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晴(ハル)ライフ☆オンザロック

英国、ドイツ、スウェーデンでの暮らしを経て、ただいま日本に一時帰国中。
次なる目的地を決めるべく、奮闘してます(汗)

野望の実現に向けて

2006年03月08日 | インターンシップ
先週の月曜日(2月27日)に、広島大学の図書館から
4名お客様が来られました

別プロジェクトゆえあまり詳しくないのですが、
武力紛争、武器産業、武器輸出、核不拡散の
国際的枠組みに関する情報などを全てデータベース化して、
外部からも簡単に関連情報の検索&アクセスができる
システムを作っているプロジェクトがうちの研究所にあるんです。
世界銀行や欧州連合など様々な機関からの
出資を受けて活動しているプロジェクトなのですが、
その出資者の中に広島大学も含まれていて、
今回はそのデータベースの日本語の翻訳に取りかかるための
「打ち合わせ」的目的で4人が来られました。



これまでも日本人のお客さんが
ストックホルム国際平和研究所に来る事は何度かあって、
その度に接待で(別プロジェクトであっても)駆り出されていたんですが、
実はそういう機会を狙ってある“企み”を
各訪問者に持ちかけていたんです。。。



それは・・・







うちの研究所の年鑑を
日本語に翻訳するという計画!!!

(以下、うちの研究所をSIPRI(シプリ)と呼びます。
 Stockholm International Peace Research Instituteの略です)



私が去年の10月にSIPRIに来た時、地下階の廊下で見つけたのが
SIPRIが創設されて以来毎年発行しているSIPRI年鑑(Yearbook)が
大量におさめられた本棚。。。





2006年の今年はSIPRI創設40周年なので、
過去40年分の年鑑がずら~~~っと
地下のアーカイブに眠っているんです。

「40年の蓄積か~、すごいな~」

と思って見ていたら、
棚の端っこに意外なものを発見!!!










なんと!!!日本語じゃないですか!!!!!!





SIPRIの年鑑って、広辞苑のようにものすご~く分厚いんです。
それを一冊全て日本語訳にするのは
本当に途方もない作業・・・(だと思う


調べてみたところ、1980年代後半と1990年代半ばに
日本語訳がちゃんと出ていたようでビックリ!!!






で、それ以来私が胸に秘めてきた企みというのが。。。





SIPRI年鑑の日本語バージョンを
復活させたい!!!






実際の翻訳作業が一体どれだけ大変なものなのか、
一言語の翻訳バージョンを出すのに一体どれだけのお金がかかるのか、
そんな事を知るはずもなく、ただただ突拍子もない思いつきで、
「自分がSIPRIにいる間に日本語バージョンの
 復活に向けて何かできないか」
とSIPRI内の色んな人に話をして可能性を探ってきたんですが、
返ってくる返事はいつも「お金を持ってきたらね(If you bring money)」。



ペーペーのインターンの私なんぞに
そんなお金をかき集めることもできないので、
SIPRIに興味を持って来訪される日本からの訪問者に
さりげなく日本語バージョン作成プランの話を持ちかけていたんです


反応はいつもよかったものの、最後には
「いいね~!日本語訳、是非頑張ってね!」
との言葉を言い残して皆去るばかり。。。



「あ~、やっぱり言い出すだけじゃダメよね。
 インターンじゃなくて、もっと経験を積んである程度の
 肩書きを自分が手に入れてから自ら資金を集めてやるしかないか。。。」


と半ば・・・いや、90%あきらめていたんです・・・が!!!!!!!





そこに救世主現る!!!





それが今回SIPRIに来られた広島大学図書館の方々
4人のうちの一人が図書館の館長さんだったのですが、
なんとこの4月から副学長になられるとのこと!!!


「学長に直接かけあって、予算組むようにしてみるよ」



鶴の一声は偉大なり(笑)




その後話はトントン拍子に進んで、
今日は私がSIPRIの編集長と話をして、
翻訳に関わる大まかな条件等について軽く交渉、
近々広島大学とSIPRI間で具体的な交渉が始まりそうなんです!



私自身、どういう形でその翻訳プロジェクトに関われるのかわかりませんが、
自分が所属するプロジェクトのチャプターだったら翻訳はできるだろうし、
翻訳に関わらないでも、プロジェクトのコーディネーターとしてでも
できる仕事はきっとあるだろうし、とにかく本当に作業が始まったら
日本語バージョン作成のために自分にできる事は何でもしようと考えています!





ここまで日本語バージョン作成にこだわる理由。


それは、一日本人として学問における“言語”の壁の厚さを
これでもかというくらいよく理解しているから、です。


自分が勉強してきた分野に限って言えば、
平和研究や紛争予防問題に関する書物、論文、情報は全て英語。
もともとこの分野に長けた学者や専門家が日本には本当に少なくて、
役に立つ文献を書ける人が日本にいない=日本語での情報入手は困難な状況
(もちろんこの分野において意義ある本を出してる人はいるけど、
 日本の学問全体に言える傾向としてどれも理論の話ばかり。
 平和研究において今最も必要なのは理論より実践可能な“戦略”であり、
 そういう戦略を提言できる学者や専門家は
 残念ながら日本には少ない・・・というか皆無?


運良く英語が操れる人ならいいけど、
現実にそれができる人はやはり少ないのが現状で、
自分の学生時代を振り返ってみても、
日本語での文献が少ないゆえ英語の文献や資料に頼ろうとしても、
いざ英語で読むとなるとどうしてもその作業を
敬遠してしまって読まずじまい・・・ということばかりでした


学習や研究する場において、自分の知識の向上のために
意義ある読み物が目の前にあるのに、言語が障壁となって
それを使いこなす事ができないというのは悲しい事。


実際にSIPRIに来られた日本人の中にも、
英語で文献を読むことに自信のない人が
「SIPRI年鑑、日本語で読めたらすごく役に立つのにな~」
と言う人がいて、
「やっぱりSIPRI年鑑を日本の学生や日本人研究者に
 広く読んでもらうためには日本語にしないと!」
との思いを強くしていたんです



軍備・軍縮問題、武力紛争解決、核不拡散問題等について
日本でこれから勉強したいと思っている人達、
そして(自分も含め)既にその分野の研究に携わっている人達に
最新の、そして役立つ情報と知識を広く提供するために
SIPRI年鑑日本語版の作成、頑張りたいと思います!!!



まだ生きてます・・・

2006年02月09日 | インターンシップ
一月近くも更新が止まってしまいました・・・





ほんまに拉致られてるんとちゃう~ん?






・・・いや、まだ何とかしぶとくストックホルムで生きてます・・・


実は北朝鮮外務省高官の二人が去った直後、
うちの研究所を含むエリア一体が原因不明の停電に見舞われ、
数時間後に電気は回復したものの今度はうちの研究所だけ
全館電話回線が断たれて内線も外線も使えない状況が一週間続きました


研究所で働く者一同、

「マジで彼らの仕業じゃないのか・・・???」

と真剣に思った瞬間でした・・・




1月16日の最後のブログの更新以降、研究所の年鑑作成作業と
新プロジェクトの準備作業がピークをむかえて、
平日は勿論の事、週末もほとんどオフィスにこもっておりました


その頑張りの甲斐あって、このインターンシップが終わる頃には
貴重な“成果”をきちんとした形にして残す事ができそうです




実は2006年度版ストックホルム国際平和研究所年鑑に載る
私の二人のボスが担当するチャプターの中で、

○○(私の名前) assisted in working and collecting data for this chapter.

という感じで私の名前を載せてもらえる事になったのです!!!




二人のボス、キャロラインとシャロンからは一言もそんな事聞いてなくて、
先週木曜日に二人から完成したチャプターを渡されて
「月曜日までにコメントちょうだい」
と言われたので、金曜日の朝早速読み始めたんです。


そしたらいきなり一ページ目に私の名前が書いてあってビックリ!!!




階段を駆け下りて二人のオフィスに飛び込み、


「わ・・・わたしの名前!!!チャプターに載ってるんだけど!!!」



・・・二人ともにっこり・・・




「こんなに頑張ってくれたもの、二人で相談して
 インターンの名前も載せる事にしたのよ





・・・本当に泣きそうになりました・・・





たかだかインターンだけど、これまでの自分の頑張りが認められたような気がして、
ストレスとプレッシャーの中でへとへとになった時もあったけど、
その全てがぜ~んぶこの瞬間に報われたような気がして、
本当に本当に嬉しかったです!!!




それからもう一つ、1月から始まった新プロジェクトの中で私が担当する
タイ南部におけるイスラム系武力勢力による反政府活動に関する分析レポート。
まだ形にはなっていませんが、完成した折には
なんとうちの研究所のホームページに“プロジェクトの研究成果”として
載せてもらえる事になりました~~~!!!


もちろんAuthorのところには私の名前が載ります!!!



こんなに貴重で意義あるチャンスを私に与えてくれた
プロジェクトリーダーのニールに大大大感謝です!!!




残りのインターンシップ生活はこの分析レポートに
全身の汁という汁を注ぎ込みます!!!(笑)




そうそう、それからインターンシップ、
当初の予定では三月末までの予定でしたが、
四月末まで一ヶ月延長することになりました
もしかしたら五月末になるかもしれませんが・・・
スウェーデンの遅い春を何とか少~し垣間見る事ができそうです




そんなわけで、このインターンシップ日記、
もう数ヶ月続く事になりそうです




って、続けるからにはしっかり更新していかないとね・・・
とりあえずこのラスト一ヶ月ほどの多忙さに見舞われることはなさそうなので、
これからはまた定期的に更新していけるように頑張ります



北朝鮮高官による話の要約もちゃんと載せますので・・・
(実はこれをする時間がなかなかとれなくて
 それがそのまま更新ストップにつながってたんです・・・。)




インターンシップの成果をしっかり出すべく、
これまで以上に頑張らないと!と毎日自分に喝を入れてるハルでした



客人来訪

2006年01月16日 | インターンシップ
しばらく更新が止まってしまい大変申し訳ないです!



なんか知らんけど、妙に忙しいねん!!!(汗)



年鑑の仕事やら新プロジェクトの打ち合わせやら、
そして自らの就職活動のための情報収集なんかをしてたら
一日があっという間に終わってしまって毎日が「時間切れ」状態
一日26時間ぐらいならいいのに~・・・
いや、その二時間はきっと睡眠時間に消えるだけかな?




さて、実は今日、超大物ゲストがうちの研究所に来ました!!!
毎週月曜日の朝9時半からスタッフミーティングがあるんですが、
ミーティングルームに入ったら、見たことのないアジア人の男性二人が
席についてアメリカ人の研究者と話をしてたんです。

「誰だろう???」

って皆が興味津々だったんですが、
ミーティングの冒頭で副ディレクターが、

「今日はまずゲストから自己紹介をしてもらおうかな」

と言うと、それに応えてアジア人男性二人が起立。




・・・一体誰だろう???ドキドキ・・・←皆の視線が集まる









北朝鮮外務省から来た○○○です」




・・・・・・





ええぇぇ~~~~~っ!!!





す・・・すごい!生まれて初めて北朝鮮の人に会っちゃった!!!(そこかよ・笑)
しかも政府からの役人さん!!!






最初に自己紹介した方がかなりの偉いさんらしいのですが、
なんと自己紹介の最後でいきなり


「この研究所にいる日本人研究者と
 是非お話をさせていただきたいです」



などとのたまうではないですか!!!





・・・日本人研究者???





・・・日本人・・・・・・







私しかおらへんやんけ!!!







な・・・なんで私のこと知ってるの???
ミーティングルームでこうして会うまで一度も会った事ないのに・・・





もしかして・・・狙われてる???(笑)







話では今週水曜日までスウェーデンに滞在する予定とのこと。
スタッフミーティングの後、早速その二人とお話する機会を持ったのですが、
開口一番一人の口から出た言葉が、



「大丈夫、君のことを拉致したりはしないから」
“Don't worry. We're not going to abduct you.”







・・・・・・・・・







全然笑えね~よ!おっさん!!!(痛)






こんなにリアルな冗談、これまで聞いた事ないかもしれません・・・(苦笑)







って、こうやって書いてると、この二人ってものすご~く怖そうで
悪そうな顔した男性に思われちゃうかもしれないけど、
実際話をしてたら非常に気さくな方達でビックリ!!!


まず一人目・・・





いい人そうやろ?(笑)





そして偉いさんの方がこちら・・・







めっちゃいい人そうやろ???(笑)





彼らの左胸あたりをよ~~~く見てみてください!




・・・で、出た~~~~~~!!!


金日成バッジ!!!




本当につけてるんですね、あのバッジ・・・。
これまでテレビや雑誌でしか見たことなかったけど、
本物は妙にキラキラ輝いてましたよ・・・



アジア研究のフランス人の人なんて
「僕、アレ記念に欲しいな・・・」
なんて真剣に言ってましたしね・・・

・・・私も欲しい(笑)




北朝鮮、否、正式にはDPRK(間違っても彼らにNorth Koreaなんて言えません)からの
思わぬゲスト来訪に朝から一同ビックリ仰天の月曜日でした




「拉致したりしないから・・・」の冗談の後、
結構真剣に日朝関係の現状と今後について私に語ってくれたのですが、
その詳細は次回報告させてもらいます・・・。


・・・非常に眠いんで・・・



またしても「今日」という日の時間切れ
あ~やっぱり一日24時間なんて短すぎるわ~


Hustle and Bustle...

2006年01月11日 | インターンシップ
ここ数日、比較的温かい日の続くストックホルムです
(でもマイナス5度くらいだけどね。。。)


年末年始に長~いホリデーを取っていた研究所の人達も
今週月曜日からみんなオフィスに復活!!!
再び慌ただしい日常が戻った、という感じです



私は昨年暮れから取りかかってたボスの年鑑のチャプター完成に向けて、
最後の詰めをするべく、使用された参考文献の最終確認作業でてんてこ舞い
自分の修士論文でもそうだったけど、中身を書くのも大変だけど
それにも増して大変なのが参考文献の最終チェック。。。
平和研究や軍縮問題で一目置かれてる研究所の年鑑ともなれば、
信頼のおける情報源からどれだけ正確な情報を入手しているかは機関の死活問題。
インターンシップにのしかかる責任も重大です。。。


この年鑑関連の仕事が一段落ついたら、新たなプロジェクトがスタートする予定
既にプロジェクトリーダーから課題は与えられてるのですが、
タイ南部におけるイスラム系反体制派の動向、歴史的背景、
反体制派とタクシン政権間の武力対立&交渉の今後の行方と動向について
リサーチをしてレポート提出するよう頼まれてます。。。


実はタイ南部の情勢について、一般的知識こそ持ってるものの
具体的な紛争の詳細についてはこれまでしっかり学んだことがなく、
そこを上手くカバーしつつ、紛争解決と紛争予防という自分の専門分野を
いかに上手く活用して意味ある分析レポートを作成していくかが課題
自分にとっては挑戦であり、同時に自分の分析能力をプロジェクトリーダーに
しっかりアピールする大きなチャンスを与えられたわけでもあるので、
残りのインターンシップ生活はまさに正念場です!!!


国際機関、国際NGOや政策研究所を対象にした就職活動にも
これから本格的に取り組む予定でいます!
残りのインターン生活はかなり忙しくなりそうだけど、
仕事にかまけてもいられないのが痛いところです。。。



インターンシップも就職活動も頑張らないと!!!




さあ!腹がへっては戦はできぬであります!


今から家に帰って夕飯をしっかり食べてきます。。。(笑)



以上、ハルのちょっとした所信表明でした!


ホリデー

2005年12月17日 | インターンシップ
うちの研究所で働く人のほとんどが、
今日が今年の最後の出勤日で明日からホリデーを取っています!



色んな国から来た研究者が働いてるので、
マレーシア、アメリカ、オーストラリアなど
皆ホリデーで帰る先も様々。。。


あ~、マレーシアとかオーストラリアなんてすごくうらやましい!
太陽が浴びたいよ、私も。。。



ちなみに私は23日からオフです!!!
(ちょうどカイも来るしね
インターンだし、年末年始も働かなきゃな~、
なんて思ってたんですが、ボス二人が


「私達がいないんだから、来なくていいよ」


と言うもんで、1月2日までホリデーいただいちゃいました!!!



中には三週間も休み取ってる人もいるもの
やっぱりもう日本には帰れない、としみじみ思う瞬間です(笑)




さて、今日オフィスに私宛の荷物が届きました


「なんだろう?お母さんからは既に荷物届いてるし、
 それ以外でオフィスに送ってもらったものなんてないけどな。。。」


そう思ってパッケージを見てみると、DHL。





そう、ドイツから






箱を開けてみると、、、





な、なんやろ、コレ???




さらにフタを開けてみると、、、





タラ~ン!!!




ドイツのお菓子、レーブクーヘン!!!


中でもこれはアーヘンという町の名物“プリンツェン”というもの!!!





どうやら仕事でアーヘンに行ったカイが買って送ってくれたらしい



ありがとう、カイ~~~




早速研究所の人達と一緒にいただきました~
一人ドイツ人の女性が働いてるんですが、これを見るなり目を輝かせて
レーブクーヘンにかぶりついてました!(笑)
(彼女、スウェーデン人と結婚してずっとスウェーデンに暮らしてるからね)






それはさておき、今日は金曜日ですが、午後6時過ぎ現在、
家に帰れる気配はありません。。。
『花金』なのにオフィスに一人~~~(いや、階下に他の人はいるけど)
ホリデー前に終わらせなきゃいけない仕事がた~んまり!!!
火曜日と水曜日はクリスマスイベントでほとんど仕事できなかったしね



明日(土曜日)はクリスマスショッピングをしてくる予定
カイへのプレゼントを考えないと。。。



なかなかいいアイデアが浮かばないのよね~



明日は一日中ショッピング街をウロウロすることになりそうです
男の人って、クリスマスに何をもらうと嬉しい???
何かアイデアあったら教えてください


無臭ムッシューマシュー

2005年12月08日 | インターンシップ
オフィスに着いてまずすること。


それは、キッチンにまっすぐ向かい、エスプレッソマシーンで
美味しい朝の一杯を入れること
いや~~~、この一杯が美味しいんですわ~
(上の写真はうちの研究所のキッチンです



もう何度もこのマシーンについては書きましたが、
今日は写真つきで・・・(笑)





なかなかモダンな感じでしょ???


まず自分の好みの濃さのエスプレッソを作って・・・





それからミルクをジュバババ~~~~とスチームで温めて泡立てます!





泡立てたミルクにエスプレッソを注いだら出来上がり~









・・・って、今日はコーヒーの話をしたかったわけじゃないんですよ!







最近研究所で異臭事件が発生!!!


研究所の建物は三階建てなんですが、私のオフィスがあるのは三階。
三階は主に図書館スペースで、インターンシップの私の他は
皆ライブラリアンの人ばかり6人のオフィスがあります。


10月にインターンシップを始めた時から、
時々図書館内を漂う異臭が少し気になっていたんです・・・



時にその異臭は二階でも発生・・・。



しかし一日中その臭いが漂ってるのは何といっても一階フロア・・・
一階にはキッチンがあるので、お昼御飯を食べたりコーヒーを入れたりするのに
一日のうちに何回か行き来するフロアです



その臭いは、一階にオフィスを持つある人のオフィス前で強烈に・・・



二階、三階で異臭がするのは、きまってその人物が現れた時・・・






そう・・・アレです・・・





一言で端的に言うと・・・






ワキガ臭・・・






痛い!ワキガって一番痛いんですよね~~~


なぜって・・・



一体どうやって本人に知らせるのか・・・






うちの研究所の日常を揺るがすほどのワキガ臭を漂わせてるのは、
南フランスのボルドーから来た客員研究員のマシュー



*とってもいい人なんです(←ワキガの人にありがち)

*とってもフレンドリーな人なんです(←これもワキガの人にありがち・涙)



毎日研究所内を歩き回って皆に挨拶をする
とってもいい人なんです!!!(泣)




・・・もう研究所全体が彼の香りに包まれて気分は南仏トレビア~ン・・・




マシューは私が来る三日前に研究所に来たんですが、
一階にある大きな部屋を壁で二つに仕切った片方が彼のオフィス。
彼のオフィスの横には、インターンシップのスウェーデン人アンナの部屋が・・・



マシューが来てから二週間目、
アンナの部屋の扉が静かに閉じられました・・・(笑)




これまで日本でもワキガの人には幾人か遭遇したことあるけど、
その誰のワキガよりもマシューのは強烈・・・




研究所の人もみんなすぐに気付いてたんですが、
事が事だけに誰も言い出せず・・・




が、ある日の飲み会で、とうとう封印が解かれたのです・・・
(マシューはもちろん不参加でした・・・)


Aさん:「あのさぁ・・・、臭うよね?」

一同:「うん!うん!!うん!!!」



「な~んだ、皆同じ事思ってたんやんか~」

と誰もがもやもやしていた気持ちから解き放たれた瞬間でございました(笑)




とりあえず一同、「このままじゃあかんで!」ということになり、
何とか事態を打開すべく、彼に真実を伝えて更生してもらおう、
という話になったんです・・・。





・・・





・・・で、誰がマシューに話をすんねん???



ここで勇敢にも名乗りをあげたのがリチャード!!!



そう、覚えてますか?
飲み会で私の太ももをなでなでしてきたセクハラ・英国ジェントルマンの
あのリチャードがマシューに直接話をすることになったんです!!!





・・・翌週から、マシューがいきなり無臭になりました(笑)




代わりに強烈な香水の香りがするようになったものの、
あの異臭は完全に除去されたのです!!!





アンナの扉が再び静かに開きました・・・





なるほど、フランスで香水が生まれたわけですね
どのヨーロッパ諸国よりも一番香水文化が栄えたフランス・・・
そういうことか・・・フ~





今研究所の皆が気になってるのは、
一体リチャードは何てマシューに言ったのか・・・




何でもはっきり言うのが欧米人だし、
思いっきりストレートに言っちゃったのかしら・・・
でもそれはさすがにきついですよね・・・



皆リチャードに聞きたくてうずうずしてるんだけど(うちら悪い人間や・笑)
肝心のリチャードはただいまブリュッセルとジュネーブに出張中
来週月曜日に帰ってくるみたいだけど、
一体誰が最初に聞きに行くのか、皆互いにひじでつつき合ってる状態です




ワキガに対する周りの反応って、日本でも欧米でも一緒なんだ、
と変なところで共通点を見つけてしまった異臭事件でした・・・
(何の得もない発見です・・・


とりあえず清浄な空気を取り戻した平和研究所・・・
本当に平和です~~~


なまけもの~

2005年11月21日 | インターンシップ
(写真は本文と関係ありません。笑)

最近すっかり更新が滞っています。。。


「なまけものめ!!!」


そう思われてるに違いない

いや、実際怠けてる部分も少しはあるんですが。。。(痛)



12月5日がうちの研究所の来年度の年鑑に載せるチャプターの締め切りで、
私のボスが今必死で書いてるんですが、インターンの私にも色々仕事が回ってきまして(汗)
週末も半分は持ち帰ってきた仕事をしておりました


そんなわけで、12月5日まではなかなかゆっくりブログに書きたい事を書ける時間がないわけです


ネタだけはどんどん溜まってるんですけどね
12月5日以降、大量にネタを垂れ流し。。。否、放出させていただきます!!!



ストックホルムですが、街中すでに真っ白です。。。
この週末、特に土曜日はかなりの量の雪が舞いまして、
この先もう雨が降る事はないだろうな、と。。。
だって全部雪に変わっちゃうものね


街の中は既にクリスマス一色!!!


11月なんだし、まだちょっと早いで~!


なんて思ってたくせに、スーパーで昨日ポインセチアを衝動買いしてしまいました

おかげでにわかにうちの部屋、クリスマスっぽくなってます(笑)



朝はほんっとに寒くって、私はいつも最寄りの鉄道駅まで12~13分かけて歩いてるんですが、
その12~13分がそろそろきつくなってきました。。。
現時点で朝の気温は氷点下2~4度。
これがマイナス10~15度になったら、とてもじゃないけど
10分以上も外を歩くのはできそうにありません。。。
それゆえ、今別ルートで、もっと暖かく職場に行けないもんかと
色々通勤ルートを調べてる真っ最中。。。



さ!仕事に戻るべ~
先週ボスに渡したスーダン情勢レポートのダメ出しが今朝あったので、
もう一度ファイルの洗い流しをしてるところです。。。

もう一人のボスはシエラレオネとリベリアの出張から昨日帰ってきたので、
こちらもまた新しい仕事がわんさか来そう。。。
いや~、インターンだけど、普通の職員並みに頑張ってますよ~(汗)



仕事にかまけてもいられない。
国際機関、地域的機関、国際NGOをターゲットに就職活動もせなあかんしね。。。
例のIT企業ですが、やはり辞退することにしました
週末両親と電話で話したんだけど、
「何もここで自分のやってきた事諦めることないで。
 納得して働くのが一番。
 そんなん辞退したらええ。」
そう言われて、迷いが吹っ切れました

なぜこんなに迷ってたかって、
「これまでさんざん親のスネかじって留学もインターンシップもさせてもらったし、
 そろそろ自分の夢より、現実的に自分でちゃんと稼いで親孝行せなあかんで」
という思いがずっと自分の中にあったから。

だから、自分としては大して働きたくない企業でも、
ちゃんと給料を稼ぐという点では、我慢せなあかん、
自分の希望ばっかりは言ってられへん。

そう思ってたんです。


でも、そんな私の中の葛藤も自己矛盾も両親は全てお見通しで、
だからこそ「諦めたらあかん」そう言ってくれたんです



両親だけじゃなくって、友人みんなからもた~くさん応援してもらって、
「まだ本当に自分の目指す物がダメになったわけじゃない。
 本当に限界が見えてるわけじゃない。
 だったら、まだ頑張ったらええやんか!
 本当にダメになるまで、限界やと思えるまで、挑戦したればええやんか!」
そう思い直すことができました


なので、この先数ヶ月、世界に存在するありとあらゆる可能性に挑戦するべく
就職活動を頑張ります!!!
自分がこれまで得た知識、経験、スキル(大したもんやないけど)全てを
最大限に売り込んで、武力紛争問題、開発問題、人権問題の分野で活動する
ありとあらゆる機関にひたすらトライしていこうと思ってます!!!


「簡単じゃない」


そんな事は百も承知。
世界中から同じ思いで挑戦してくる人達と競うんだもん。
日本での就職活動なら日本人だけが相手だけど、
ここでは顔の見えない世界の人達が相手。

でも、可能性はゼロじゃない!


I DO MY BEST!!!

Threat to MY peace...

2005年10月27日 | インターンシップ
(写真はSIPRIの建物)

ストックホルム国際平和研究所でのインターンシップも三週間目、
ようやく仕事の流れがつかめてきたところ・・・


仕事は自分がずっと興味を持ってきた分野の事だから楽しいし、
一緒に働くインターンシップや他の研究員の方達も皆いい人ばかり
これからのインターンシップ生活も順風満帆や~~~




・・・・・・・






と思ってた私が甘かったとですっ!!!







話は10月14日の金曜日にあった飲み会に遡るんですが・・・




仕事の後、研究所に残ってた私を含む10人で飲みに行く事になったんです
うちのアパートからそんなに遠くない所にあるおしゃれなバー
インターンを始めて間もなかったし、
普段研究所内で顔を合わせる事がない人達も参加してたので
そういう人達と色々お話ができるいい機会だな、と楽しみにしてたわけです



バー内はとても混んでいて、やっと確保した小さなテーブルを
10人でぐるりと囲んでの飲み会。
うちの左にはインターンの世話をいつもしてくれるマリアさんが。
私の右には“Chemical & Biological Warfare”プロジェクトの
プロジェクト・リーダーを務めるイギリス人のリチャードが。


しばらくリチャードと話し込んでると、
妙に彼と私の膝がテーブルの下であたるのに気づき、

「でもテーブルが小さいし、仕方ないか」

なんて思い過ごそうとしていたんですが、
次の瞬間・・・




さわさわ・・・






・・・・・・・え???何???






もはや相手の膝ではない何かが私の膝に当たってる・・・


見るとリチャードの手が私の膝をなでなで、すりすり・・・








NOOOOOOOOOO!!!!!!!!






こ・・・コレって・・・いわゆる・・・






セクシャル・ハラスメント






っちゅーやつじゃないですかっ!!!???




“ハル、平和研究所でセクハラに遭遇”




OH MY GOSH....




全然平和じゃねーよ!ボケ~~~!!!






“プロジェクト・リーダー”のリチャードですから、
40歳位らしいけど、どっから見ても50過ぎ・・・
だってほとんど白髪だし、その上髪の毛長くて後ろでくくってるんだよ~~~
もうね、実物を皆さんに見せてこの嫌悪感を味わっていただきたいけれども、
あいにく彼の写真なんて間違っても撮ったりしてませんから
手元に載せられる写真がございません・・・。



が!



あるホームページで見つけました。

http://www.embo.org/scisoc/panellists.html


この中からRichardを探してみてください・・・
Richardは一人しかいないのでわかるはず・・・


ロン毛がこの写真じゃわからないけど、
とりあえず雰囲気だけでもわかっていただければ・・・(痛)





この飲み会での“お触り”の後、日曜日に研究所で働く人の
誕生日会があってあるレストランでのパーティーに参加したんです。



・・・・・・



なぜかリチャードが私の横に
しっかりおさまってるじゃないですか!!!




この時は何もされなかったけど、帰り際に

「金曜日の夜は楽しかったよ」

と耳元で囁かれてる私にCheers!!!・・・





リチャードは今週の月曜日から二週間出張でいないので
とりあえず来週末までは平和に仕事ができそうなんだけど、
その後一体どうなるのか・・・



Peace Researchどころじゃありませんよ、ホントに・・・


US Policy in the Middle East

2005年10月25日 | インターンシップ
今日は午前中、スウェーデン防衛大学であった
“US Policy in the Middle East”という講義に出てきました。
アメリカ国務省の中東政策担当メンバーの一人で
ワシントンにあるCenter for Strategic and International Studiesの
所長を務めるJon B. Altermanさんによる講義だったのですが、
非常に面白かったです


開始早々、

「まず最初に言っておきたいのは、US Policy in the Middle Eastなんて
 タイトルをつけておきながら変な話になるけど、
 US Policy in the Middle Eastなんて全く存在しないってことだ」

とばっさり言い切り、その上でアメリカの中東政策を

「Very reactive, but not creative at all.」

と分析。これには会場の誰もが深くうなずいた



彼曰く、アメリカの中東政策に共通するものなど存在せず、
どれもケースバイケース、国ごとに違う政策を打ち出しているのが現実。
だからヨーロッパやアジアなど他地域からすると、
一体アメリカが中東で何をしたいのかがはっきり見えてこない。
それは何もそう狙っているわけではなくて、
実はアメリカ政府や国務省内の中東政策担当エキスパート達にも
一体どういう政策がアメリカの中東における
Common Policyとなり得るのかわからないのが現状、なのだとか。



9/11の後、Alterman氏を含むアメリカ政府内の
中東政策エキスパート達の信頼は完全に失墜。
「これだけの金をエキスパートにつぎ込んでいながら、
 なぜテロの発生を予測できなかったのか!」
と政権内、政権外から激しく罵られる。
彼らの声が完全に無視され続ける中、
代わって国防省の“欲求”がそのままアメリカの政策に反映されるようになる。

それは9/11後のアメリカを見れば明らかだ。



Alterman氏は、中東に限らず、アメリカの対外政策、外交一般における
強みと弱みもこう分析した。

「アメリカは相手が国家(state actors)の場合は
 非常に素晴らしい外交手腕を発揮することができる。
 しかし相手が非国家(non-state actors)の場合は
 何をどうすればいいのかわからず外交能力を発揮できない。」

これは今のイラクでも、パレスチナ問題でも十分立証されている。
Alterman氏のあげた例をそのまま述べると、
パレスチナのアッバス首相とは頻繁に接触を持てるけど、
ハマスやイスラム聖戦などの“テログループ=非国家アクター”とは
接触するどころかまず相手の信頼すら得る事ができずにいる。
イラクでは新国家樹立を大々的に支援しているけども、
スンニ派グループやクルド人勢力といった個々の集団とは
まったく交渉する術を持てていない。

政府対政府、国家対国家という構図では力を発揮できるけど、
政府or国家対非国家アクターでは無能力状態に陥ってしまうのが現状。

つまり、アメリカは“大きな力仕事”は得意とするけど、
“細々としたデリケートな仕事”は大の苦手で、
そうしたデリケートな仕事はたいていヨーロッパなど
(アメリカのパワーから比べると)小国に頼らざるをえない。


これがAlterman氏によるアメリカの外交能力の大まかな分析だった。



これまでアメリカの外交政策をアクター別に注意深く分析したことがなかったので、
私には彼の分析の仕方が非常に興味深く、聞いていて大変面白かった





Alterman氏の講義を聞いた後、以前知り合ったスウェーデン防衛大学で働く
日本語ぺらぺらのダンさん(上の写真で左の人)と少しお茶をした
会話はもちろん日本語で
彼の日本語の上手さには本当に脱帽する・・・

しばらくダンさんと話してると、軍服を着たおじさまが登場(写真右)。
この方とも実は既に知り合いで、スウェーデン空軍の元コマンダー(!)


もうね、以前お話した時もそうなんですが、
元コマンダーゆえに日本の防衛問題の事ばかり聞いてくるんですよ・・・
私、一般論は言えても、日本の防衛政策の詳細なんてわかりませんから~






Alterman氏の講義に、ダンさんと元コマンダーとのトーク・・・
非常に充実した午前中を過ごす事ができました!




で、今日の夜はまた別の予定がありまして・・・。


アラブ諸国大使達とのラマダン明け夕食会!


SIPRI(うちの研究所)のディレクターが招待されたんですが、
他のスタッフも一緒に参加していい、ってことで
厚かましくも参加させていただくことにしました!
Arabic Buffetらしいです・・・
Buffetと聞くと妙に興奮してしまう・・・
どんなアラブ料理だろう・・・楽しみです!!!


SIPRIでのインターンシップ

2005年10月23日 | インターンシップ
(写真は夕日を浴びたストックホルム

更新が滞ってしまいました・・・ごめんなさい


理由は簡単、I was BUSY...



ドイツでのインターンシップは、9月こそ忙しかったけど、
基本的に毎日結構まったりしていられるというか、
そこまで切羽詰った状態で仕事をしてる日は少なかったんです




が!!!




現在の平和研究所での仕事は、もう毎日引っ切り無しに
これでもか!これでもか~~~!!!!
ってくらいに次から次に新しい仕事が来ます・・・。


平和研究所では二人のボスについて仕事をしているんですが、
一人はスウェーデン人のキャロリンで、
武力紛争、紛争予防、紛争管理のアナリスト。
もう一人はインドネシア人のシャロンで、国連、地域的取極による
平和維持活動、政治的ミッション等のアナリスト。


今は二人とも(二人に限らずうちの研究所の人皆)来年の年鑑(Yearbook)に
向けて資料集めやドラフト作りに懸命・・・
でも年鑑とは別に他の記事を書かなければならなかったり、
会議に参加してプレゼンをしたりもするので、
インターンに手伝える部分の仕事が全部私のところに来る。

実は二週間前に一緒にストックホルム観光をしたスペイン人のインターンの
シラは、既にインターンを終えてスペインに帰ってしまったのです・・・。

もう一人、スウェーデン人のサラっていうインターンもいるんだけど、
彼女は週に二回だけ来るパートタイム・インターンなので、
実質的に日々のリサーチ作業で出てくる仕事は私に任せられるわけです



一体どんな仕事が回ってくるかというと・・・

1.紛争問題や平和維持活動に関連する記事の収集

こう言葉にすると単純なんですけどね・・・

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI:シプリ)は
紛争問題や軍縮問題の分野では非常に知られてる機関です。
それゆえ、世界中にある同じ分野で活動する機関から
大量の刊行物や雑誌、論文が毎日のようにSIPRIに送られてきて、
逆にSIPRIからも年鑑や論文が各機関に送付されています。
こうした刊行物の交換は、SIPRIと相手機関との合意書によって行われるんですが、
その合意書の数、なんと400以上!!!


400以上の機関から届く刊行物や論文は、
全て2階にある図書館(私のオフィスも2階)に並んでるんですが、
つまり・・・


この中から関連記事を見つけ出すってことです



まぁきちんとデータベース化されてるから
死ぬほど大変ってわけではないんですけど、
時々途方に暮れますね・・・


でも私がいつも読みたいと思ってたアカデミック論文集なんかも全部揃ってるから、
実は時々自分用に論文のコピーを取ったりしてます
International PeacekeepingやJournal of Peace Research、
もっと有名なところではInternational Affairsとか・・・。
将来の博士課程のために、今のうちにせっせと資料収集です(笑)


それに時々めっちゃマニアックな雑誌とかがあっておもろい!
武器雑誌とか、最新の兵器に関する情報が満載・・・(怖)
うちのプロジェクトではそういう雑誌は必要ないけど、
SIPRI内に「生物化学兵器紛争」に関するプロジェクトがあって、
そこの人達はかなり武器に精通してると思われます・・・。


2.情報のアップデート

これも言葉にすると簡単なんですが、
アップデートする対象が多すぎるんですよ・・・(汗)


まずは国連の平和維持活動。
ヨーロッパ連合(EU)の政治的ミッション。
欧州安全保障協力機構(OSCE)の地域ミッション。
西アフリカ諸国経済機構(こういう訳だったかどうか自信ない:ECOWAS)
による平和維持活動。

これらの機関によるそれぞれの活動の任務、部隊編成、予算等の詳細に
大きな変化がないかどうか、常に情報をアップデートしておかなくてはなりません。


ドイツでのインターンシップ先(ECMI)と違い、
知名度も十分あり、平和研究において権威の地位を確立してる
この研究所ゆえに、常に最新の情報にアクセスしておかなくてはならない・・・

のはわかるんだけど、実はこれってすごく大変なことなんだな、と痛感



多くの国家政府、研究機関、大学、NGO、個人が
SIPRIに情報を求めてくるわけで、そこで提供する情報には
どんな間違いもあってはならないわけだし、
後にそれが相手の刊行物や論文で引用されることを考えれば
提供後もその情報に対する責任はずっとSIPRIにかかってくる。


その情報のアップデートを任せられるって、
実はすごく責任重大ですよね・・・
ミスは許されませんもの・・・。




この二つの仕事が常に関わってなきゃいけないメインタスクなんですが、
その週、その日によって別のリサーチやらがどんどん入ってきます


今日キャロリンに頼まれたのは、パレスチナとスーダンで
今年起きた政治的、武力的事件(政治交渉や武力衝突)の
年表、ならぬ月表(?)作り。
先週末から出張に出ているシャロンからは、
彼女が帰ってくる今週金曜日までに終えなきゃいけない別の課題も・・・。



だけど・・・


実はその仕事一つ一つを楽しんでます♪


やっぱり、自分が一番興味、関心、情熱を持って学んできた分野で
実際に仕事ができるのは本当に楽しい!!!
忙しくても全然苦痛じゃない、コレ、大事だよね(って思うのは私だけ?)



SIPRIでのインターンシップは来年三月までだけど、
毎日楽しく勉強させてもらえそうです!!!


へとへとです。

2005年10月08日 | インターンシップ
水曜日にインターンシップが始まって、今日で三日目
自分がやる事になる仕事の説明を聞いて、
それを覚えて実際にやってみて•••
それだけで頭の中が大混乱状態!!!
じっくり落ち着いて仕事がこなせるようになるには
もうしばらく時間がかかりそうです


明日、土曜日は、同じオフィスの部屋で働くスペイン人のシラ(女の子)と
ストックホルムの観光に行ってきま~す!
実は彼女、来週末にはインターンシップを終えてスペインに帰ってしまうんです
今住んでる家が、オフィスを挟んでストックホルムとは反対側にあるので、
これまで二ヶ月半住んできたけど、あまりストックホルム市内の
観光ができなかったようで、帰る前にちゃんと観光しとかないと!
ということで、一緒に市内観光を楽しんできます!


またたくさん写真を撮ってきますよ!!!
そして早く写真が載せられるようにします!!!




話が変わりますが、実は今日一本の電話がオフィスにありまして•••。

最初シラが電話に出たんですが、
「あなたによ」
と言うので、受話器を受け取ると、

「あなたはスウェーデン語は話しますか?」

と男性がいきなり英語で聞いてくる!

「いえ、話せません」と英語で答えると、今度は

「日本語と英語、どっちがいいですか?」

日本語で聞いてくるではありませんか!!!


一瞬混乱して、「え???あ•••あの???」と口ごもってると、

「じゃ、日本語でいいですね」

と勝手に日本語で話し出す•••。


真剣に日本人だと思いました。

だって、ものすっごく流暢&アクセントフリーな日本語なんですもん!!!



でもスウェーデン人でした(笑)


いやいや、マジでびびりましたよ


「僕の名前はダンです。
 階段のダンです。

なんて言いながら自己紹介されて、
話を日本語で聞いてると、どうやら日本に5年留学して
横浜国立大学で博士号を取得したらしく、
今はスウェーデン防衛大学で助手をしてるとか。
今日うちの研究所に電話したら、日本人の私がいるってことで
うちの部屋に電話が回ってきたらしい(笑)


で、来週の火曜日、日本からお客さん(勿論日本人)が
うちの研究所に来るので、接待してほしいとのこと。
ついでにその日本人が月曜日にスウェーデン防衛大学でやる
プレゼンテーションにも参加してほしいとのこと。


以上を、非常に流暢な日本語で説明されてしまいました。



•••しかと承知つかまつりました(汗)



ほんと、あんなに完璧な日本語を話す外国人は初めてです
特に欧米人で、あそこまでのレベルになれるなんてすごすぎる•••




そんなわけで、来週は日本人のお客様の接待でございます
何でも元自衛隊で隊長か何かを務めてらっしゃったとか•••。
どんな方なのか、今から緊張してます




と、ただいま、金曜日の18時15分をまわったところですが、
オフィスが完全に閉まってしまうそうなので、
おとなしく退散せねばなりません
早く自分のアパートからインターネットにつなげたいよ~~~!

皆様、楽しい週末を!!!


最後の日

2005年09月22日 | インターンシップ
ECMI(うちの職場)でのインターンシップは今日が最後です。


グルジアから来たケティーと一緒にオフィスを去ることに・・・。



お決まりの“ケーキパーティー”をしてもらって、
やり残した最後のリサーチを終わらせて、
(実は全部を終わらせる事ができなかった・・・)
皆と写真を撮って・・・

三ヶ月、あっという間でした



10月からはストックホルム平和研究所でのインターンシップが始まります。



実は今日(木曜日)の夕方にアパートも引きはらう予定。

その後どうするかというと・・・


23~25日・・・フレンズブルグからハンブルグに向かい、
         大学時代の友人とプチ同窓会!!!

25日の夜・・・ハンブルグからデュッセルドルフに向かう。

25~30日・・・デュッセルドルフに滞在。

30日の夕方・・・デュッセルドルフからフレンズブルグに向かう。
         (カイの車で)

30日の夜・・・フレンズブルグ市内のホテルに滞在

10月1日・・・フレンズブルグからストックホルムへ向かう。
        (一日でストックホルムまで向かうのは大変なので、
         おそらく1日の夜はコペンハーゲンに泊まるかな?)


こんな予定でおります・・・(汗)


今日はこれからアパートに戻って、荷物を全て部屋から出し、
大家さんからDepositを返してもらって(250ユーロ)、
タクシーにその荷物を詰め込んでニックとバレンティーナのアパートに
荷物を置かせてもらうつもりです・・・


そして今夜は・・・


飲み会じゃ~~~!!!


来週末またフレンズブルグに戻ってくるとはいえ、
一泊して翌朝すぐに車でストックホルム(コペンハーゲンかな)に向かうので、
実質今夜がフレンズブルグを楽しめる最後の夜・・・


楽しんできますとも・・・




そんなわけで、デュッセルドルフのアパートに戻ったら
またブログを更新したいと思います!!!




とりあえずドイツでのインターンシップ日記は今日が最後、ですね


きたきたきたぁ~~~~~!!!

2005年09月14日 | インターンシップ
昨日の夜(火曜日の夜)仕事から帰ってきて
ポストの鍵を開けたら・・・



ん?珍しく手紙・・・???




手にとって封筒の表を見ると・・・

ハンブルグの消印で、
SCHWEDISCHES GENERALKONSULAT
(Swedish General Consulate)






きたきたきたぁ~~~~~~~~~!!!☆




そう、8月23日に提出したビザ申請が無事通ったのです!!!
(私が申請したのはResidence Permitです)



まぁ申請を却下される事はないだろうとは思ってたけど、
でもやっぱりちゃんと文面で結果を知らされるまでは安心できません
(気が弱い・笑)


ビザの期間は10月1日から半年、と申請したんですが、
なんと9月15日から来年の4月15日までもらっちゃいました~
ありがたや、ありがたや・・・



で、またハンブルグにそのビザをもらいに行かなきゃいけないんですが、
ちょうど来週末(23~25日)に大学の友人と
かばりんがチェコから、そしてもう一人の友人が
 留学先のアイルランドから来ます)
ハンブルグで会う予定なので、その時にもらってくるつもりです



ストックホルムでのアパートは、
実はインターン先の機関が見つけてくれて、
全ての手続きを私に代わって行ってくれたので
バッチリ準備ができているんです!!!
今回ビザもとれたことで、後は本当に引っ越すだけ!!!


ストックホルムのアパート、何と町のど真ん中!!!
地図を見てないし、街の雰囲気も全く想像つかないけど、
手配をしてくれた人の話だと
「立地条件でこれ以上いい物件は絶対に見つからない!!!」
とのこと・・・。


・・・いいんですか???


この私に町の中心に位置するアパートなんて提供して・・・
ストックホルム、大都会ですよ・・・
その“町の中心”ということは、
もうナイトライフ(ってか、お日様昇らないから一日中ナイトや笑)
充実しまくりじゃないですか!!!


いや~、今から楽しみです
(↑もっと仕事のこと考えなあかんて・・・


花に癒されて・・・

2005年09月13日 | インターンシップ
昨日あたりから再び冷え込んできたフレンズブルグです



今日はランチタイムに外に出た時に、
花屋さんに寄って花のプランターを二つ買ってきました




なぜかって???




人間、パソコンのスクリーンにばかり向かってカリカリ仕事をして
ストレスを溜め込んでいると、心理的疲労が積もります
そんな時にデスクの上にこうして花があったりなんかすると、
疲れた目を癒すだけでなく、気分まで心なしか和んでくる・・・
そんなことありません?



一緒の部屋で働くニックも、私が買ってきた花を見て大喜び
二人で時々キーボードをうつ手を止めては

「いいね~・・・癒されるね~・・・」

と“心の休息”をとっています(笑)




明日(火曜日)は、他のインターンシップの子達と一緒に
フレンズブルグに住むデンマーク人コミュニティーを訪れます。
デンマークとの国境に近いフレンズブルグには、
マイノリティー集団としてデンマーク人のコミュニティーがあり、
北ドイツにはこうしたデンマーク人コミュニティーが支持基盤の
政党まで存在するんです。
州議会にはちゃんとその政党の議席も確保されていて、
ドイツ国内のマイノリティーとしてのデンマーク人は
ある意味州政治にも政治的影響を持っているんです。


逆に、ドイツとの国境に近いデンマーク側にも
マイノリティーとしてのドイツ人コミュニティーがあって、
今でこそ欧州連合協定で国境間を自由に往来できるけど、
それ以前からこの地域の両方のマイノリティーには
自由にデンマークに入る、そして自由にドイツに入る権利が
認められてきたそうです。


学校教育でも、ドイツ内に住むデンマーク人は希望すれば
デンマークの学校に行けるし、その逆も然り。

言語についても、フレンズブルグ内ではよくドイツ語とデンマーク語の
二つの言語が併記された標識や看板を見かけ、
自由な言語の使用とその権利が昔から認められてきたそうです。


これが、うちの職場である
European Centre for Minority Issuesが
ここフレンズブルグに置かれた理由。


互いのマイノリティーをいかに尊重し、
彼らの居住権、教育、言語等をいかに保障するのかという課題に
積極的に取り組んできたからなんです。



明日はフレンズブルグに住むデンマーク人コミュニティーを、
今週木曜日にはデンマーク側に住むドイツ人コミュニティーを、
そして来週火曜日には、デンマーク人コミュニティーでも
ドイツ人コミュニティーでもない“Frisians”(フリージャン)という
ドイツ北部に住む独自の言語を持ったマイノリティーグループを訪ねる予定です。

このフリージャンというマイノリティーの言語は、
ドイツ語というより英語に近い変わった言語。
でも今では、そのマイノリティーに属してる人でも
ドイツ語しか話さないようになってるので、
学術的に保存されてるだけの状態らしいです。



どのコミュニティー訪問もとても楽しみ!
特にフリージャンというマイノリティーについては全く知らなかったので、
話を聞ける貴重な機会、是非色々と勉強させてもらってこようと思います!






実は今、これを職場から書いてます。
相変わらず自分のノート型パソコンを持ってきて、
職場の高速インターネットにつないでの投稿・・・

気付けばもう20時やないの・・・



腹へった~~~~~



家に帰ったら、近所のアジア食材屋さんで買った
即席ラーメンを食べよう・・・
(面倒くさがり・・・痛)




また一人・・・

2005年09月09日 | インターンシップ
おはようございます!

今日は自分のパソコンを職場に持ってきて、
そこの高速インターネットにつないで投稿してます


だって電話回線、遅すぎるんだもの・・・



ただいまドイツ、朝の9時半をまわったところ。
この後10時からスタッフミーティング、
それ後一緒にインターンとして働いてきたジェシカのお別れ会があります
お別れ会といっても、皆でケーキを食べながら
30分ほど談笑するだけですけどね
本当のお別れ会は今夜別に開かれる予定・・・
何せ金曜日の夜ですからね・・・(汗)


ジェシカがこのタイミングでいなくなってしまうのは非常に痛い
なぜなら、今やってるリサーチの一つを彼女と一緒にしてきたから。
二人でやってきたから何とかできたものの、
これから私一人でやることになるのでプレッシャー倍増


自分も二週間後にはいなくなるけど、
この時期、一人また一人とスタッフがいなくなってしまって
本当に寂しい限りです



明日と明後日の週末は確実にオフィスに缶詰めです・・・



でも私が「仕事がありすぎて週末も働かないと~」なんて言ってると、
一緒に働くイギリス人、イタリア人、フランス人にそろって

「そんなに働かなくていいのよ。
 できる分だけやればいいんだから。
 あなたには週末休む権利があるのよ、働きすぎちゃダメ!」

と説教されます・・・(笑)


週末休む権利・・・


なんて素敵な響きでしょう・・・


日本にももっと広めるべきだと思います、この権利