ヤンキースの守護神（いつの間にか英語でも”Shugoshin"で通じるようになった）、マリアノ・リベラが明日、今シーズン限りでの引退を表明することになった。これまで608セーブを達成、特に、優勝決定シーズンともいうべきポストシーズン期間での防御率は96試合に登板して0.70と驚異的な実績を残している。ショートを守るデレク・ジーターとともに90年代のヤンキースの黄金時代を支えたクローザーで、アメリカ大リーグ随一の大投手。しかし、今年で44歳になるという年齢とひざなどの度重なる肉体面での故障により、さすがの守護神もそのキャリアに幕を下ろす時が来た。
ヤンキースは主力選手の高齢化と若返りの失敗によって、今年は苦戦が予想されている。そんな中、今年だけは（ヤンキースがリードしていれば、の話だが）9回にはリベラの雄姿を見ることが出来るだろう。
ニューヨーク滞在中、ヤンキース専門のTVチャンネルを見ていて、リベラが登場するときは、ヤンキースの勝利をほぼ確信できたものだ。個人的には、同じ時代に同じ空気を吸った稀代の名投手が遂にマウンドを去ることに寂しさを禁じ得ない。
