前回に続き・・・・・・・・・・・・
風花は、緊急手術をしなければ危険度は増す状態でした。
子宮蓄膿症の最大の問題は菌の放出する毒素です。体内、血液中に毒素がまわれば死に至ります。
早ければ早いにこしたことはありません。
その日の、病院が終わってからの手術となりました。
実は、先生は二日後に結婚式を控えていて、次の日から休みに入る予定でした。
夜に手術をして帰るわけにはいかないと言い、朝、他の先生が出勤するまでいてくれる
ようになりました。
夜の8時半に手術が無事終わったと先生から連絡がありホッとしたのもつかの間
11時に先生から電話で「呼吸がパンティング状態になって長く続けば危険で今晩が山です。」
と連絡があった。
やはり、他の病気もあったし年齢的にも今回だけは乗り越えられない山だったのかな
と思っていました。
そして、日づけが替わった1時に先生から連絡があり「どうにか落ち着いてきましたので、このまま様子をみます」
という事でした。
まだ、安心はできませんが、きっと先生が賢明に処置をしてくれていたんだと思うと感謝しかありませんでした。
そして、風花の生命力の強さにも喜びと驚きとが交差していました。
次の日は、まだ面会が許されず二日後のICUに入っている風花です。
今までも、何度となく大変な山は乗り越えてきてくれたけど、本当に頑張ってくれて「ありがとう」の気持ちでいっぱいでした。