンナでした。
歌の感じも全然二人タイプが違ったけど、アンナはどちらも良かったです!

キムヒウォンさん 笑ったのが
ラドゥがマタハリの楽屋を訪ねて来てアンナに「二人で話したいんですが…」と言うと
アンナが「私と?」とか言っちゃって(笑)
ジュンヒョンラドゥ、笑っちゃって「マタハリと…」って言い直してました。

 

その他…

とりとめないですが

やはり笑ってしまうのがタンゴダンサーズ。
ラドゥがマタハリにスパイになるように提案するシーンで、
いきなりタンゴで踊って歌うのも笑えるけど 、
ラストの裁判でマタハリが登場するシーン、
手錠はめながらタンゴダンサーズと共に華麗に踊って出てきたのには 大ウケしてしまった。

 


日曜夜のカテコでオムギジュンさんが ノリノリで踊ってて…
オムさんがジュンヒョンさんにも踊れよ〜とツンツン。
仕方なさそうにちょっとだけ踊ってて可愛かったです。
土曜日夜、リュさんも オムさんに踊ろうよ〜とツンツンされてたけど
リュさんは断って踊りませんでした。(笑)

 


ーーーー

もう十分、長いですが・・・
また 思い出したことがあったら 書きますね。

 

 


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミュージカルマタハリ (ナナミ)
2016-05-19 06:34:33
流石 ちはるさんです。マタハリ 全てに関しての話。色々頷く点もあり、新発見も多い 詳しく書いてくれたので マタハリを再現出来ました。
次回ミュージカルを見るときは、役者を選んで見に行きたいです。
ナナミさん (chiharu)
2016-05-19 11:11:18
読んでいただいてありがとうございます。
今回は世界初演ということで 内容がわかるか心配でしたが、色々なブログさんの詳しい解説にも助けられ、歌詞も手に入る範囲で訳してみたりもして…。
出来るだけ予習して観たので かなり舞台に集中して韓国語も 以前より耳に入ってきました。

感想を読んでもう一度 楽しんでもらえたなら嬉しいです!
ありがとう (ななやん)
2016-05-19 14:26:44
ジュンヒョンラドゥ目線の感想がかなり嬉しいです~U+2661
読みながら場面を思い出し…浸ってしまいました(^^;
マタハリの帽子を胸に抱きながら熱唱し、舞台展開の為にそのまま後ろに消えていくのが何度見ても惜しい…。
拍手出来ないし…(^^;
Re:ありがとう (chiharu)
2016-05-19 18:56:30
ドリームガールズやレミゼのジャベを観た後に
感想を結局書きそびれたので
今回は 忘れないうちに書きました!

ラドゥは出番も歌も多くて嬉しかったし
ついつい感想もジュンヒョン目線に…(笑)

あ~~そう言えば ノッテムネ~~の後は
後ろに引っ込んでしまったものね。U+1F4A6
あそこは炎が見えるようにあつかったね。U+1F525

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