添乗備忘録改め暮らしの記録

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〜からの田舎暮らしの日々の記録

パンとサーカス

2010年02月05日 | アフリカ
北アフリカ最大のローマ都市、レプティス・マグナ。
最盛期の2世紀には、ローマ皇帝セプティミウス・セヴェルス帝を輩出し、人口10万人を抱える「ローマ以外のローマ」と呼ばれる繁栄を築いていました。
そして十分なパンを手にした豊かな人々が欲したものがサーカス、つまり娯楽です。
収容人数1万6000人のこの円形競技場では、日常的に様々な戦いが繰り広げられていました。
剣闘士VS猛獣、ライオンVSトラなどの猛獣同士、ゾウやキリン、また、水を張りワニを放ち競技者と戦わせることもありました。
競技者(剣闘士)となるのは奴隷や捕虜、死刑判決をうけた犯罪者ですが、主な競技者である死刑囚が不足した時には、死刑に相当しない犯罪者もこの競技場に強制的に送り込まれていました。
当時、血が流れれば流れるほど歓声に沸いたであろうこの競技場は、発掘されるまで完全に地中に埋まっていたことから保存状態は極めて良好です。

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