4年ほど前に他界した父の葬儀で弔辞を読んだうちの一人が、父がかつて総代を務めていたお寺の今の総代。型通りの弔辞の中に、父が自宅の温室で育てていた枇杷がたわわに実をつけたので、それを総代会に持ってきて皆に配ったことあった、というくだりがあった。
九州や四国に自生している枇杷だが、北海道のような寒冷地でも温室の中であれば枯れることはなく、また今の時期に実をつける。枇杷の木自体は大きくなる木だから、場所の限られる温室で育てるためには定期的に剪定して天井に届かないようにしなければならない。父の後を引き継いだこの家の温室で今年もまた枇杷が実をつけた。昨年は剪定の時期を誤ったのかわずかしか実をつけなかった。そんな失敗をしたので去年からは早めに剪定をし、水やりや肥料にも気を付けていたら今年はかつてのようにいっぱい実をつけてくれた。
温室の中にはサボテンや蘇鉄など父が遺していった鉢植えがある。この枇杷は多分家を建てた後間もなく地面に植えたものだろう。家を傾かせるからに庭には植えないように言われるような枇杷は地中に大きく根を広げていて、今では地中の深いところでは温室をはみ出していると思う。
晩年外出することも無くほとんど家にいた父だから、居間の続きにある数坪ほどの温室は冬の間でもそれほど冷え込まなかったに違いない。夏には三方から陽が入って文字通りの温室効果で熱帯のような暑さにもなるが、真冬にはかなり冷え込む。一方で自分は常時この家にいるわけではないから、今後真冬に長い間家を空けるときには暖房を入れておかなければならないだろう。
少し酸味の利いたこの黄色い枇杷の実を食べているとせっせと手入れをしていただろう父の姿が目に浮かんでくる。
とても美味しそうですね🎵
お元気でお過ごしでしょうか?
美しい枇杷の実に見惚れますね。
枇杷の葉にも健康に良い効能があるそうな。
札幌もワクチン接種が始まりました。
一刻も早く接種が進み
世情が落ち着きますように。
本当は甘くなるのでしょうが、温室ではこれが限界かと思います。いろいろな食べ方があるようです。ヨーグルトにからませてのびわヨーグルトなども一案かと。
寒さに弱そうなので、来年はどうなるかわかりません。
コメントありがとうございます。
びわの葉には癌など確かにいろいろな効用があるようです。
しかし、やはり早期のワクチン接種が望まれますね。