どう老いるの

要介護3の母83歳+50代夫婦+ワンコ2で暮らしています 2021.5月現在

腹時計の日常

2017-12-18 | 
時間の経過がわからなくなった母は、自分の腹時計で食事を始めます
平日は母一人で留守番だからランチは一人で食べます
でも多分、日中にダラダラと腹時計が鳴るたびに食べているようです
一回に食べる量が少ないのですぐにお腹が空く

今日は私が休みで3食一緒なのだけど、ランチを食べて薬も飲んだのに、15時半頃に「カップ麺(ミニサイズ)を作って」と言います。あれ?と思ったけど、カップ麺を作りました。食べた後に「糖尿病の薬は?」と聞きます。・・ぁあ、やっぱりランチのつもりだったのね、んー、じゃあ、あのランチは朝食扱い? おやつのつもりだったら知らないふりをしようと思ったけど、「昼の薬」となるとハッキリしないといけません。「お昼の薬は飲んだよ!」と、、、普通に言えば良いものをやっぱり語気を荒げて言ってしまいます・・

今日の夕食は17時半の予定でした
が、、16時頃に母は冷蔵庫から“鉄火巻きと芋天”を取り出して食べ始めました
リビングのソファに座っていた夫は見ないふり、、と言うか、自然体を装っています
私は黙っていました

食べ終えて、母は「頭痛薬ちょうだい」と言いました
腹時計のままに食べたけど、なんかちょっと空気が・・?と感じたのでしょうか
夕食時に飲む薬ちょうだい、、とは言いませんでした

17時半になって夕食の支度ができまして、ベッドで横になっている母に「夕食出来たよ」と声を掛けました
母は食卓に着いたときに「さっき食べたばかりやのに」と言いましたが
私はそれに対しノーリアクションで返しました
当たり障りない会話をしながら、申し訳程度に食べて、夕食後の薬を飲み、歯のお手入れをしてベッドへ。

母が一回に食べる量はいつも小腹を満たす程度です
だから一日に何度も食べます
こんな調子だから、みんなが寝静まった夜中に何度もキッチンに行って何かしら食べています

今までこんな母の事を理解するのは難しかったです
みっともなくて恥ずかしくて情けなくて辛かった
でも時間の経過がわからない母の時計は腹時計なんだと思います
それに加え、待てない我慢できない、、症状があるのだ
すべては認知症という厄介な難病のせいだ

これから先、どれだけ母を理解し続けることができるかわからないけど
穏やかで愉快で明るい家庭でありたいと思う
守ってくれている夫や、夫の両親、愛しい子供、可愛いワンズ、優しい兄の為にも。
何より自分の為に