様々な状況で、いろいろな考え方の方がいて当たり前ではあるのですが、短絡的に結果を求めてすぐにやめる、まったく、ところてんじゃあるまいし、と言いたくなる場面もあります。性急に成果を求めるよりは、ある程度の継続が必要なはずで、せめて周期の数回めぐる間は続けて様子を見た方がよいでしょうし、個人的には半年から1年程度つづけてみては、と思います。
しかしながら良い結果を安易に請け負うわけにもいかず、かといって、できないとつっぱねるのもどうか、さらにいくら努力しても報われないことも多い。デリケートで難しいのはそういうわけです。
長年治療室を続けてきた中では、
「からだの不調があったが、鍼灸治療を重ねるうちになんだか調子がよくなってきた。」
「疲れがたまりにくくなり、仕事も何とかこなしていけるようになった。」
そんなふうにからだを整えていくうち、思いがけず赤ちゃんを授かった、という方が多い気がします。最初から不妊治療としてではなく、体調改善が目的で、数か月から年単位で、淡々と治療を続けた女性たちです。
中には、病院での治療は中断していたにもかかわらず、鍼灸治療を続けているうちに妊娠した例もありました。もちろん、病院での治療を続けながら鍼灸治療を並行して受ける場合もあり、鍼灸治療を始めてから初めて妊娠に至る方もありました。
鍼灸で確実に何とかなる、という話でなく、期待外れでがっかりなさったかもしれません。が、こういうものだということをご理解いただけるならば、いつでもおいでください。
「不妊の治療」という特別なコース、特別な料金はありません。