はんたろうのがらくた工房

Yahoo!JAPANで、目を引くバナー広告をみつけた。

腕の長いクマのようなイキモノがゆっくり歩いてきて、クルマに乗り、猛スピードで走り去る。
そのあと「STAY ALIVE」というロゴと一緒に出てきた顔は、なんとミユビナマケモノではないか。

ナマケモノと知った上でバナーを見直すと、なるほどクマではなくてナマケモノである。画像が小さい上、後肢で立ち上がっていたからクマと思い込んでいたのだった。
世界一のんびりした哺乳類、ナマケモノが、クルマに乗った途端スピーディになる、というのがスポンサーのコンセプトなのだろう。

ナマケモノの仲間にはフタユビナマケモノ科(2種)とミユビナマケモノ科(3種)のふたつのグループがある。
CMに出てきたミユビナマケモノは、フタユビナマケモノよりもさらに動きが鈍く、おとなしい…といっても、CMがそこまでこだわって、より「どんくさい」ほうを起用したわけではなかろう。
ミユビの一族のほうは、白黒で塗り分けられた愛嬌のある顔をしている。対してフタユビのほうはかなりコワモテであるから、そのあたりがポイントだったのではなかろうか。



この広告主は、イタリアの自動車メーカー、アルファロメオ。
サイトではリアルなナマケモノをフィーチャーしたテレビCMを見ることができる。



で、そのCM。

ベッドに眠る金髪美女の隣でナマケモノが目を覚ますシーンから始まる。

さすがイタリアである。