ファッション誌「ハーパーズバザー」編集長代理 木津由美子さん
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世界有数のファッション誌「ハーパーズバザー」日本版の編集を、昨年9月の創刊以来担当。
好調な売れ行きを見せる同誌は、ファッション、ビューティー、カルチャーなどの情報をずっしり掲載。「提案するのは、ファッションを軸とした女性のライフスタイル。日本で『バザー』の良さをもっと伝えたい」と語る。
「バザー」は1867年にニューヨークで世界最初の女性ファッション誌として生まれた。以前の日本版と全く装いを新たに登場した創刊号では、米での創刊から2013年まで146年分の表紙を特別付録として164ページの冊子にまとめた。「表紙を並べただけで、時代の顔と空気が見えてくるのです」。「バザー」の伝統を受け継ぐとともに、「雑誌は生き物。今の現代性は何であるかを文字や写真で映し出したい」。
編集長代理として誌面全体を見る立場だが、毎号、必ず自分が担当するページを持つ。「現場で直接、今の情報に触れることで、アイデアも沸いてくる。この感覚を失いたくない」との思いがある。
「バザー」をラグジュアリーブランドととらえる。「モノや芸術には必ず形になるためのストーリーがあり、関わった人たちの努力や魂が詰まっています。そこにラグジュアリー、豊かさがあるのです」。誌面では本来の豊かさの表現を追求する一方、オンラインのコミュニティーづくりでその拡散を図る。
人とコミュニケーションをとることが好きで、会う人会う人に発見がある。特に「グローバルに活躍する人は、人間的にチャーミングなところが共通している」。人と出会い、一緒に何かを表現し伝えていくのが雑誌を作る醍醐(だいご)味だ。
きづ ゆみこ
大学卒業後、航空会社、化粧品メーカーのPR担当を経て、ファッション誌の編集者に。「ハーパーズバザー」創刊準備から参画、現在編集長代理。◇
<メモ>
「ハーパーズバザー」(略称「バザー」)は、世界29か国で展開。
日本版はハースト婦人画報社が2013年9月に創刊し、現在、隔月で発行されている(奇数月20日発売)。
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