どう老いるの

要介護3の母83歳+50代夫婦+ワンコ2で暮らしています 2021.5月現在

優しい息子と強い娘

2017-10-30 | 
母には人様に自慢できる物質的なものが何も無い
財産も全く無い
生い立ちも、7人兄弟で父親は42歳で他界して苦労して育ち、結婚後も苦労は絶えなかったようです

特に趣味も持たず、家族の事を一番に思い暮らす専業主婦になり、
2人の子供(兄と私)が母の全て、、だったのか、、な?
それは断定はできないけど、自慢は子供。
誰かと話をする時は「息子が、あーでこーで、こーしてくれた、あーしてくれた」と話すばかりです

私はその話を聞く度に、相手の事を思って母に「子供の居ない人に子供にしてもらった話をしたらイケナイ」と言ってきたけど、母は【子供自慢】を止めませんでした。母には【子供自慢】と言う感覚は無く、嬉しい気持ちを知って欲しくて話していたのだと思いますが。
有難い事にみなさんオトナで、「子供に恵まれて感謝しないと」と母の気持ちに寄り添って下さる方ばかりです。私は本当に申し訳ない気持ちです

そして、、
年老いた今の母にとって長男は“優しい息子”で、私は“強い娘”
“強い娘”とは、「しっかりしてる」「厳しい」、、でしょうか

こんなに母の事を思い、母にすべての時間を費やし、夫にもワンコ達にも犠牲を払い生活している現状を当の本人、母は、でもけれど、優しい人が良いんですよね。母のための時間を捻出するために仕事をいつも以上にがんばって体調を崩しても、自分のものを買う時間が無くても母に頼まれた買い物は済ませても、、、私の今は母の事が全ての生き方をしていても、、、それで気持ちに余裕がなくなってピリピリな気持ちの娘より、優しい言葉を一言でも掛けてくれる息子のほうが、母には必要なんですよね。



母が入院した部屋で、向いのベッドにいらした年配の女性に「あなたはえらいわねぇ」と言って下さった言葉に感謝しています
入院した日はまだ私は風邪で調子がイマイチだったから、マスクをしてコソコソと院内で過ごしていました。それだから先に入院していらしたその女性にもご挨拶をしていませんでした。母が入院して3日目にその女性と初めて会話したのですが、その時に「あなたはえらいわねぇ」と言って下さったのです。きっと、耳の遠い母に話す私の声をずっと聞いていらしたのでしょう、、、

ありがとうございます。
「あなたはえらいわねぇ」
その一言で、3か月はがんばれます(笑)
介護って本当に厳しい、、
だけど、がんばっている姿を認めて、声掛けして下さる場面ってあまり無いんですよね
まぁ、まだ要介護1だからね、大した介護生活では無いのだしね、、
でも諸々辛いんです・・・

全く知らない方が、主張してないのに認めて下さった、、それが嬉しかったなぁ


世帯分離されていない?!

2017-10-29 | 
母の入院を遅らせた理由は「できることなら自宅で静養したい」事と、お世話している私がひどく風邪を引いていたからでした。
仕事で無理をしていたのでこじらせてしまい治るのに時間が掛ったんですね
一昨日くらいにすっかり元気を取り戻し、母の入院について書類を見直しました

入院中の食事が一食360円
非課税世帯だと150円の控除が受けられると記述を発見~
これはすぐに手続きをしなくてはと、役所に問い合わせたところ、我が家は世帯分離されていないと言われた
えー?! 一人暮らしの母を我が家に迎えて住所変更をした際に、係りの人に世帯主はどうしますか?と聞かれたので、「母の名前でお願いします、世帯は分けて下さい」と答えた記憶あるよ?!、、私、、えー? あの時、なのにどうして? (世帯主が別)=(世帯分離)←じゃないのぉ? 別にもう一つ手続きが必要だったの? うーん わからない~ 手続きに行った際にちゃんと聞こう

とにかく、今、わかってよかった
今回の一食150円の損は勉強だと思うことにしよう・・
(手続きしても翌月からの控除になるとの事)
これからいくらでもお金が掛かるし、今やっておかねばね

ほんと、ぼやぼやしてたら損することばかり
もっとしっかりしなきゃね



おばーちゃんが入院したので毎日11時間お留守番しています
それに加え雨続きで散歩にも行けず・・
家族に何かあったらみんなが協力しないとどうにもなりません
ハナ、マリン、とーちゃん、いつもありがとう

マリン(手前)&ハナ(右上)3歳

マリン:「ハナちゃん ボール投げしてるワンコが羨ましそうだよ」
 〃 :「そろそろ諦めたらいいのにね



潜在能力って言葉を初めて口にするかも

2017-10-27 | 
母は、昨日からリハビリが始まりました
転んで10日目、入院して1週間目、です
コルセットが入院して5日目に出来たのもとてもいいタイミングだったと思います

それにしてもこんなに早い歩行を、今でも信じられない私
回復すると信じて疑わなかったのは真実だけど、時間が掛かるだろうなと決心していました
周りは母の様子を聞いて、母が思ってたと同じように「車いすか寝たきり」生活になるのでは、、と
思った人も数人いたようです

母が、看護師を呼んで歩行器につかまってトイレに行く様を見ながら、まだ夢心地な私は思わず
看護師に「こんなにすぐに歩けるようになるなんて」と声を掛けると、「とてもレアなケースですよ、お母さんの潜在能力ですね、しっかり安静にしていたのも、日数も、良かったんですね、、」とおっしゃいました

潜在能力かぁ~
私は母の事をもっと弱い人だと思っていました
寂しがり屋で、マイナス思考で、ゴシップや不幸な話ばかり話題にする、メンタルも弱くすぐに凹むし、鬱は強く出ると吐き気やふらつきがあって食欲もなくなってベッドで天井を眺めて寝てばかりになるし、、
それが今回、こんなに頑張り屋なんだって知りました
子供に迷惑かけちゃいけないって頑張ってるのもあるだろうしね

これからも潜在能力を引き出して、母に自信を持たせてあげたい
くも膜下出血による認知症から出来ないことがどんどん増えていくばかりの老い方を嘆く母にひとつでもふたつでも出来ることを作ってあげたい
思い込みの激しい母だからこそ言葉をうまく使う作戦もいいね
実際、今回の歩行も「コルセットを付けたら痛みが和らいで動けるようになる」と話すと、とても楽しみに数日を過ごし、いざ装着するのに体を左右に寝返りする際、コロンコロン自分で動きます!!! えっ!? 前日まで上半身を少しでも動かすと顔をゆがめてイタイイタイを連発して、体拭きも着替えも拒否していたのに! そんなバカな~ どうしてそんなにコロンコロン!? だって、まだコルセット装着してないよっ!



ハナ&マリン3歳




コルセットを装着して歩きました

2017-10-24 | 
入院して5日目(骨折して8日目)の今日。
コルセットが出来上がり、装着して歩行器につかまりながら廊下を7~8m歩いたそうです

昨日まで、一ミリでも体を動かしたら痛い痛いと言って、体拭きも下半身しかしてもらえなかったのに、
食事だってベッドを10度も起こすと悲鳴を上げてたのに、45度くらい体を起こして食事していました
本人が一番びっくりしていて、「このまま寝たきりか車いす生活になるかと思った」と不安な胸の内を話していました
痛いのがよほど辛かったのでしょう、コルセットの金額を聞いて「56,000円でも値打ちあるわぁ(申請して後で9割は戻ります)」と笑顔です。心配していたせん妄や認知症の進行は、痛みが刺激になったのか?特に変わりなく一安心です。

入院計画書を見ると3週間となっていますが、
救急優先の病院なので、ベッドがふさがると転院の必要があります
今のところ、6人部屋に4人(母が入院したときは2人で、昨日、3人になって、今日4人になりました)
今後もバタバタかもわかりませんが、順調な母の様子にひとまず安堵した本日でした。



かーちゃんが忙しいので、とーちゃんと過ごす時間が増えました
晩酌後に寝ているとーちゃんの膝の争奪戦
ワンコに癒される毎日です

とーちゃんの膝を取り合うハナ&マリン3歳(10月23日birthday)



転んで骨折

2017-10-21 | 
兄のところで2か月を過ごした母が、我が家に帰ってきました
とても元気で明るくて、兄ちゃんと過ごした2か月が充実していたんだなぁと感じました
兄ちゃんはすごいなぁ~ 本当に優しい人なんだろうなぁ~

母は、心は元気だけど少しふらつきが出ていました
母曰く、栄養失調かも。。
兄は一生懸命母の好きなものを3食あれこれ用意して、勤めながら偏食の母の食事の支度は大変な事だったと思う
もちろん作らずスーパーでお惣菜を買って来るんですが。捨てるものも多かったと言います(兄談)
本当にそうなんですよね、母の偏食は悩みの種で、私もあれこれ作っていつもたくさん捨てます
それでも私だと料理ができるから、母の様子を見ながらバランスを考えてたくさんの食材をできるだけ取り入れて、、
と、できるからね。 
スーパーのお惣菜、コンビニのおにぎり、、 飽きるしね
こちらでもデイサービスのランチはほとんど食べません、いつも職員さんが心配しますが、母は偏食ですから仕方ないですね
たぶんそういう風にあまり食べずに2か月を過ごしたのでしょう
胃も小さくなったと言って、我が家に帰ってきても小食スタートでした
小豆粥にしてみたり、豆乳野菜スープにしてみたり、魚を骨も食べられるように煮込んだり、
久しぶりに活力ゼロ鍋が大活躍です

順調だと思ってたのに
1週間が経った頃、転んで腰の骨が潰れました

月曜日に17時半頃帰宅したら、リビングで倒れている母がいました
意識はあって、「10分くらい前に犬のトイレシートを取り換えようとしたときに、頭を下げたらフラッとして倒れた、痛くて起き上がれない」と言います。意識がしっかりしているので頭は打ってないのだと思い、少し様子を見て痛みが和らいだらベッドに移動しよう。と1時間くらいそこでそのまま毛布を掛けて時間を過ごし、ベッドに移動すると言うので、何とか立ち上がって、途中、トイレにもよって、それでベッドに。
痛いけど動けるので、捻挫か、軽い骨折? そうだとしたら、安静にして過ごせばだんだんによくなるんじゃないかな、と、その時は病院には行きませんでした。病院に行ったら安静と言うことで入院になるだろうし、私が一番怖いのは、入院したら認知症が進行する事。だから、家で安静にして治るものなら、、と、病院キライな母と、入院させたくない私は、あれこれ工夫して過ごしていましたが、、
日に日に痛みが増して、ついには寝返りも痛いと言い出したので、さすがに病院に行かないわけにはダメだろうと、木曜日のお昼に救急車を呼びました。
第2腰椎が潰れたような形に折れていました。
足の骨が折れていたら即手術だそうですが、足は無事でした。

入院時には誓約書にサインをするお決まりがありますね
その時には医師からとても怖~い話があります
高齢なので入院中に何が起こるかわかりません、高血圧や糖尿病もありますし、そういう持病以外の事も、発症することがあります、血栓の心配や、、認知症も加速することがあります、せん妄が起こることもあります、このまま(二度と)家には帰れないかもしれません。 それから、いざと言う時に延命は希望されますか、どこまでしますか、、、

あ~怖かった