念願だった只見線乗車から1ヶ月程たちました。
只見線は長く途中で二度乗務員さんの交代があり、長めの停車時間でした。
会津若松から乗車しましたので、最後の只見駅で戊辰戦争の資料をいただきました。
【子規365日】■10月6日
色里(いろざと)や十歩はなれて秋の風 1895(M28)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
漱石と宝厳寺に吟行した時の句
《秋の風》の俳句
初秋の頃の爽涼たる風から、仲秋の頃の颯々たる風、晩秋の頃の蕭殺たる風まで、その趣は刻々に変る。
一般に身に沁むような風を思い、句にも詠いがちだが、風の姿を観て、自分の心を顧みてありのままに詠むべし。
・秋風や藪も畠も不破の関 芭 蕉
・悲しさや釣の糸吹く秋の風 蕪 村
・なきがらや秋風かよふ鼻の穴 蛇 笏
・秋風や夢の如くに棗(なつめ)の実 波 郷
横田正知編「写真 俳句歳時記 秋」現代教養文庫 より
谷口璽照さんのコメントです。
《風 (谷口璽照)
〽遠い山から吹いて来る 小寒い風に揺れながら(野菊)。その風にも、いろいろございます。春風・秋風、順風・逆風、追い風・向い風。杉良太郎なら、すきま風。心地よい、有難いのは? 大悲の風・お慈悲の風、南無阿弥陀仏の六字の風。》