ハノハノ*ニジイロビヨリ

旧ハノハノ*アラチビヨリ
和やかにふんわりと、時々欲張りな日々。

この世界の片隅に

2024-07-28 21:47:00 | なんてことない日々
今日はミュージカルを見てきました。
「この世界の片隅に」です。







原作はもちろん、映画とテレビドラマでも見ていて今回も作品に興味があって見に行くという感じで。
特別贔屓にしている演者さんがいるわけではなくて。
だけど終わる頃にはどの方も原作の役柄に真摯に向き合ってらっしゃるのが心に刺さってきて。
家に帰って日常に戻ってからも
この心の中の感情を咀嚼するのに時間がかかって、大変です(笑)

まず皆さん歌が本当に上手くて。
透き通った歌声、ハーモニー…もう素晴らしかった…。
小さい子たちもとても上手。

セットがシンプルだったからか
余計に演者の方々の演技そのものをじっくりと見ることが出来たのかな。
無駄な情報がなにひとつない感じ。
地面が回転したり斜めになったりなセットも
坂道を登っている感じ、降りている感じ
気持ちが上がってる、落ちているそんな感情も現していたような。
すごく緻密で作り上げられた作品だなと思いました。

そして出てくる登場人物たちが本当に原作から抜け出たような…。
立ち振る舞いもそのままで。
おっとりした話し方や少し内股で足をブラブラさせそうなすずさんは、ホントにすずさんだったし
小さい晴美さんもとてもとても可愛くて
「大きくなったら」とか言うセリフが何度かでてきて、後からのことを知っているからこそそれは重くのしかかってきたし。

戦時中であれど人々はみんな普通の感情を抱きながら暮らしていて。
それは今の私たちと何ら変わりはなくて。
だからこそ感情移入してしまったら
ほんとせつなくて愛しくて。

なんだかね。
自分をもっと大切にしなきゃいけないなと思った。
もうちょっとイージーに、自由にしててもいいんじゃない?って。
せっかく生きてるんだもの。
いつもネガティブ思考で窮屈に悩んでるのって、ほんと時間の無駄だなって。

不自由な時代でも葛藤しながら自分の居場所を見つけて、地に足つけて生きていた人達の強さを垣間見てそう思った。

後から知ったのだけど
今日はちょうど79年前に、呉港が攻撃され
水原哲さんが乗っていた「青葉」が沈んだ日なのだとか。
偶然なのか必然なのか。
より思いに耽りそうです。


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