浄土真宗本願寺派 堺・圓龍寺の法話が届いています。
《他人の悪口はウソでも面白い
自分の悪口はホントでも腹が立つ
人は落ち目になると
墓相や家相が気になりだす
よき師が少ないのでない
師を見出す心がとぼしいのである
我以外皆な我が師なり
(吉川英治)》
雀さんカレンダー
アジアの街角で(カレンダーから)
《お説教から (谷口璽照)
人の噂は嘘でも面白いが、自分の噂は本当のことでも腹が立つ。
誉められて我れ賢しと思うなよ、誠に誉める人は少なし。「これはこれは、お久しぶりにお目にかかりました。いーえーな、貴方さまのことは毎日々々お噂を申さぬ日はござりません」、ヨイショなどと調子の良いことを言われても、その気になってはいけません、碌な噂していませんから。「彼奴(きゃつ)は、働かん仕事はせんの不精者。酒や博打で借金漬けの道楽者・極道者。至る所で馴染みをこしらえ、花から花へと腰の据わらぬ浮気者。口から出任せ人任せ、表面(うわべ)ばかりの薄情者。近所隣の迷惑者」、果ては「世間の厄介者よ」と、そんな噂をしているに決まっています。
私どもは皆、誉められ好きの叱られ嫌い。怒られたり怒鳴られたりするよりは、できることなら可愛がられて誉められて、末代までも名を残したいと思っています。「あいつは、とんでもねえ野郎だ」とか「あんな悪い男(ひと)はいない」などと、人から恨まれながら死にたくはないでしょう。「俺も悪いことをしてきたけど間違っていたなあ、申し訳ない。しかし、そんなこの俺が、よくもまあ今日まで生かされてきたなあ、有難い」と、感謝の気持ちで亡くなりたいでしょう。誰でも、有終の美を飾りたいのです‥‥以下略。》
誉められて我れ賢しと思うなよ、誠に誉める人は少なし。「これはこれは、お久しぶりにお目にかかりました。いーえーな、貴方さまのことは毎日々々お噂を申さぬ日はござりません」、ヨイショなどと調子の良いことを言われても、その気になってはいけません、碌な噂していませんから。「彼奴(きゃつ)は、働かん仕事はせんの不精者。酒や博打で借金漬けの道楽者・極道者。至る所で馴染みをこしらえ、花から花へと腰の据わらぬ浮気者。口から出任せ人任せ、表面(うわべ)ばかりの薄情者。近所隣の迷惑者」、果ては「世間の厄介者よ」と、そんな噂をしているに決まっています。
私どもは皆、誉められ好きの叱られ嫌い。怒られたり怒鳴られたりするよりは、できることなら可愛がられて誉められて、末代までも名を残したいと思っています。「あいつは、とんでもねえ野郎だ」とか「あんな悪い男(ひと)はいない」などと、人から恨まれながら死にたくはないでしょう。「俺も悪いことをしてきたけど間違っていたなあ、申し訳ない。しかし、そんなこの俺が、よくもまあ今日まで生かされてきたなあ、有難い」と、感謝の気持ちで亡くなりたいでしょう。誰でも、有終の美を飾りたいのです‥‥以下略。