ゴースト千秋楽の旅日記

 

元々は、ゴースト千秋楽に合わせて、3泊の旅行を計画していました。
今まで、観そこなっていた、韓国モーツァルト！を今度こそ観れる！と、
モーツァルトのチケットを２枚、そして、もう一枠予定が空いていたので、
来韓Catsでも観ようかな？と思っていました。

それが、急な家族の事情で、無理かもしれない・・・という状況になり、
一度は、きっぱり諦めるつもりでした。

ただ、チケットはすぐにキャンセルしてしまったのですが
実は今回に限って、飛行機も、ホテルも、キャンセルがきかないタイプを選んでいました。
（その方が安いので・・・）
行っても行かなくても、同じ金額を取られてしまうのです。
それが、口惜しくて、すぐにはキャンセルしないで、そのまましばらく置いておきました。

ところが、訪韓予定だった一週間前になって、少し状況が変わって
行こうと思えば行ける？・・・でも、今更　家族に言いにくい・・・
やっぱり、おとなしく家にいるべきかな？などと、ぐずぐず悩んでしまいました。
さすがに、3泊4日で家を空けるのは、気が引ける状況だったのですが、
一泊だけなら何とか・・・という思いが沸々と湧きあがり・・・。
ついに、我がままを通して一泊だけ行かせてもらうことにしました。

私は、何かをする場合、きっちり余裕を持って準備したいタイプなので、
一週間前になって、まして、海外旅行なのに、間際にバタバタするのは苦手なのですが、
もう、この時は千秋楽だけでも行く！という思いで、頑張って準備しました。

飛行機の変更、ホテルの宿泊日数変更、ゴーストのチケット手配・・・
でも、逆に、それがクリアできたら、一泊だけだし、
もう今回は気楽に、誰にもお土産も、何も準備しなくてもいいや！
本当に身軽に、ただ観劇してくればいいのだから！という気持ちになりました。
ジュンヒョンさんにも、手紙だけ書いて。

着替えも最低限にして飛行機に持ち込みできるバッグにして。
そしたら、本当にこれだけでいいのか？と思うくらいに、荷物が軽くて、不安になるくらい。(笑)
去年、レミゼで地方公演に行った時の方がずっと荷物重かったわ・・・。



さて、いつもは、ANAかアシアナを使っていましたが
最近　話題のLCCを初めて使ってみました。
バニラエアです！
ソウル行きは一日に2本往復していて、午前便を使っても、
マチネ公演を観るには間に合わないかな？と思いますが
夜公演には十分間に合います。

ただ、成田↔仁川なので、やはり羽田よりは遠いし、空港に行くまでの料金も余計にかかりますね。
まぁ、それでも、ANAの半額くらいの金額なので、やはり安いです。

10：45　発の予定が30分遅れました。　
ゲートの場所がやはり、少し遠いのと、バスに乗って飛行機に乗り込むのが
なんとなく、懐かしかったです。

 

空が綺麗～～～。

飛行機の中では、食事はもちろん、ドリンクも出ませんが
ソウルまでの短いフライトでは、それも気になりませんでした。

無事、仁川に着いて・・・
LCCの場合、そこからシャトル電車に乗るということを知らなかったので、
飛行機から降りたら電車のホームにたどり着いて、ちょっと、焦りました。

出国手続きを終えたら、荷物を預けていないので、すぐに出られてラク～～。

しかし、両替をしたら、あまりのレートの悪さに、ビックリ＆ガッカリ・・・

 
さて、今回は劇場、Dキューブシティのある新道林駅ではなく、
隣の駅、九老（グロ）のホテルです。
九老駅まで、バスが出ているので、リムジンに乗りました。

6003番。　前もってチケットを買わなくても、Tマネーカードで支払えるのかな？と思って
バス乗り場のおじちゃんに、質問してみました。
韓国語でチャレンジ～。
　Tマネーカードでも、大丈夫ですか？と聞くと、大丈夫とのこと。
乗る時に、バスの運転手さんに、Tマネーで・・・と言うと、どこまで？と聞かれたので九老駅と言って、ピっとタッチ。
一応、バスの案内放送は日本語もついていました。
乗り過ごさないように気をつけて、降りる駅の放送があったら　ブザーを押して・・・。
無事に到着！

ホテルも、すぐに見つかりました。

今回は、安くてネットの評判が良かった　「デリムレジデンス」
オーナーのおじさんが、とにかく親切だという評判でした。
あと、英語ができると・・・。
（しかし、今の私は英語も自信ないし、かと言って韓国語もそれほどできるわけじゃない）
予約した時も、オーナーから、英語でホテルまで行く方法や注意、割引券など、とても丁寧なメールが来ました。


正直、外観は全然よくないです。
入口入っても、ロビーもなくて、ちょっとドキドキしたけれど、
事務所みたいな部屋の中に声をかけたら、とても親切に案内してくださいました。

 

部屋には、名前とWelcomeの張り紙が！(笑)

 

部屋は綺麗で、なかなか広い。　Wifiも無料。
基本的なものは、全部揃っていたし、十分でした。

レジデンスなので、キッチンもついてる。
一通り、部屋の中を　簡単に説明してくださって・・・

ホテルに帰る時間が深夜で遅くなっても、入れるか？ということを聞きたかったのですが、
英語で聞こうとしたら、　英語できません・・・と言われて
あ、この方はオーナーじゃないのか、と思って、
韓国語で言えるかな？と　焦り
遅い深夜　帰る時・・・　門は？　大丈夫？　みたいに　ゴニョゴニョ言ったら
なんとなく、わかったみたいで、ケンチャナヨ～（大丈夫です～）と、にっこりしてくれました。

とりあえず、少しだけ、ホテルで休んで・・・

Dキューブで韓国の友人と　公演前に食事の約束をしていたので、早目に出かけました。

新道林駅からDキューブシティに入るこの回転扉の風景・・・

アイーダの時から何度か通った場所なので、
また、来たよ～という思いと、、これでここに来ることもしばらくないのかな、なんて思うと
なんてことないこの風景にも、じーんとしてしまいました。


7階の劇場ロビーに上がると、人がいっぱいでびっくり！
まだ5時なのに、なんで？と思ったら、ちょうど、マチネ公演が終わって
チュオン君を待っている人で溢れているようでした。

人をかきわけて・・・友人とも無事に会えて再会を喜び、６階のジェシカキッチンという
イタリアンバイキングのお店に行ってみました。

公演前だったので、あまりガツガツたくさん食べるのもなぁ・・・と
控えめに取りましたが、美味しそうな料理がたくさん並んでいて
今度は、もっとガッツリ食べてみたいです。




この後、もちろん、デザートも食べました～。

ミュージカルの話、ジュンヒョンさんの話・・・
慌ただしく話しながら、１時間があっという間。

日曜日で、公演が６時半開演なので、ちょっと忙しい。
６時過ぎには、７階ロビーに移動。


ジュンヒョンさんのカフェの方たちと、あんにょんはせよ～。

そして、日本の友人とも、合流してホッとして、劇場の席へ・・・

 
席に座って・・・　
千秋楽に本当に来れたんだな～という喜びをヒシヒシと感じ・・・
しかも、一列目のこんな素敵な席に座れて幸せだ・・・
本当に最後なんだな・・・
久しぶりに　この目の前の舞台にジュンヒョンさんが現れるんだな～とか
色々な思いが胸をよぎりました。

舞台は　本当にあっという間に過ぎてしまいました。


舞台という時間の芸術・・・　
どんどん、過ぎて消えていってしまう、その時だけのもの。
手にとって残しておけないもの。
惜しいけれど、だからこそ、その時間を共有できたことに感謝し
その舞台から受け取ったものを、思い出として胸に焼き付け、大切にしなくてはね。

公演後、サインをいただいて、束の間の幸せな気分と共に
終わってしまったという淋しさを抱えながら・・・
友人と近くのコーヒーショップでお茶をして余韻に浸る。

ただ、今回、お互いに別のホテルに泊まっていたし、
一人で遅い時間にタクシーに乗るのは嫌だったので
名残惜しかったけれど、電車のあるうちにホテルに戻った。

新道林の駅に、ゴーストの大きいパネルが・・・
これも、もう　最後だ・・と、　いちいち、しんみりくる。

 

ホテルに戻って、一人になると、今回は何故か、いつもと違う。
公演の後は、いつもなら幸せ感にホクホクして興奮が醒めなかったりするのに・・・
今回は、それよりも、淋しさや虚しさがどっぷり来てしまってなんだか落ち込んでいた。
観に来れただけでも贅沢なのに、とわかっていても・・・

アイーダから、レミゼ、日本来日のJTR、ゴースト・・・
ここ１年半は、いつも次の楽しみがあって、たくさん会えたから。
段々、心が、贅沢になってしまったんですね。

色々な思いが巡り、なかなか、寝付けない夜でした。

次の日、飛行機は２時過ぎ。
改めてどこかの街にわざわざ行く気持ちにもなれず、時間もそれほどないし、
九老駅近くのデパートでもうろついてみようかと思って１０時ころにホテルをチェックアウト。

チェックアウトしようとするとオーナーらしき男性がいらっしゃいました。
コメディアンの島田洋七さんに似ているその笑顔と優しい語り口で、
すぐに　あぁ～　親切で評判がいいオーナーさんってこの方か！とすぐにわかり、嬉しくなりました。

韓国語はできますか？と聞かれて、少しだけ・・・と言ったら
三泊宿泊の予定が一泊になってしまったことを、気にしてくれて
どうしたのですか？と聞かれた。

「家族の用事があって・・・　残念です。キャンセルしてすみませんでした。」と言うと、
「ううん、大丈夫だよ～今日はどこか行くの？」というので、
「駅の近くのデパートに行きます・・・」とか、
「今日帰ります。いい部屋でした。またよろしくお願いします。」とか・・・話をして。

そんな程度の話しだけれど、なんとなく少しだけでも話せて嬉しかったです。

そして、お土産までくれたので、感動しちゃいました。
韓国のりでした。(笑)

 

駅の近くのデパートで何か、ちょっと日用品とか、お土産とか見ようと思ったのに・・・
まだ開店してなかった～。
開店時間、遅いのね・・・

結局、他に行くところもなく・・・早めのバスに乗って、仁川に向かってしまいました。

そして、空港でランチを食べることにしました。

「ハヌル」というお店で、韓国料理を・・・。

 

あまり、たくさん食べられない気がしたので、アワビ粥を食べたかったのに
それは、朝食メニューだからやってないと言われて・・・

コチュジャンプルコギビビンバ　にしました。
そしたら、こんなにたっぷりの量が出てきちゃって・・・食べきれなかった～。
ちょっと、からかった・・・

かなり余裕持って空港に来たのに、お昼食べたり
また、シャトル電車に乗ってゲートまで行ったりしたので
意外と移動に時間がかかって、搭乗時間にギリギリになっていた。
LCCを利用するときは、時間に余裕を持っていないとダメですね。

でも、２万円程度で韓国行けちゃうんですよ？
九州に行くのにも、いつももっとかかるのに！
大阪に新幹線で行くのも、もっと高いですよね。
まともな値段で行けなくなりそう・・・

さて、一泊の弾丸旅行の旅も無事に終わり。

思い切って行って来てみれば、家のことも、特に何の問題もなかったし。
これで、あの週末、何をするわけでもなく家にいて、キャンセルしたことに悶々としていたら・・・
すごく落ち込んでいただろうなぁ～。

迷っていたときに、何人かの友人に　後悔ないようにね・・とか
行けるなら行ってきたらいいのに・・・とか　言ってもらったことも大きかったかな。
ありがたかったです。

しかし、今までも、何度も思ったけれど
「決断すること」ってすごいですね。
どうしよう・・・と迷うことって、よくあるけれど、
やはり、最終的に決めるのは自分であって
「よし！やる！」とか「行く！」とか決めてしまったら、それに向かって具体的に動きだすわけで・・・
うまく行かない時もあるかもしれないけれど、決めなければ、何も実現しないし。
実現したら、あの時、決断して良かった、と思える。


とりあえず、次にいつ　ジュンヒョンさんに会えるかわからないので、会いに行けて良かったです！


家族にも感謝・・・。